横島清二 写真展「BLINK MEMORIES – Hà Nội」

展示概要

作者コメント

今回展示させていただく作品は、2014年にベトナムの首都ハノイで撮影したものです。
ぼくはどこへ行ってもカメラを片手に街中をよく歩きます。そういったことを繰り返しているうちに、こう思うようになりました。人々の記憶に残るような特別な出来事ではなく、記憶に残らないような普段の街中の見過ごしがちな一瞬一瞬にこそ、そこでの文化や習慣、街の表情などが色濃く反映されている。そして、見過ごしがちな一瞬一瞬を確認する為のツールとしては、目の前の今を瞬時にコピー出来てしまう写真という媒体が最も適している。
街中には様々な情景が溢れていて、ぼくは好奇心の塊となり、まばたきをするような感覚でシャッターを切ります。まばたきを止めることが出来ないように、シャッターを切ることも止められません。
なぜなら、2度と繰り返すことの出来ない今というこの瞬間は、すべてが等価で愛おしく、無視するにはあまりにも魅力的すぎるからです。

作者プロフィール

横島清二(よこしま・せいじ)

1978年
埼玉県生まれ
独学で写真を学び、2009年頃から本格的に写真を始める。

個展

2013年
コニカミノルタ フォト・プレミオ 「Delhi」 コニカミノルタプラザ(新宿・東京)

グループ展

2014年
「Art photograph group show vol.19」RECTO VERSO GALLERY(日本橋・東京)
2015年
「第二回 世界旅写真展」APART GALLERY(世田谷・東京)

受賞

 
第14回 上野彦馬賞 入選
2012年度
コニカミノルタ フォト・プレミオ 入選

写真集

2015年
「BLINK MEMORIES – La Habana」 うたかた堂

展示作品

カラープリント A2 約65点

作者の制作現場

作者の撮影ノートより

撮影の前に

2014年4月15日、ノイバイ国際空港から路線バス17番に乗り、ぼくはハノイ市街中心部へと向かった。ここ何年かは毎年どこかの街に1ヶ月ぐらい滞在して撮影をしている。そこへ行く理由らしい理由は特にない。強いて言えばそこの地名の響きが何となく気に入ったとかそんな理由にもならない理由だ。ぼくはそこでの有名観光スポットへ行くよりも、街中を歩くことが好きだ。毎日同じようなことが繰り返されるそこでの日常を感じることが何よりもぼくの興味をそそるからだ。汚れたバスの車窓から見える景色がだんだんと街の色を濃くしていく。ハノイはどんな街なのか?ぼくはちょっとドキドキしはじめていた。

最も印象に残ったこと

ハノイの街中には信号があまり多くないから、歩行者は信号の無いところで道を渡ることが多々ある。道路にはたくさんの小型バイクがビュンビュン走っていて、歩行者が道を渡ろうとしていても道をゆずることは一切ない。そんな中、地元の人たちは絶妙のタイミングで道を渡っていく。日本では渋谷駅前のスクランブル交差点の渡り方がすごいとかなんとか外国人観光客に話題になっているようだけど、あんなの目じゃない。ハノイでは相手がバイクだ。もしぶつかったら「おい、どこ見て歩いてんだよ。」ではすまない。ぼくもはじめのうちは道を渡るタイミングが中々つかめずおっかなびっくりだったけど、日が経つにつれ道を渡ることにも慣れていき、変にビビらず流れにまかせて歩いていけば、バイクの方が避けて行くということを知った。こういった日常を肌で感じられることが面白く、そして印象深い。

作品エピソード

具体的に1日何キロ歩いているのか分からないけど、けっこう歩く。カメラを片手に街中を歩き回り、疲れたら休憩する。この休憩の時にその土地に合った飲み物を飲むのが好きだ。例えばデリーではチャイだし、ハバナではダイキリやモヒートなどのカクテル、プラハではビール、そしてハノイではベトナムコーヒーだ。ベトナムコーヒーの特徴は、コンデンスミルクが入っているところだ。コンデンスミルク入りのベトナムコーヒーはとても甘く濃い味わいで、疲れた体を癒してくれる。ハノイではこの甘いベトナムコーヒーに支えられ撮影をしていた。

同時開催

運営終了のお知らせ

当館は2017年1月23日を以って運営を終了しました。長い間ご愛顧いただき、本当にありがとうございました。

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