パパとして育児をしながらでも、最大限のパフォーマンスを発揮できる

2023.9.11

コニカミノルタ情報システムで働いている社員にスポットを当て、リアルな想いを届ける「コニカミノルタ情報システムの“ヒト”」。今回は、2022年10月から創設された産後パパ育休制度を利用した、キャリア入社Tさんの声です。(インタビューは2023年8月の情報です)

・システム開発・サービス本部 エンハンスシステム部
・青山学院大学 理工学部 出身
・前職:大手旅行グループのシステム情報部門のSE
・2021年度入社


パパ育休で、育児の苦労や一緒に進める大切さを実感できた

-まずは簡単に現在の仕事内容を教えてください。

コニカミノルタグループ内で利用する共通のBIツール、Tableau(タブロー)の運用を担当しています。Tableauにアップするレポートの開発をはじめ、インフラ周りの設定管理や安定稼働のための定期メンテナンス、チーム内のタスク管理などを行っています。

-今回は、国も男性の育休を推進するなか、2023年に“産後パパ育休”を活用したTさんのリアルな声をお聞きできればと思っています。育休を取ったのはいつですか?

2021年にキャリア採用で中途入社して、翌々年の2023年春に2人目の子どもが生まれました。妻の親元を離れて新しく私たちの生活が始まるタイミングに合わせ、1ヶ月ほど育児休暇を取得しました。今回利用した産後パパ育休(出生時育児休暇)は、産後2ヶ月以内に最大2回まで4週間取得できるという制度だったので、私の場合は、まとめて4週間取らせていただきました。

-パパの育休を利用しようと思ったきっかけは?

1人目の子どもが生まれた時も前職で育児休暇を取得したのですが、そこで妻の負担や育児の大変さを身をもって体験したのが大きいですね。その時は社会的にも男性の育休取得者が増え始めたタイミングで、「自分もきちんと育児参加しよう」という気持ちに火がついた良いきっかけにもなった時間でした。そんな経緯で育児の負担の大きさが身に染みていたこともあり、コニカミノルタ情報システムに転職後、2人目の妊娠がわかった時から、今回も育休を取得しようというのは決めていました。

-1人目の育休で、育児のどんなところが大変だと感じられましたか?

生まれたばかりだと、授乳で3時間おきぐらいに起きて対応しないといけなくて、まともに睡眠を取れない大変さを知りました。私たちの場合は、母乳とミルクの混合でしたが、母乳をあげるとなるとママは必ず起きないといけない。授乳のタイミングは一緒に起きて、ミルクの時は私が飲ませてあげて、その間は妻に休んでもらうとか、少しでも分担できることはするようにしました。

性別上どうしても代われない部分もありますし、負担を完全に減らせるわけではありませんが、協力し合う大切さに気付けたこと、妻の負担を自分の目で見て実感できたのは良かったと思います。

-育児への積極的な参加は、パートナーの心理的な安心感にもつながるように思います。

そうですね。精神面へのケアがとても大切だと実感できました。やはり赤ちゃんとずっと1対1でいると、なかなか思うようなコミュニケーションが取れない中で、孤独になって精神的に追い詰められることもありますしね。そういう時期に、すぐそばにいられるのは大きいです。

-産後うつを発症しやすい時期に、旦那さんが横にいて、育児のストレスやプレッシャーを分かってくれているだけでもストレスが和らぐのはありそうですね。パパが働きながらだと、「仕事に影響が出るし、夜は寝ないと…」といった焦りが生まれていたのかもしれませんが。

そうですね。育児や家のことに専念できる時間があったからこそです。仕事のことを頭から離して、ゆとりをもって育児を一緒にできたのが良かったと思います。

育休明けはずっと赤ちゃんに付きっ切りは難しいので、そこは妻に負担をかけてしまって申し訳ないんですが…子育ての大変さを知ったことで、復帰後も、“なるべく自分ができるところは、自分が対応する”という意識を持てているのは、パパ育休のおかげですね。ちゃんとケアやサポートをしなきゃという意識が高まったかなと思います。ただ妻に言わせれば、“全然まだ足りない”とのことなので、これからもっと育児力を鍛えていかないと…ですけどね(笑)。


育休復帰後はリモート&裁量労働で、家庭との調和を図りながら育児に参加

-育休明けの今は、どんな働き方をされているんですか?

