環境コミュニケーション

環境コミュニケーション 「透明性」と「継続性」を柱に、双方向コミュニケーションを目指しています。

地域での対話

各地域で「地域環境報告会」を継続して開催しています。

「PRTR法」を背景としたリスクコミュニケーションの一環として、2002年度から「地域環境報告会」を毎年開催しています。2007年度も、恒例となった東京サイト、伊丹サイト、瑞穂サイト(東海3サイト合同)に加え、新たに大阪狭山サイトでも開催しました。

重視したプログラムは、ご参加いただいた地域の皆様との懇談会(質疑応答)です。地球温暖化防止(CO2排出削減)への取組みや廃棄物削減の対応など環境話題、加えて交通安全の取組み(従業員駐車場の配置)など地域社会の話題に至るまで様々なご意見・ご質問を寄せていただきました。地域の皆様のコニカミノルタへの関心の高さやご期待の大きさも実感する機会となりました。

これからも、地域社会の皆様のご安心と信頼をいただくために、地域住民の方々とのコミュニケーションを推進していきます。また、地域をはじめ、学校・行政・企業など国内外からの工場見学も受け入れています。

【2007年度「地域環境報告会」】

東京サイト(東京都日野市および八王子市)

東京サイトは、2002年にコニカミノルタで初めて「地域環境報告会」を開催し、今年で6回目の開催となります。プログラムは、会社側からサイト代表者の挨拶を皮切りに、サイトレポート「コニカミノルタ東京サイト環境安全報告書2007」に基づき、環境の取組みをはじめ、安全防災や地域交流などの状況をご報告しました。その後は、地域住民の方々を構内にご案内し、普段はお見せできない環境設備などについて、参加者の皆様に実際に触れていただく機会にもなりました。懇談会では、市民の方から「企業では地球温暖化防止に対して、しっかりと取り組まれていることが確信できました。他の市民にも、このことを知らせたいと思います。」「この場を借りて、地域の皆でいっしょに地球温暖化防止の活動に邁進していくことを呼びかけたい。」などのご意見があり、チーム・マイナス6%の活動を市民と企業が共に呼びかけていくことを確認しました。


東京サイト:
2007年9月22日(土)開催。参加者39名。

東海3サイト(瑞穂・豊川・三河)合同(愛知県豊川市)

瑞穂サイトでは2005年度から開催しており、第3回目となる本年は、一昨年の第1回と比べ、約4倍にのぼる32名のご参加がありました。コニカミノルタの東海地区には、瑞穂サイト、豊川サイト、三河サイトの3サイトがありますが、このたびの報告会は、3サイト合同の主旨で瑞穂サイトを会場として開催しました。参加者の中には地元商工会議所や県、市役所の担当者も含まれ、地域・行政共々コニカミノルタの環境や社会への取組みの関心を高く寄せていただきました。「コニカミノルタ東海地区 環境・社会報告書2007」に基づき、環境の取組みをはじめ、安全防災や地域交流などの状況をご報告した後、地域住民の方々を構内にご案内し、環境設備や開発・設計の現場などをご覧いただきました。懇談会では、市民の方から「廃棄物の分別をとても工夫し、積極的に取組まれていることに感心しました。」などのご意見をいただきました。


瑞穂サイト:
2007年9月22日(土)開催。参加者32名。

伊丹サイト(兵庫県伊丹市)

2005年の初開催より数えて3回目の開催となりました。展示コーナーで生産品目や環境のパネルをご覧頂いた後、環境取り組みの活動報告を行いました。工場見学では、環境設備のほかに、地下水ボーリング調査現場や土壌汚染修復工事現場をご覧いただき、土壌汚染修復のための作業内容について報告しました。続いての質疑応答でも、住民の方々とコニカミノルタとで、積極的な対話が行われました。


伊丹サイト:
2007年10月13日(土)開催。参加者15名。

大阪狭山サイト(大阪府大阪狭山市)

今回は、初の開催となりました。サイト代表の挨拶を皮切りに、環境の取組みをはじめ、安全防災や地域交流などの状況を報告しました。その後は、参加いただいた方々を構内にご案内し、建設中の新棟についても、特別に建物内部をご覧いただき、環境配慮設計を紹介しました。地域の方々からは、「人感センサーを用いた給湯室照明や階段の非常灯の省エネ設計が実感できました」「光庭の採光は明るくて広々感があっていいです」などのご感想をいただきました。

最後の懇談(質疑応答)においては、構内緑化や、正門前の交通安全の取組みなどに対して、様々なご意見・ご質問をお寄せいただきました。「地域とのコミュニケーションに積極的に取り組んで行く姿勢が良くわかりました。今後もこのような報告会を続けていただきたくお願いします」、「サイトの人員増にともなう交通量の増加を心配していましたが、交通安全への取り組みがわかり安心しました」とのご意見もあり、市民と企業が地域のために共に協力していくことを確認しました。


