草彅裕写真展「SNOW」

展示概要

作者コメント

降り積もる雪の夜、静寂のなか一人ファインダーを覗いていると、ふと、どこか遠い惑星にいるような錯覚に陥る。
写真に捉えられた雪は、まるで無数に輝く星のようだ。星の光が数千光年を超えて私たちに届くよう、雪もまた太古より循環し時を巡り、現在に降り注いでいる。
それは、悠久の時と「いま」が触れ合う瞬間の光景でもある。

作者プロフィール

草彅 裕(くさなぎ ゆう)

1982年
秋田県角館町生まれ
2007年
東北芸術工科大学 大学院 芸術工学研究科修了 芸術工学修士

主な活動

2005年
社団法人日本広告写真家協会主催「APA 公募展 2005」東京都写真美術館(東京恵比寿)
2007年
コニカミノルタ フォト・プレミオ「arkhé 〜水と太陽〜」
2010年
Canon主催「写真新世紀 東京展 2010」東京都写真美術館(東京恵比寿)
2014年
京都グラフィー実行委員会主催 KYOUTOGRAPHIE 国際写真フェスティバル 2014 公式プログラムネイチャー・イン・トーキョー」有斐斎 弘道(京都市上京区)
2016年
出版社フォイルより初の写真集「SNOW」を刊行

受賞

2005年
第33 回日本広告写真家協会公募展 文部科学大臣奨励賞受賞
2007年
コニカミノルタ フォト・プレミオ入賞
2010年
Canon主催「2010 年度(第33回)写真新世紀」佳作受賞(蜷川実花選)

展示作品

モノクロ A2 約40点(予定)

作者の制作現場

作者の撮影ノートより

新たな試み

私の幼少の記憶は自然と共にあります。美しい四季に彩られる故郷秋田では、いつも自然は恰好の遊び相手でした。しかし大人になるに連れ、その記憶や感覚は次第に薄れていきます。秋田に暮らすからこそ、私は無意識に自然への「既視感」を持ち続けていたように思います。

冬の夜、ふと街燈に照らされる雪を撮影しました。写真に捉えられた雪は一粒ひとつぶが静止し、まるで無数の星のように輝いて見えます。「既視感」から解放された雪の光景、そこに隠された想像を超える世界に気づいたとき、これまでにない驚きと感動を覚え、撮影を開始しました。

最も印象に残ったこと

秋田で雪が降る時期は3カ月程です。その間、降雪量と撮影ポイント等の条件が整う日は思うように巡ってきません。雪の気まぐれに翻弄され、僅かなチャンスを掴むことができず空振りに終わる日も何度もありました。その悔しさをバネに、雪夜は一期一会であることを心に刻み撮影に挑みました。

今後の作品制作について

雪をテーマに約7年間撮影を続け、2016年に写真集「SNOW」を刊行することができました。現在は主に、写真を始めた頃からの重要なテーマである「水」のシリーズをまとめ、発表することを目標としております。

同時開催

運営終了のお知らせ

当館は2017年1月23日を以って運営を終了しました。長い間ご愛顧いただき、本当にありがとうございました。

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