今はリモートワーク中心ですね。夜中の授乳は少し頻度が減ってきたので、仕事復帰後は、妻が気遣ってくれて私は睡眠を取らせてもらっている感じです。ミルクを作ったり、お風呂に入れたり、そういうところは協力しながら進めています。

コニカミノルタ情報システムは、会社の承認制によって、フレックスタイム制や裁量労働制、リモートワークなど、働き方を柔軟に選べる制度が充実しています。私は裁量労働型で勤務しているのですが、育児や家庭の都合で急用が入った場合でも、フレキシブルに調整できるのでありがたいですね。

裁量労働型だと固定された時間に縛られないので、お子さんが熱を出したとか突発的に対応しないといけないことが発生したときも、柔軟に対応しやすいですよね。

そうですね。用事で抜けた分は、他の日に早めに勤務開始するなどでカバーできますしね。ライフスタイルに合わせて自由な働き方が選択できるので、業務しながら育児に参加しやすい環境が整っていると思います。

-コニカミノルタ情報システムさんは、ライフスタイルに合わせた柔軟な制度に先進的に取り組んでらっしゃる印象があります。自由な反面、同時にセルフマネジメントが求められる難しさもあると思いますが、その辺はいかがですか?

業務の時間配分や優先度などを、より強く意識をする必要はもちろんありますね。また、リモートが中心になると、プロセスが見えない部分がどうしても出てくるので、そこは毎日定例で実施しているミーティングなどを通して、メンバーとコミュニケーションを意識的に図るようにしています。といってもやはり相手の顔が見えない状況だと、なかなか気付けないことも出てくるので、作業の進捗状況などを常に気にかけながら、困っていそうなときは個別に声をかけるようにしています。

-育児休暇を取ると、男女関係なく“キャリアが止まる”というイメージがどうしてもついてまわって、取得することを躊躇する男性もいるのかなと思いますが、その点はいかがでしたか?

あまりその点は気にならなかったですね。長い人生を考えれば、たかが数ヶ月のお休みなので。逆に育児という観点で見れば、その瞬間しか見られない子どもの成長がそこにありますから。キャリアへの支障は、あまり考えてはいなかったです。そもそも、期待されたパフォーマンスでしっかり責任を果たすことが求められるキャリア採用で入社しているわけですから、育休の有無に関係なく、結果は結果として出す、という心持ちで今も取り組んでいます。


制度を“当たり前”に活用できる風土、チームの協力体制

-育休を取得された時の周囲の反応はいかがでしたか?

まず妻の妊娠を会社に報告したとき、上長のほうから先に「育休を考えているなら取って大丈夫だよ。家族にとって大切な時期だし、家庭を優先して構わないから」と言ってくださったので、とても相談しやすくてありがたかったです。育休の取得は、制度を活用できる会社の働きかけや同僚の理解なしに実現できるものではありませんから。

-会社として“当たり前”に取得できる風土が根付いているのはありがたいですね。制度があっても、まわりがネガティブな感情を持っていると成立しませんもんね。それまで担っておられたTさんの業務タスクは、上長が主導して引き継ぎを進めてくださったのですか?

