ひかり豆辞典

配光とは

各種光源から光が出ており、その光源からどの方向(角度)に光がどれぐらいの強さで発しているかを示すものが配光になります。
配光特性から、用途別に例えば指向性の強い光を得たい場合にはどの光源を用いればよいかとか、拡散した光を用いたい場合はどのような光源を使用すればよいかを判断することができます。また照明器具等の場合は、光源とカバー、背面反射板等も含めた形で測定評価することもあります。
日本工業規格(JIS)の「Z8113 照明用語」にて配光の定義があります。その定義によりますと配光とは「一次光源、二次光源(光学材料などの光の透過、反射を含む)及び照明器具の光度の角度に対する変化又は分布」ということになっております。実例と致しまして、左下図1に砲弾型LED、右下図2に表面実装型LEDの配光測定結果を記します。

実際に蛍光灯器具では蛍光灯以外の部材も含めた形での配光特性ということになります。
配光を分類する方法の一つに国際分類と言われるものがあります。
これは光源より上方の光束と下方の光束の比率で分類します。この分類で器具形態を対応させることができ、またそれから照明設計をするうえで重要なファクターの照明率の概略を知ることができます。

配光測定方法

配光を測定する方式としましては、大きく分けて2通りの方式があります。一つは、サンプルから一定の距離を離してセンサを配置し、測定を行う方式です。
この場合、サンプルからの同心円距離上で何箇所かを測定し、結果を求めるというプロセスになります。
もう一つの手法は、魚眼レンズのように非常に広角なレンズを持った光学系とCCDセンサを備えた機器をサンプルに近づけるなりして測定する方式になります。

  センサ移動型 センサ固定型
概念図
メリット ・角度ピッチ、センサ距離設定に自由度がある
・コストが固定型に比べて安い
・トータル測定時間が短い
デメリット ・トータル測定時間が長い ・コストが移動型に比して高い
・サンプルの形状、大きさで制約を受けることがある

具体的な配光測定機器


参考文献:社団法人 照明学会発行 照明基礎講座テキスト

弊社では上記センサ移動型での配光機器をお客様ニーズに応じた形でカスタマイズ対応が可能です。センサも分光放射照度センサ、色彩照度センサ、照度センサの3種類対応可能です。

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