事業所における環境配慮

事業所における環境配慮 全世界のコニカミノルタグループ各社で、従業員が一丸となって環境負荷の低減に努めます。

取り組みの基本姿勢

経済性を重視したゼロエミッション活動を行っています。

グループ全体として、「サイト(事業所)排出物の総量を2010年には2000年度比で20%削減」という目標を掲げ、環境負荷の低減とロス低減を進めています。この目標を達成するために、「排出物を再資源化し、埋立廃棄物を究極まで減らす」というゼロエミッション活動を推進しています。 活動は、レベル1とレベル2の2段階で、事業所毎に進めます。レベル1では排出物の再資源化を行い、埋立物を減らします。レベル1を達成した事業所よりレベル2に移行し、売上高あたりの排出物量の削減を行います。

「ゼロエミッションレベル1」の達成基準には、再資源化率、最終処分率(埋め立て率)だけでなく、費用削減目標を設定しています。また、より高度なゼロエミッションレベル2の達成基準には、外部排出物量の削減率を設定し、さらに進んだ費用削減とリスク低減をターゲットとしています。このように、リスク管理と経済性を観点とすることで、経営そのものに一体化した活動としていることが、コニカミノルタの「ゼロエミッション」活動の特色です。

この目標を達成するためには、まず不要なものを持ち込まず、資源と費用の無駄を根本から排除します。次に、持ち込んだ資源は効率的に使用して排出物発生を抑え、さらに内部リサイクルを行って外部への排出量を減らします。それでも排出されるものは、外部リサイクルを進め、極限まで埋め立て量を減らします。

コニカミノルタグループのゼロエミッション達成基準

レベル1基準

再資源化率:90%以上
最終処分率:5%以下(2次残渣も含む)
費用削減  :外部支払費用90%以上の削減効果(ベンチマークに対して)または、外部売却費用およびゼロエミ活動効果益が外部支払費用を上回ること

レベル2基準

レベル1基準を達成していること
売上高あたりの外部排出物量30%削減(2001年度に対して)

ゼロエミッション活動の効果

ゼロエミッションの経済効果 2007年度:39億円

ゼロエミッション活動のポイント

リスク管理の徹底

適正な処理のために、廃棄物処理情報を一元管理しています。

排出した廃棄物が確実に適正に処理されるよう、リスク管理に取り組んでいます。国内グループでは、統一的な業者選定ルールを定め、事前調査・現地調査を伴った審査により、安心して委託ができる廃棄物処理業者を選定し、データベースに登録して管理しています。

さらに、データベースには、不法投棄に関する情報、法規情報、環境技術、グループ内で蓄積したノウハウなど幅広い関連情報も盛り込み、一元管理し適正な廃棄物処理とグループ全体の活動レベルの向上に役立てています。

海外グループにおいても日本国内と同じ業者選定ルールで廃棄物処理業者選定を展開し始めております。

再資源化・排出量実績

再資源化を促進・埋め立て量を削減し、さらに外部排出量を削減しました。

再資源化の促進は、工程からでる端材などの内部リサイクルを最優先で進め、内部リサイクル不可能な排出物は外部にて、よりレベルの高いリサイクルを行っています。そのために、新たなリサイクル技術や生産技術の研究開発も行っています。埋め立て量についてはエネルギー回収等の2次残渣(ざんさ)も排出者責任と考え、把握しています。その削減のため分別を徹底することはもちろんのこと2次廃棄物残渣(ざんさ)の発生量を確認の上リサイクルルートを選択します。

ワールドワイドデータ

この結果2007年度ワールドワイド生産事業所の総排出物量は 33,675トン、再資源化総量(内部リサイクル量+外部での再資源化量)は32,998トン、埋め立て量は290トンとなり、再資源化率98.0% 最終処分率(埋め立て率)0.9%となりました。また事業所外への外部排出物量は、23,933トンとなり(、2000年度比で33%削減することができ)ました。

外部排出物(ワールドワイドデータ)

外部排出物(日本)

日本国内の総排出物量は23,406トン、再資源化総量(内部リサイクル量+外部での再資源化量)は23,149トン、埋め立て量は39トンとなり、再資源化率98.9% 最終処分率(埋め立て率)0.2%となりました。また事業所外への外部排出物量は、13,670トンとなり、(2000年度比で39%削減することができ)ました。

資源の効率的な使用とロス低減などのゼロエミッションレベル2の排出物削減活動により、外部排出量は削減しております。今後は海外においてもゼロエミッションレベル2を推進していきます。