そうですね。私のほうでタスクを洗い出して、どうメンバーに割り振るか上長と相談しながら決めて、育休中の業務体制を考えていった形です。チームメンバーもとても協力的で、スムーズに業務引継を行うことができました。おかげで育休にも入りやすかったです。復帰後についても、業務の状況を共有する場を設けてもらって、不安なく自分の仕事に戻ることができました。

-これは別観点かもしれないですが、タスクを属人化させないことにもつながりますよね。

そうですね。確かにこうした制度利用が活発化することで、日頃から誰が休んでも仕事が回る、という体制作りが当たり前になれば、特定の業務が固定して誰かに集中するようなケースも減らせますよね。業務の平準化や属人化の排除など、別の視点から見ても良い効果がありそうですね。

-昨今は、コロナも落ち着いたのでオフィスワークに戻す会社も出てきていますが、コニカミノルタ情報システムさんでは、リモートワークも含め、“ライフスタイルに合った働き方を選べる”というスタンスを引き続き貫いておられますよね。

そうですね。もちろん膝を突き合わせた方が良い場面では、出社することも大事です。リモートにはリモートの良さもありますから、パフォーマンスを最大限に発揮できる形を“自分で選んでいく”というスタンスを重んじている会社だと思います。働き方改革やDX推進にも力を入れていますし、時代に合った業務プロセスの見直しに意欲的に取り組んでいる印象です。

自由な働き方を手に入れるには、その分求められる役割をきちんと果たすことが強く求められます。逆にそうなっていかないと、リモートワークでも監視ツールを入れてマネジメントするだとか、また無駄な管理工数が増えて本末転倒になったりしますからね。与えられた自由の中で、よりプロフェッショナルな仕事をするためには、社員一人ひとりが、指示を待つのではなく、自ら考え能動的に行動できる自律型の人財であり続けることが必要です。先進的な制度をうまく活用しながら、自分のパフォーマンスレベルをどんどん上げていきたい方にとって満足できるフィールドがあると思いますよ。


制度だけでなく、“イキイキと働ける文化”こそ最大の魅力

-働き続けられる環境作りに向けて、どんなことが大切だとお考えですか?

育児休暇だとか、裁量労働制だとか各種制度が充実していることは、もちろん重要なポイントです。これからの長い人生を見据えて自分のキャリアプランを設計していくときに、ライフステージに合わせた働き方を選べるような制度があるかどうかは、大事ですから。

そして、それ以上に大切なのが、“イキイキと働ける職場づくり”だと感じています。“この会社に居続けたい”と思えるのは、自分がその会社の必要なピースとしての一人の社員として存在しているんだという実感できる時なのかなと思います。それって、一人で孤独に働いていても決して感じられませんよね。

コニカミノルタ情報システムは、上長をはじめ、立場が上の方もフラットに接してくださるので、身構えず自分らしく、力量を活かせる場所。働き方のバリエーションが持てることはもちろん、ポジティブに支え合う風土が“働き続けたい”と思える何よりの魅力だと思っています。

私が大切にしたいコニカミノルタのバリュー

Open and honest

業務をする上で、顧客との信頼関係を築くことを大切にしています。顧客目線に立ち、誠実なコミュニケーションを意識することで、最も信頼されるパートナーとして貢献したいです。


以下は、コニカミノルタ情報システムとしての取り組みについてのご紹介です。

ライフとワークの充実を実現できる環境作り

コニカミノルタグループではダイバーシティー経営を推進しており、行動憲章のなかで、「社員がライフとワークを両立し、成長する機会を得て、より高い能力が発揮できる環境を整備すること」を宣言しています。

コニカミノルタ情報システムもこれに則り、社員一人ひとりが仕事以外にも家庭や地域を大切にし、自己啓発への取り組みや、心身の健康のために休暇を楽しめる多様な制度を整備。自らをマネジメントして「仕事の充実」と「生活の充実」を実現できる環境作りに力を入れています。

育児休暇の取得について

2022年10月から産後パパ育休(出生時育児休暇)が創設され、男性の育児休暇がより取得しやすくなりました。配偶者の方の妊娠・出産を把握したタイミングで男性社員と面談し、育休制度の説明やその背景、世間動向なども踏まえて育休取得を促す取り組みを行っています。

“社員一人ひとりが多様な働き方を実践することで組織も活性化する”という考えのもと、男女ともに希望に応じて仕事と育児などを両立できるよう、会社としてできる限り支援していきます。

■育休取得実績

・2022年度:女性2名、男性1名
・2023年度:男性2名(2023年6月時点の最新情報です)