Instrument Systems社製品
アプリケーション例
至近距離での放射照度測定
概要
光源の放射照度を至近距離で測定したい場合、実際に測定プローブを至近距離まで近づけると点光源とは見なせなくなるという難しさがあります。
( JIS C1609-1/2 推奨:測定距離は光源の大きさの 10倍以上 )
このような場面で正しく絶対値を求めるには「逐次法」を適用することをお勧め致します。
システム構成
光源が点光源と見なせるまで距離を空けて放射照度プローブを測定します。
そしてソフトウエア「SpecWin Pro」の計算機能※を使って面光源の平均放射輝度を算出することにより任意の至近距離における放射照度を求めることができます。
- ※
- 任意の計算式をユーザーが手入力できる機能
暗室での測定
測定例
計測と逐次法による至近距離測定の例です。
事例
- 発光面大きさ:30mm × 100mm
- 測定距離:1m
- 放射照度を求めたい距離:10mm ( 面光源中心直下 )
計算機能にて測定結果からの算出式入力
結果表示
使用機材
- ポリクロ分光器 CAS140D(紫外域から赤外域まで各種ラインナップがあります)
- 照度プローブ ISP40
- データ処理用PCおよび専用ソフトSpecWin Pro
- 導入時構成品での校正
〈参考〉点光源と見なせる限界 参照:照明ハンドブック(第2版)
右図のように点光源Aと円盤型光源Bが同じ光度Iを持っている場合、光源直下hの距離の法線照度Ea、Ebを求めると
となり、円盤型光源を基準とした2つの差の比率は
ここで直径dとして代入すると
となり、光源からの距離hが直径dの5倍の場合、差の比は1%になりますので、実用上問題ありません。
- ※
- 円盤型以外の光源を加味して直径の10倍以上の測定距離を推奨