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『現代 イメージング考』(第2号)

コニカミノルタホールディングス株式会社

【『家族とデジタルフォト』調査】

はじめに…

  コンパクトタイプや一眼レフタイプも含めデジタルカメラが広く普及し、これまで以上に写真の楽しみ方が広がっています。デジタルカメラは非常に身近で必須のアイテムになってきています。

  <現代 イメージング考>第2号では『家族とデジタルフォト』をテーマにし、小さな子どもを持つ家庭での、デジタルカメラへの意識・使い方などを調査してみました。小さな子どもがいる家庭では、撮影回数も多いと思われますが、デジタルカメラにはどんな不安があり、撮影した画像はどのように使われているのでしょうか。

  今回は、撮影した画像の取り扱いに関する傾向とデジタル時代の家族写真の位置づけなどを探ってみました。


調査の要約
デジカメ画像の保管は、パソコンのハードディスクが一般的

8割以上の人がパソコンのハードディスクに保管。並行して記憶メディアやプリント保管している人が半数以上。

画像保管では、パソコンのトラブルに不安、実際の失敗経験でもトップ

画像をパソコンに保管している人が多いため、4人に3人がパソコンのトラブルによる画像消失に不安を感じています。一方、実際の失敗経験者は4割ほど。失敗の原因でもパソコンのトラブルがトップでした。

デジカメ画像はポストカードに

撮った画像は、9割の人が「ポストカード作成」に活用したい、と回答しています。また「写真集」作りたい人も3人に1人となっています。

家族写真を一言で表すと「成長」

子どもが中心となっている家族写真ならではの表現です。日々の子どもの「成長」を楽しみながら、写真に収めていきたい、ということでしょう。


調査概要

調査時期
2005年9月12日〜15日
調査対象
小学生以下のお子さまをお持ちの家族400組
調査方法
インターネットによる調査

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回答記入者の内訳

性別
全体 男性 女性
400人
(100.0%)
139人
(34.8%)
261人
(65.3%)

年代
全体 20代 30代 40代以上
400人
(100.0%)
31人
(7.8%)
284人
(71.0%)
85人
(21.3%)
回答記入者の内訳は上記の通りですが、回答にあたっては、ご家族で相談しておこなっていただきました。
表中の数字の単位は全て%です。

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Q1.ご家庭で撮りためているデジタルカメラの画像のうち、「永久保存したい」と思う写真は何%程度ありますか。
1 90%以上 27.5
2 70% 22.3
3 50% 24.8
4 30% 16.8
5 10% 8.8

2人に1人は全体の「70%以上」を保存したい
デジタルカメラで撮った画像は、不要になれば瞬時に消去することができます。にもかかわらず、撮りためている画像を永久保存したい、と考えている人はかなり多くいることがわかりました。全体の「70%以上を保存したい」と答えた人は2人に1人の割合です(合わせて49.8%)。これは、デジタルカメラ本体からパソコンや記憶媒体に画像を転送する際に、残しておきたい画像を取捨選択できているからかもしれません。


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Q2.実際にデジタルカメラで撮った画像をどのように保管していますか。(複数回答)
1 パソコンのハードディスクに保管 83.3
2 記憶メディア(CD、DVD、MOなど)に保管 56.5
3 プリントして保管 50.3
4 デジカメ用の記録カードに保管 21.3
5 ネットアルバムに保管 4.5
6 その他 1.5

基本はパソコン保管、バックアップにメディアもしくはプリント
写真画像の保管先はパソコンのハードディスクが一般的でした。デジタル画像の2次使用にはパソコンが不可欠のため、まずはハードディスクに保管するようです。続いて「記憶メディアに保管」が56.5%、「プリントして保管」が50.3%とほぼ同じ割合になっています。このことから、ハードディスクに保管したデータのバックアップを、記憶メディアもしくはプリントでおこなっているのかもしれません。またデジタルの写真でも、プリント保管が根強いこともうかがえます。