大阪狭山サイト:
2008年3月22日(土)開催。参加者27名。

「第1回レスポンシブル・ケア賞」受賞

「市民対話とリスクコミュニケーションの実践および普及活動」が評価されました。

2007年7月4日、社団法人日本化学工業協会/日本レスポンシブル・ケア協議会(以下、JRCC)主催による「第1回レスポンシブル・ケア賞」を「市民対話とリスクコミュニケーションの実践および普及活動」に対し受賞しました。

今日、地球環境問題をはじめ、工業化の拡大、技術の進歩などにより発生する新たな問題に対し、化学製品を扱う事業者が環境・安全・健康を確保するために責任ある対応が今まで以上に求められています。こうしたなか、レスポンシブル・ケア活動*の普及や充実に貢献した個人、またはグループを表彰する新たな制度として、「レスポンシブル・ケア賞」が設置されました。

今回の受賞にあたり、コニカミノルタは、メーカーとしていち早く2002年より工場近隣の方々とリスクコミュニケーションを行い、その後も継続して開催していることが評価されました。加えて、この実体験をもとに、東京都の事例発表会をはじめ事例報告を多方面で行なうとともに、地方団体、企業、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)、社団法人環境情報科学センターなどに情報提供を行い、リスクコミュニケーション実施の普及に努めていることも評価されました。また、本賞は功労者に対する表彰制度であるため、学校や市民団体に対して対話などを通じレスポンシブル・ケア活動を積極的に紹介するなど顕著な貢献をしたリスクコミュニケーション担当の北陽子が代表して受賞しました。

レスポンシブル・ケア活動:化学物質を扱う各々の企業が化学物質の開発から製造、物流、使用、最終消費を経て廃棄に至るすべての過程において、自主的に「環境・安全・健康」を確保し、活動の成果を公表し社会との対話・コミュニケーションを行う活動をしています。この活動を“レスポンシブル・ケア”と呼んでいます。

環境教育での協働

各種のコミュニケーションを通じて、社会の中での環境教育普及に努力しています。

持続可能な社会を作っていくためには、社会全体での環境への関心と理解を高めることが重要です。環境の保全について一人ひとりの意識を高めていくために、コニカミノルタでは、従業員への環境教育だけでなく、市民全体への環境教育の普及にも協力しています。

環境出張授業-川崎市立枡形中学校-

2007年12月20日に神奈川県川崎市立枡形中学校(作佐部和彦校長)で開催された、「エネルギー環境教育」の公開授業・研究報告会に参加し、「地球にやさしいっていいなぁ R&R」と題したリユース・リサイクルに関する授業を行いました。

-枡形中学校の環境教育とは-
同校の「エネルギー環境教育」は、2003年より(財)省エネルギーセンターの支援で省エネルギー教育推進モデル校としてスタートしました。その後、エネルギー環境教育情報センターのエネルギー教育実践校に指定され、当初からの「地球環境を見つめ、自らの生き方を考える環境教育」という一貫した方針のもと、つねに実践をまじえた環境教育を進めています。その成果として、校内の消費電力を大幅に削減させたばかりか、生徒の家庭でも消費電力量を減少させました。また、これらの成果が認められ、2005年の全国地球温暖化防止活動環境大臣賞をはじめ、数々の賞を受賞しています。

12月20日(木)の公開授業は、1年~3年までを11の講座に分け、午前のワークショップ(体験学習)と午後のフォーラム(ディスカッション)の2部構成で行われました。いずれも企業などからの講師が中心となり、同校の教師の方々と協力し合いながら授業が進められました。

-コニカミノルタ担当講座 「地球にやさしいっていいなぁ R&R」-
コニカミノルタは、2004年から協力企業の一社として講座を担当しています。2007年は、「地球にやさしいっていいなぁ R(リユース)&R(リサイクル)」と題し、「リユースとリサイクル」について授業を行いました。

午前の体験学習では、粘土細工の加工を通して、リユース部品とリサイクル部品の再生のされ方の違いを学ぶとともに、ムダなエネルギーを消費しないことの大切さなど、環境面での配慮についても考えました。終えた生徒の皆さんからは「リユースは、リサイクルより良いことが解った。」「物を再生することの難しさがわかった。」などの感想が寄せられました。

また、午後のディスカッションでは、自分たちの身の回りでリユース・リサイクルされている物を考え、「私たちに出来ること」を発表し合いました。発表では、シャンプーなどの詰め替えボトル、フリーマーケットなどが挙げられ、あらためてリユースされることの良さを認識していました。

