増田貴大写真展 「車窓の人々」

展示概要

作者コメント

私の作品は、走行する新幹線車内から、沿線に暮らす人々の様子を撮影したものです。
写真を見る事で、普段なかなか旅行に行けない人達に、列車旅を楽しんでいるような気分を味わってもらえたらいいなと思い、今回写真展を開催させて頂きました。
鉄道が好きな方はもちろん、写真好きの方、そして、日々の疲れやストレスをほんのちょっぴり忘れたい方も、ぜひ遊びに来て下さい。

作者プロフィール

増田 貴大(ますだ たかひろ)

1980年
大阪府生まれ
2000年
20歳より写真を始める
2003年
宝塚造形芸術大学 造形学部美術学科 洋画コース卒業
2004年
グループ展「第2回・モノクロ倶楽部」(千スペース/大阪)
2005年
MIO写真奨励賞2005審査員特別賞受賞
2014年
MIO PHOTO OSAKA 2014ポートフォリオレヴュー選考
2015年
ミオフォトアワード・プライムにて個展開催(ミオホール/大阪)
2015年
第11回名取洋之助写真賞奨励賞受賞

展示作品

カラー A3 約30点

作者の制作現場

作者の撮影ノートより

撮影の前に

撮影の前は、私はただの配送業者でした。新幹線を使った荷運び屋として、毎日漫然と大阪と広島間を往復していました。
ところがある日、車窓越しに、こちら(走行する新幹線)に向かって笑顔で手を振る親子連れを見かけて、ふと「いい絵だなぁ。写真に収めたら、きっと素晴らしい作品になるな」と思い、それから毎日新幹線にカメラを持ち込むようになりました。
けれどもその時と同じようなシチュエーションにはなかなか巡り会えず、とりあえず親子連れ以外の沿線の人達を撮影練習として撮っている内に、次第にそちらの方にも魅力を感じ始め、結果新幹線の沿線に暮らす人々全てを撮り集める事がライフワークとなってしまいました。

最も印象に残ったこと

私の写真は、時速250㎞以上で高速走行する新幹線車内からの撮影なので、撮られた側の人達は、撮影者の私(とカメラ)に全く気付いていないんですね。遠くから迫り来る新幹線全体を眺める事はあっても、そこに並ぶ無数の窓の一つから、自分を撮影している存在に気付く事は、人間の動体視力では不可能だと思います。
しかし、たまにその不可能を突き破って私に視線を合わせてくる人がいるんですね。それまで普通にしていたのが、急にハッと気付いたようにピンポイントでこちらを捉えてくるんです。
それは決まって10代半ばの少年達です。多感な時期とはよく言ったもので、際立った第六感の働きが、自分を被写体として狙っている僕の意識を一瞬で感じ取るんでしょうね…。

作品エピソード

使用するカメラは、基本的にエントリークラスの軽い一眼レフです。
僕は撮影中、新幹線の窓に貼り付いて、ずっとカメラを構えたままの状態なので、ミドルクラス以上のガッシリ重たいカメラだと、腕が疲れるんですね。そして窓越しに被写体を捉えたらら、バッティングするようにカメラを振り回してシャッターを切ります。その際、レンズが窓に接触してはいけないので、全長の短いズームレンズを使用しています。
後、冬場は息を止めてカメラを構えています。上記のように、基本窓に貼り付いているので、寒い時期は自分の息で窓が曇るんですね。なので冬場はトンネルに入るまでは無呼吸です。何回かめまいを起こした事もありますが、良い写真を撮る為ならば致し方ないと思っています。

同時開催

運営終了のお知らせ

当館は2017年1月23日を以って運営を終了しました。長い間ご愛顧いただき、本当にありがとうございました。

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