内倉真一郎写真展「犬の戦士団」

展示概要

作者コメント

犬は約1万5000年前、東アジアで家畜化されたオオカミといわれている。
人間の手によって作り出された家畜化の動物群であるのなら、犬本来の凄味は何か。犬本来の威嚇、攻撃性は人間の躾によって抑えられ、様々な人間社会での仕事をこなすペットとされる。だが本質は何か。
近所の犬であろうが、野良犬であろうが、どんな犬でも構わない、瞬間的に感じてしまう戦士の様な眼差しを見たときに私は身震いがする。ごく一般的な犬が狼犬(ハイブリッドウルフ)のようなクールな瞬間を私は見逃さない。
世界全体では4億匹の犬がいるといわれ、寿命は10年程とされる。人間以上にうろたえることなく、 吠える、睨む、鳴く。素晴らしく感情的でセクシーだ。私はそれを写真に作品化し、ベストコレクションしている。

作者プロフィール

内倉 真一郎(うちくら しんいちろう)

1981年
宮崎県生まれ

日本写真映像専門学校卒業後、都内スタジオ勤務を経て独立。現在、宮崎県内で写真館を営みながら、作品作りを続けている。
2010年、2011年、2013年、写真新世紀佳作受賞    


展示作品

モノクロ 半切 約35点

作者の制作現場

作者の撮影ノートより

新たな試み

古くから人間の癒し、ペットとされる愛らしい犬。その犬達の様々な写真は、 可愛らしく撮影したり、または保健所の犬を撮影し世の中にメッセージを伝える撮影スタイルがよく見られます。もちろん素晴らしい撮影スタイルなんですが、僕はその中で本当の犬の本質はなんだろう?もっと見たことない犬の写真を撮ってみたい!そして、ストレートでかっこいい犬の写真表現をしたいと思いました。それもごく一般家庭で鎖に繋がれている犬を撮影しました。

最も印象に残ったこと

ごく近所の犬から撮影は始まりました。とても面白いことにご自宅で飼われている小さな可愛らしい柴犬は、カメラを向けた私に凄まじい威嚇を始めました。怯むことなく、がむしゃらに吠える、その姿を見て「なんてクールでセクシーなんだ!」野良犬でもなく、保健所の犬でもない、闘犬でもない、ごくごく一般的な犬は生き生きとしていて、鎖など関係ないように輝いていたのです。私はそれを自分自身の犬の図鑑のように作品化しました。

今後の作品制作について

僕は常にテーマを撮影前にしっかり決めて撮るスタイルではありません。様々な物に触れ、美術を鑑賞し、ごく当たり前の私生活から作品のヒントを得ます。一番大切にしているのは、ストレートでダイナミック。カウンターパンチを食らったような作品を撮っていきたいです。写真表現ほど面白くて未知の可能性がある表現はそうないと思います。僕の感情と共に一生涯撮影して、思いをプリントし、沢山の方々に見ていただき発表していきたいと思います。

同時開催

運営終了のお知らせ

当館は2017年1月23日を以って運営を終了しました。長い間ご愛顧いただき、本当にありがとうございました。

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