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Q3.デジタルカメラで撮影した画像を保管する際に、下記のような不安を感じることはありますか。該当するものすべてにご回答ください。(複数回答)
1 パソコンのハードディスクの問題やウイルスで画像を消失するかもしれない 74.8
2 画像を保管した記憶メディア(CD、DVD、MOなど)をなくしたり、壊したりするかもしれない 57.3
3 パソコンの誤操作で画像を消失してしまうかもしれない 40.3
4 画像をどこに保管したかわからなくなるかもしれない 35.5
5 不安を感ずることはない 7.3
6 その他 2.3

「不安を感じない」人はわずか7.3% ほとんどの人が保管に不安を感じている
画像の保管にはパソコンが必須のため、パソコンのトラブルによる画像消失に不安を感じている人が74.8%と4人に3人の割合となりました。また、記憶メディアの紛失・破損(57.3%)やパソコンの誤操作(40.3%)、保管場所の不明(35.5%)、と不安は尽きることはなく、「不安を感ずることはない」人はわずか7.3%でした。


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Q4.では実際に失敗したことはありますか。該当するものすべてご回答ください。(複数回答)
1 失敗したことはない 58.8
2 パソコンのハードディスクの問題やウイルスで画像を消失してしまった 19.0
3 画像をどこに保管したかわからなくなってしまった 14.3
4 パソコンの誤操作で画像を消失してしまった 10.0
5 画像を保管した記録メディア(CD、DVD、MOなど)をなくしたり、壊したりしてしまった 8.3
6 その他 0.5

4割は失敗経験者。失敗の原因はパソコンのトラブル
全体の4割(41.2%)が実際に画像保管に際して失敗を経験していました。原因の1位はパソコンのトラブル(19.0%)で、Q3と合わせて見ると、不安に感じていることと一致しています。しかし、意外にも次点は「保管場所の不明」(14.3%)となっており、不安に思っていることと実際の失敗は違うようです。画像がどこにあるのかが一目でわかるような保管ツールの必要性を感じます。


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Q5.デジタルカメラで撮影した画像をプリントする以外に、どのように活用してみたいですか。該当するものすべてご回答ください。(複数回答)
1 年賀状、クリスマスカードなどポストカードに使いたい 90.0
2 パソコンの壁紙、ケータイの待ち受け画面にしたい 42.5
3 写真集をつくりたい 37.5
4 自分のHP、ブログに載せたい 20.3
5 TVに映してみんなで鑑賞したい 19.0
6 画像の入ったグッズ(Tシャツ、カレンダーなど)をつくりたい 17.0
7 その他 2.8

ポストカード作りはスタンダードに!写真集も3人に1人が「つくりたい」
デジタルカメラで撮影した画像のプリント以外の活用は、「ポストカード作成」が90.0%と圧倒的でした。子どもや家族の写真を使ったポストカードはスタンダードになっていることがわかります。デジタル画像を使うことで、加工や編集が容易になったことも関係しているのでしょう。2位は「パソコンの壁紙、携帯電話の待ち受け画面にしたい」(42.5%)。特に、携帯電話の待ち受け画面に、子どもの写真を使う人はよく見かけます。そして3人に1人が「写真集をつくりたい」(37.5%)と思っています。子どもの写真を一工夫して保管したい、という親心でしょうか。


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Q6.撮った画像を他の人に見てもらう場合、どのような方法を利用されていますか。該当するものすべてご回答ください。(複数回答)
1 プリントして渡す 77.3
2 メールに添付して送る 67.5
3 画像を記録した記録メディアを渡す 21.0
4 自分のHPやブログに載せる 15.0
5 ネットアルバムを利用する 9.5
6 その他 1.8

