宇井眞紀子 写真展「眠る線路」

展示概要

作者コメント

軍需産業をささえた鉄道、高度経済成長に貢献した鉄道・・・。
今は役割を終えて、首都東京の片隅で忘れさられようとしています。何の痕跡も残っていないように見える場所。しかしかつて確かに鉄道が存在したことは、土地に刻み込まれています。廃線跡に立った時、今はただ眠る線路に、その時代の「今」を生きた人びとのうごめきが感じられました。目の前の光景の背後にある幾層にも重なった人間の営み(歴史)に興味があります。
現在と歴史のなかの事実との関係を、廃線跡をたどる旅と往時を知る人の証言で記憶にとどめたいと思い、古い地図と新しい地図を照らし合わせては思いを馳せました。証言者を探すのにはとても難儀しましたが、22人のその言葉からは、鮮やかに当時の空気が蘇りました。
写真は1999年から2003年に撮影したものです。今はどうなっているのか、また訪ねてみたいと思いはじめています。

作者プロフィール

宇井眞紀子(うい・まきこ)

1960年
千葉県生まれ
1983年
武蔵野美術大学卒業
1985年
日本写真芸術専門学校卒業
写真家・樋口健二氏に師事、同時に写真家としてフリーランスで活動を開始
1992年
子連れでアイヌ民族の取材をはじめる
1999年
東京の廃線跡の取材をはじめる
2009年~
全国に暮らすアイヌ民族100組を撮影する写真集出版プロジェクト My portrait Myself進行中

写真集に『アイヌときどき日本人』(社会評論社)、『アイヌ、風の肖像』(新泉社)、『眠る線路』(ワイズ出版)などロンドンのナショナルジオグラフィックストアギャラリーなど、国内外で数多くの個展を開催
第4回さがみはら写真新人奨励賞受賞 第28回東川賞特別作家賞受賞
公益社団法日本写真家協会会員 日本ビジュアル・ジャーナリスト協会会員
日本写真芸術専門学校講師 武蔵野美術大学非常勤講師

展示作品

カラープリント 450mm×450mm、450mm×525mm、870mm×1015mm 約45点

同時開催

運営終了のお知らせ

当館は2017年1月23日を以って運営を終了しました。長い間ご愛顧いただき、本当にありがとうございました。

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