ゼロエミッション達成

日本ではすべての生産拠点でレベル2を達成しました。

2007年度は、中国の1サイトでゼロエミッションレベル1を達成しました。その取り組みは中国各方面の新聞やインターネットでも数多く取り上げられました。これで、中国では合計3サイトが、レベル1達成となりました。また、日本国内では6サイトでゼロエミッションレベル2を達成し、国内の生産拠点すべてでレベル2を達成しました。

2008年度は、更にワールドワイドな活動へと展開してまいります。

【2007年度ゼロエミッション達成事業所】

レベル1
コニカミノルタオプトプロダクト(上海)社

携帯電話用マイクロレンズユニット、デジタルカメラ用レンズユニットを主に生産しており、排出物には廃プラスチックやレンズ洗浄用廃液などの排出物があります。ゼロエミッション活動を進めるに当たり、社員の環境保護意識を高める教育に力点を置きました。その中で、排出物の徹底した分別を行い、再資源化可能な品目を増やす施策により大幅なリサイクル向上を図りました。海外においても国内と同じコニカミノルタグループ評価基準を用いて現地監査も含めた評価を実施し、処理方法やリスクなどの評価基準に満たない場合は再選定を行い、最適なリサイクルルートを選定しました。

外部排出物(ワールドワイドデータ)

レベル2
株式会社コニカミノルタサプライズ

重合法トナー、有機感光体ドラムを生産しており、廃液や廃溶剤が主に排出されます。

主な取り組みとして、トナー生産を専用ラインで行い、切替ロスを最小限にすることにより、廃棄物量を削減しました。また、感光体ドラム生産時に使用する塗布溶剤の内部リサイクルにも取り組み、廃棄溶剤の削減を図り大きな効果をあげました。


辰野工場:2007年1月に稼働

コニカミノルタオプト株式会社 OC事業部(八王子)

主に非球面プラスチックレンズを生産しており、廃プラスチックが主に生産工程から排出されます。
非球面プラスチックレンズ製造時に出る廃プラスチックを製品の輸送用梱包材料として再利用し、資源を有効に活用しております。

非球面プラスチックレンズ
非球面プラスチックレンズ

輸送梱包用梱包材量
輸送梱包用梱包材量

コニカミノルタケミカル株式会社

主に電子写真用薬品、写真感光材料用薬品などの高度精密薬品を生産しており、化学合成の際に発生する廃液が主な排出物です。
高度精密薬品製造工程で発生する廃液を内部処理し、更に内部処理後の汚泥を乾燥させることにより、減容化を行い、大幅な廃棄物削減を図りました。 また、薬品製造処方の改良により、廃溶剤を排出しない処方を確立し、排出物削減に効果をあげました。


廃水処理施設

コニカミノルタ電子株式会社

MFPの高精度樹脂成形と電装基板部組みの生産しており、主な排出物は生産工程からの廃プラスチック・生産副資材やサプライヤから納入される輸送用梱包材料です。

MFP部品の成形時に発生する廃プラスチックの再原料化を図ると共に、電装基板生産工程から排出される不要ハンダの再生再使用や納入部品の輸送用トレーをリユースすることにより、大幅な排出物削減を図りました。さらに、社内備品の有効活用により外部排出量を削減しました。

電送基板
電送基板

MFP部品
MFP部品

成形工程
成形工程

コニカミノルタテクノプロダクト株式会社

医療用機器や印刷機器の製品組立を行っており、パーツサプライヤ-から納入される部品・ユニットの輸送用梱包材料が主な排出物です。

生産工程の改善(クリーン化等)に取り組む中で、製品組立に不要な輸送用梱包材料等は社内へ持ち込まないことを徹底致しました。特に、パーツサプライヤ-との通い箱化、専用ケース化や緩衝材を再利用することにより排出物を大幅に削減することが出来ました。

専用通い箱
専用通い箱

帯電防止用通い箱
帯電防止用通い箱

吸盤専用ケース
吸盤専用ケース

コニカミノルタコンポーネンツ株式会社

携帯電話用マイクロレンズユニットを主に生産しており、廃プラスチックが主な排出物です。

マイクロレンズ製造時に排出される廃プラスチックをレンズ蒸着用トレーへ再利用することなどにより、排出物の削減を図りました。また、海外グループ会社との連携を強化し、部品輸送における通い箱化を進めて、グループ内の排出物削減を図りました。

レンズ蒸着用トレー
レンズ蒸着用トレー

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