プリントとメールを活用。プリントは安全・確実
「プリントして渡す」が77.3%となり、保管方法(Q2)も含め多くの人がデジタルカメラの画像のプリントを活用していることがわかりました。やはりプリントは安全・確実な手段で、写真をプリントすることが“文化”として根付いていることをうかがわせます。次いで「メール添付」が67.5%でした。送る相手のパソコン環境やスキルの違いもあり、プリントには及びませんでしたが、デジタルカメラの特徴を生かしています。また、相手によって渡す方法も使い分けているのでしょう。


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Q7.撮りためた家族写真の取り扱い(画像加工、編集、プリントなど)にかける時間は、余暇時間のうちどれくらいの割合をしめますか。
1 10% 79.5
2 30% 16.8
3 50% 3.5
4 70% 0.3
5 90%以上 0.0

余暇時間に占める割合は「10%」が約8割
たくさんの写真を撮ったあと、画像の加工や編集にどの位の時間を費やすのかを聞いたところ、約8割の人が余暇時間の「10%」との回答でした(79.5%)。ただ、時間のかけ方としては比較的多いと思われる「30%」と回答した人が16.8%とほぼ6人に1人の割合でいます。小さな子どもを持つ人は、写真の撮影のみならず、加工や編集にも熱が入ってしまうのかもしれません。


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Q8.デジタルカメラ撮影のプロセスの中で、どの作業のときが一番楽しいですか。
1 画像を家族や知人と一緒に見て楽しむとき 30.3
2 撮った後に画像の具合をカメラのモニターで確認するとき 28.5
3 被写体にカメラを向けてシャッターを押すとき 15.8
4 画像のプリントアウト(紙焼き)を見るとき 10.8
5 撮った画像をパソコンやCDなどに入れアルバム作りをおこなうとき 9.0
6 編集ソフトを使って画像を加工したり編集したりするとき 5.5
7 撮影前に撮影条件を検討しているとき 0.3

デジカメの楽しみは“撮った後”「一緒に見て楽しむ」と「モニター確認」
デジタルカメラ撮影のプロセスの中で一番の楽しみは「一緒に見る」(30.3%)と「画像をモニターで確認する」(28.5%)が2大楽しみとして拮抗しました。やはり写真は見て楽しむもの。デジタルカメラで撮影した画像なら、大きな画面に写して一緒に楽しむことも可能です。また、撮った画像をすぐ確認できるのも大きな利点。このデジカメの特徴を、存分に楽しんでいます。


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Q9.あなたのご家庭では、アルバムをつくる際、写真をどのように整理してまとめていますか。(複数回答)
1 時系列にまとめる 65.8
2 子供だけの写真でまとめる 36.3
3 イベント(冠婚葬祭、旅行、パーティ、運動会etc)ごとにまとめる 34.3
4 テーマ(鉄道、食べ物、風景・街並み、自然観察、ペットetc)ごとにまとめる 9.3
5 その他 1.0

「時系列」が主流ながら「子どもだけ」「イベントごと」も
やはり、アルバムの整理には「時系列」が一般的のようです(65.8%)。まとめやすく、わかりやすいからでしょう。次に多いのが「子どもだけ」(36.3%)「イベントごと」(34.3%)とそれぞれ3人に1人の割合です。小さな子どもが中心となる家族写真だけに、子どもだけ、またテーマ別よりはイベントごとのまとめが多くなっています。


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Q10.あなたの家族の家族写真を一言で表すなら、どんな言葉がふさわしいですか。下記の言葉からイメージに近いものをひとつお選びください。
1 成長 65.0
2 団欒 9.8
3 7.5
4 6.3
5 3.8
6 癒し 2.8
7 希望 1.5
8 1.3
9 その他 2.3

家族写真は「成長」の記録
家族写真を一言で表すと「成長」(65.0%)。子どもが中心となっている家族写真ならではの言葉です。時間の経過が目に見えるものとして残る家族写真は、将来見たときも「成長」を感じさせるのでしょう。
また「団欒」(9.8%)、「愛」(7.5%)、「絆」(6.3%)など家族の間に流れる雰囲気やつながりを、写真に感じる人も多いようです。


―― 以 上 ――

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