ウェブサイトでの環境学習コンテンツ「楽しく学ぼう!エコのこと」

コニカミノルタ環境ウェブサイトでは、希少動物をテーマにしたペーパークラフト、ポストカード、ぬりえや、地球温暖化について知ることができるクイズなどにより子どもから大人まで楽しみながら環境について考え、学ぶことができる「楽しく学ぼう!エコのこと」で公開しています。

環境保護での協働

環境保護を視野に市民・NGO・地域社会との交流を行っています。

コニカミノルタは、さまざまな活動を通して、ステークホルダーの方々との絆を深め、未来ある社会をつくっていきたいと考えています。また、地域で歓迎される存在であるよう、積極的に企業市民としての責任を果たしていきたいと考えています。

コニカミノルタ・タンチョウチャリティフォトコンテスト

日本のタンチョウは、生息環境の悪化によりその数が激減し、一時は絶滅の危機に瀕していましたが、日本野鳥の会が1987年に「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」を北海道阿寒郡鶴居村に設立して、地域住民や関係団体とともに保護活動を行ってきた結果、現在では1,000羽を超えるまでに増加しました。

コニカミノルタは、サンクチュアリ設立以来20年にわたり、生息地の保全、生態研究、教育・指導などの保護活動の支援を続けています。

タンチョウは、全身白色で頭頂部が赤い大形の鶴で、ユーラシア東部と日本の北海道に分布している。

-コニカミノルタ・タンチョウチャリティフォトコンテスト-
毎年、財団法人日本野鳥の会が主催する「コニカミノルタ・タンチョウチャリティフォトコンテスト」を協賛しています。また、2007年も例年通り、優秀賞作品を使ってタンチョウチャリティポストカードセット(5枚1組)を製作し、タンチョウ保護活動支援のために「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」に1口千円のご寄付をしていただいた方にプレゼントしました。

-20周年記念タンチョウ写真集-
  2007年は「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」の設立20周年にあたるため、記念のチャリティプログラムとして、チャリティフォトコンテスト受賞作品写真集によるチャリティを行いました。

コニカミノルタが注力しているライトプロダクション(軽印刷)分野向けの高速デジタルカラー複合機「bizhub PRO Cシリーズ」による高画質のオンデマンド印刷*により、これまで実施してきた「コニカミノルタ・タンチョウチャリティ フォトコンテスト」の入選作品から30点を選んだ写真集を製作しました。この写真集を「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」に1口千円のご寄付をしていただいた方にプレゼントしました。

必要な時に必要な部数を出力する印刷。デジタル複合機によるオンデマンド印刷は、版下製作が不要なため、迅速かつ低コストの印刷が可能。

「森づくりの会」支援

コニカミノルタでは、さまざまな森林保護活動に参加・協力しています。「高尾の森づくりの会」は、東京都西部に位置する裏高尾の国有林において、生来の植生を考慮しつつ、間伐、植樹、下草刈り等の作業を通して、針葉樹と広葉樹が混交した豊かな森の復元をめざしています。この会に法人会員として参加し、従業員もメンバーの一員として、毎月森づくりに汗を流しています。

中国 大連地域クリーンアップ活動

コニカミノルタオプト(大連)有限公司の従業員200人余とその家族が、2007年11月3日に大連開発区砲台山公園で清掃活動を行いました。中国では「白色汚染」と呼ばれるビニール買物袋等の散乱が社会問題となっているなか、「地域の環境保護は自分たちの行動から」を合言葉に公園内のゴミを拾い集め、1時間半の間に90L入りゴミ袋30袋分を回収しました。多くの従業員が、単なる清掃活動ではなく環境保護という意識を持って行動した今回の活動には、従業員の子供たちも自主的に参加しました。子供のころから環境保護の意識を持って行動するということは、彼ら自身にとってばかりではなく、地域全体の大きな財産になると考えます。

大阪府 アドプト・ロード・プログラムに参加

コニカミノルタ堺サイト(大阪府堺市)は、大阪府が推進するアドプト・ロード・プログラムに2002年から参加し、サイト周辺の道路の美化活動として花壇の整備・維持を行っています。2007年は、11月14日にサイト前のバス道路(深井畑山宿院線)の花壇で植え替えを行いました。花壇の植え替えや水遣り・除草などの維持作業は、堺サイトを構成する合計7社のコニカミノルタのグループ会社が力をあわせて行い、道路環境を美しく保っています。

アドプト・ロード・プログラムとは
アドプト(Adopt)には「養子にする」という意味がありますが、このプログラムは企業などが特定の道路(歩道部)の区間の育て親となり、清掃や緑化を継続的に行うものです。1980年代中頃に米国で発祥し、大阪府はこれを取り入れて行政と地域のパートナーシップ活動として展開しています。

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