色彩と光沢測定も備えた、積分球d/8タイプの据え置き型測色計のボトムポートモデル
製品概要
主に粉体や顔料、紙、テキスタイルなどの色管理の用途で活用。
CM-3610Aとのデータ互換(※SCI/LAVの時)を保ちつつ、色と光沢が同時に測定できます。
活用シーン
製品詳細
色と光沢の測定が同時にできる 「Two in One」
本測定器は色と光沢の同時測定が可能な「Two in One」の分光測色計です。色と光沢を同時に測定することで、高度な品質管理や調色計算に活用し、作業の効率化を実現します。
小さい器差と従来機との一貫性
本測定器は器差を小さく抑えているため、サプライチェーンにおける複数台・多拠点での業務効率化を実現します。色彩値の器差はΔE*ab 0.12以内(BCRAシリーズⅡタイル12色の平均、LAV/SCI)と従来機CM-3600Aシリーズから20%縮小し、光沢値の器差も光沢計専用機に対して同等以上の性能を実現しました。
測定値の差を非常に小さく抑えたことにより、従来機でご使用の基準データを受け継ぐことができ、切り換えの作業を低減します。
高いユーザビリティーで生産性が向上
ステータスパネルで測定状態や設定した条件を表示し、オペレーターの操作ミスを軽減します。
また、本体上に測定ボタンを設置することで、連続測定における作業性を向上させました。
その他、電子ビューファインダー* により測定物の視認性を向上し、測定位置合わせが容易です。
*SpectraMagic NX2使用時
さまざまな試料測定が可能
繊維状のものやシート状の試料も簡単に固定できます。
また、ボトムポートタイプなので、粉体が直接測定することが可能です。
蛍光色の測定
UV光を含む光源とUV光をカットした光源が順次発光し、UV光を含む光源下での試料データとUV光を含まない光源下(400 nm、または420 nmUVカットフィルター)での試料データを得ることができます。
また、任意光源下のデータも簡単に得ることができます(UV調整)。任意光源下における分光反射率データが既知の標準蛍光試料を測定するだけで、UV校正は完了します。UV校正後はその光源下における試料データを得ることができ、UVカットフィルターの移動によるトライアンドエラーのUV調整作業は不要ですので、時間短縮を実現します。
波長補正機能による高い安定性を実現
測定器への衝撃や急激な温度変化等による万が一の変動に対して、測定値の変動を抑え、システムのトラブル発生を最小化します。
補正データの取得は白色校正時に自動的に取得。この機能により、測定データのより安心な高い信頼性を実現します。
※保守契約をお申し込みいただいた場合に限り、自動波長補正機能「WAA(Wavelength Analysis & Adjustment)」が付帯。
仕様
色彩 | 照明・受光光学系 | 反射測定 | di:8°、de:8°(拡散照明・8°方向受光) SCI(正反射光含む)/SCE(正反射光除去)の切替機構付き (JIS Z 8722条件c、CIE No.15 (2004)、ISO 7724/1、DIN 5033 Teil7、ASTM E1164 に準拠) |
透過測定 | di:0°、de:0°(拡散照明:0°方向受光) (JIS Z 8722条件g、CIE No.15 (2004)、DIN 5033 Teil7、ASTM E1164 に準拠) |
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積分球 | Ø152mm(6 inches) | ||
受光素子 | デュアル40素子シリコンフォトダイオードアレイ | ||
分光手段 | 平面回折格子 | ||
測定波長範囲 | 360~740 nm | ||
測定波長間隔 | 10 nm | ||
半値幅 | 約10 nm | ||
反射率測定範囲 | 0~200%、表示分解能:0.01% | ||
測定用光源 | パルスキセノンランプ×3個 | ||
照明径 | LAV:Ø30mm LMAV:Ø20mm MAV:Ø11mm SAV:Ø7mm 透過:Ø24mm |
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測定径 | LAV:Ø25.4mm LMAV:Ø16mm MAV:Ø8 mm SAV:Ø4 mm 透過:Ø17mm |
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繰返し性 | 色彩値:標準偏差ΔE*ab 0.02以内 分光反射率:標準偏差0.1%以内 (白色校正後、白色校正板を10秒間隔で30回測定したとき) |
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器差 | BCRAシリーズⅡタイル12色の平均値 ΔE*ab 0.12以内 (LAV/SCI、コニカミノルタマスターボディ基準、当社測定条件による) |
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UV条件設定 | 100%/0%/演算によるUV量の調整(機械的調整なし)*1 <UV 400nm、UV 420 nmカットフィルター付き> |
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光沢 | 測定角度 | 60° | |
測定用光源 | 白色LED | ||
受光素子 | シリコンフォトダイオード | ||
光沢測定範囲 | 0~200 GU、表示分解能:0.01 GU | ||
測定径 | MAV:10×8mm(楕円)、SAV:Ø3mm 色の測定径が、 ・LAV/LMAV/MAVのとき、光沢測定はMAV ・SAVのとき、光沢測定はSAV |
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繰返し性 | 標準偏差 0~10GU :0.1 GU以内 10~100GU :0.2 GU以内 100~200GU :指示値の0.2%以内 (10秒間隔で30回測定したとき) |
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器差 | 0~10GU :±0.2 GU以内 10~100GU :±0.5 GU以内 (MAV、コニカミノルタマスターボディ基準、当社測定条件による) |
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対応規格 | JIS Z 8741(MAV)、JIS K 5600、ISO 2813、ISO7668(MAV)、ASTM D523-08、ASTM D2457-13、DIN 67530 | ||
測定項目 | 本測定器は別売付属品の色彩管理ソフトウェアSpectraMagic NX2で、さまざまな表色系やインデックス、色差式が表示可能。 測定項目の詳細については、色彩管理ソフトウェアSpectraMagic NX2をご覧ください。 |
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測定時間*2 | SCI または SCE測定:約2.5秒 SCI+SCE測定:約3.5秒 SCI+SCE+光沢測定:約4秒 UV調整、UV full+UVカット測定、UV調整+UVカット測定(いずれもSCIまたはSCEで測定したとき):約3秒 透過測定:約2.5秒 |
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最短測定可能間隔*2 | SCI または SCE測定:約3秒 SCI+SCE測定:約4秒 SCI+SCE+光沢測定:約4.5秒 UV調整、UV full+UVカット測定、UV調整+UVカット測定(いずれもSCIまたはSCEで測定したとき):約4秒 透過測定:約3秒 |
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サンプルビューアー機能 | 内蔵カメラによるサンプル画像:画像の表示/コピーには、SpectraMagic NX2などの別売ソフトウェアが必要 | ||
波長補正機能*3 | WAA (Wavelength Analysis & Adjustment) 技術 | ||
インターフェース | USB2.0 | ||
ターゲットマスク検知機能 | あり | ||
電源 | 専用ACアダプター | ||
使用温湿度範囲 | 温度:13~33℃、相対湿度:80%以下 (33℃のとき)、結露しないこと | ||
保管温湿度範囲 | 温度:0~40℃、相対湿度:80%以下 (35℃のとき)、結露しないこと | ||
大きさ | 約300(幅)×680(高さ)×315(奥行き)mm | ||
質量 | 約14.0kg |
- *1 演算によるUV量の調整には、SpectraMagic NX2 Pro版が必要です。
- *2 ターゲットマスク検知機能OFFのとき
- *3 波長補正機能をご使用いただくには、保守契約にお申込みいただく必要があります。
- ● ここに記載の内容、仕様および外観は予告なしに変更する場合があります。