井津建郎 写真展「ブータン 内なる聖地」

展示概要

開催の趣旨

2016年は、日本とブータン王国との外交関係樹立30周年に当たります。本展は、外務省の「日・ブータン外交関係樹立30周年記念事業」の一環としての写真展となります。

ヒマラヤ山脈の東端、インドと中国の間の高地に位置し、人口わずか76.5万人という小さな王国ブータンは、手つかずの自然が残るグローバリゼーションから一線を画した秘境として知られ、「国民総幸福量(GNH=Gross National Happiness)」の向上を理念として掲げ、独自の伝統と文化を誇りとする国です。2011年には、ワンチュク国王夫妻が結婚後初の外遊で国賓として来日し、東北の震災被災地などを訪れ話題となりました。

「聖地」をテーマに、エジプト、ヨーロッパや南米、カンボジアのアンコールなど、世界各地の石造遺跡などの撮影をライフワークとするアメリカ在住の写真家・井津建郎氏は、2007年までの6年をかけてブータンを撮影。国中が聖地ともいえるようなブータンの大地、文化や人々を特製の大型カメラで記録し、14×20インチの大きなネガを密着焼き付けしたプラチナ・プリントを制作しています。

「ブータン 内なる聖地」をテーマとした写真展は、過去にニューヨークのルービン・ミュージアム・オブ・アートなどで開催されていますが、東京での展示は今回が初めてとなります。世界的にもプラチナ・プリントの第一人者として評価される井津建郎氏。「生命の一滴のエッセンス、もしそのようなものがあるなら知ってみたい、見てみたい、そして感じてみたい」と長年の旅を続ける写真家の、無類の美しさを湛える作品の数々をご覧いただきます。

イベント情報

ギャラリートーク開催

日時:2016年5月6日(金)18時~19時

この時間、会場にいらっしゃる方に井津さんご本人による作品解説を行います。

作者プロフィール

井津 建郎  Kenro Izu

1949年、大阪府生まれ。1969~1970年、日本大学芸術学部写真学科に在籍。1970年、ニューヨークへ移住。1974年、ニューヨークでKenro Izu Studioを設立。1979年、最初のエジプト撮影を通じて「聖地」に興味を持ち、以降ライフワークとして世界30カ国以上で撮影を続ける。1983年、14×20インチのネガ・フィルムを使った密着プラチナ・プリント技法を開始。2013年、インドにおける人間の尊厳と生命のドキュメント作品「永遠の光」の制作を始め、2016年に完成。2016年、イタリア・ポンペイ遺跡の撮影を始める。
1983年以降、ニューヨークを中心にギャラリーや美術館での個展開催多数。メトロポリタン美術館(ニューヨーク)、東京都写真美術館ほか、美術館での作品収蔵多数。『Territories of the Soul(聖地の領域)』(2014年)、『Kenro Izu: A Thirty Year Retrospective(井津建郎30年レトロスペクティブ)』(2010年)、『ブータン 内なる聖地』(2007年)など10冊を超える写真集があり、本年、新作の『Eternal Light(永遠の光)』を刊行予定。
写真活動のほか、アンコール遺跡のある町、シェムリアップに小児病院を建てて運営する非営利団体「フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダー」を1996年に設立。カンボジアの子供たちに無償で医療を提供するアンコール小児病院が1999年に開院し、以来150万人の患者を診療し続けている。

主催

コニカミノルタ株式会社

展示作品

プラチナプリント:14×20インチ 50点(予定) 、大判インクジェットプリントなどを予定

プラチナ・プリントとは

一般的に普及している銀塩の代わりに、白金を用いた焼き付けの技法。鉄塩の感光性を利用し、塩化白金と鉄塩を混合した感光剤を刷毛で水彩画紙に塗布した感光紙をつくり、ネガを密着焼き付けすることで画像を得る。プラチナ画像は、特に耐久性に優れ、銀塩画像と比較して温かみがあり、諧調の幅が広いことが特徴である。

同時開催

運営終了のお知らせ

当館は2017年1月23日を以って運営を終了しました。長い間ご愛顧いただき、本当にありがとうございました。

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