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会場レポート - エコ&アートアワード2011作品展

『KONICA MINOLTA エコ&アートアワード2011』作品展 3月5日(土)~3月22日(火) KONICA MINOLTA PLAZA ギャラりーB&C 10:30~19:00(最終日は15:00まで) 入場無料 期間中無休

会場レポート

グランプリ発表会

3月21日(月・祝)のグランプリ発表会は中止いたしました。

最終審査会

2011年3月21日(月・祝)、「KONICA MINOLTA エコ&アートアワード2011」のグランプリおよび各賞を決定する最終審査会が、コニカミノルタプラザで行われました。同日は「グランプリ発表会」も予定されていましたが、会期中に発生した大震災の影響により、会場に来ることが困難になった入選者の方もいらっしゃるため、たいへん残念ではありますが中止とさせていただきました。

午後1時より、集まっていただいた4名の審査員に採点シートが手渡され、審査がスタート。作品が展示された会場(ギャラリーB&C)に移動して、各氏とも思い思いに全40作品を見て回りながら、それぞれのシートに評価や採点などを書き込んでいきました。また、お客様に参加していただいた「オーディエンス賞」の投票も締め切らせていただき、投票券の入った牛乳ビンを回収するとともに、すぐに集計を実施しました。

おのおのの評価・採点を終えて、4名の審査員はふたたび会議室に集まり、いよいよ最終審査が行われました。採点の集計や候補作品に対する各氏の意見をもとにディスカッションが繰り広げられ、力作揃いとなった今回もまた、白熱した審査となりました。結果は、先にご覧いただきました11作品(うち1作品はダブル受賞)に決定。グランプリをはじめ、各賞を受賞されたみなさん、本当におめでとうございます。

ビジュアルアーツ部門 グランプリ
「ENTRANCE」植田 未月

審査員講評
作品として仕上がりの精度が高く、また、コンセプトもオリジナリティがあって、見る人を“考えさせる”優れた切り口を持っていました。さまざまなことを想起させる「ENTRANCE」というタイトルも絶妙で、ストーリーがありながらも“動物の口”という部分のみを切り取って、子どもにも楽しめるわかりやすい表現にしたところが素晴らしいと思います。

受賞者コメント
今、地球上では様々なことが起こり、日本も非常に大きな困難と戦っています。
私は日ごろ、この宇宙の中で、人も動物も運命共同体となり生きていると感じています。今回の受賞を通じ、私たちが生きていくうえで、芸術の役割を再考し、様々な事象と向き合いながら、制作を続けて行きたいと思っています。有難うございました。

mitsuki ueda exhibition 「entrance」
植田未月 「entrance」展
開催期間:8月12日(金)~8月29日(月)
開催店舗:Délier IDÉE

ビジュアルアーツ部門 準グランプリ
「Paper Theater」古川 祥智雄

審査員講評
すべてをフリーハンドで仕上げているところが驚異的で、とにかくアート(絵)としてのクオリティが高い作品です。複数のペーパーホルダーから紙が引き出されて、絵のストーリーが展開していくというプレゼンテーションも、自然物を精緻に描いたディテールと相まってとても見応えがありました。

受賞者コメント
展覧会を見に来て下さったお客様、審査をして下さった審査員の方々、運営スタッフの方々、本当にありがとうございます。
他のアーティストの方の作品も、とても刺激になりました。
賞を頂いた事、これから乗り越えなければならない困難に、立ち向かう励みになりました。
ありがとうございました。

ビジュアルアーツ部門 オーディエンス賞
「NEO BUTTERFLIES」 吉田孝侑

受賞者コメント
自分の視点を沢山の人に共感してもらえることが出来、いい経験に成りました。
今後のモノ作りに活かしていきます。

プロダクト&コミュニケーション部門 グランプリ
「Branch」山下 卓也&森分 優太

審査員講評
「傘の骨は1本折れただけで捨ててしまう」という問題に対して、非常に具体的で実現可能性の高いソリューションを提示しているところが素晴らしいと思います。リユースのモノは通常、元のモノよりも価値が下がることが多いけれど、この作品の場合はリユースすることで新しい価値が付加され、また違った魅力が生まれてくるところが面白いと思いました。

受賞者コメント
この度はこのような光栄な賞を頂きありがとうございます。
「Branch」は私達にとって学生生活最後の作品だったので、最高の思い出となりました。
この賞を糧に今後も頑張ります。

プロダクト&コミュニケーション部門 準グランプリ
「fragments」正光 亜実

審査員講評
ふだん見慣れた身近な素材=文房具などを使って、「素敵だな」「買いたいな」と思えるレベルにまでプロダクトの魅力を高めたところが素晴らしく、デザイナーとしての将来性も感じられました。どんな素材の再利用かをイラストで示す(商品)タグも、リサイクルやリユースのストーリー性を簡潔に示していて効果的だったと思います。

受賞者コメント
こんなジュエリーもいいなと、多くの人に感じてもらえていたら嬉しいです。
このような賞に選んで頂き、本当にありがとうございました。

プロダクト&コミュニケーション部門 オーディエンス賞
「THANK YOU SO MATCH」 YOSHIOKA PLUS (吉岡 佑二+浜崎 美保)

受賞者コメント
私たちの提案に対し、多くの方々が共感して下さったことを非常にうれしく思います。
個人の小さな意識の変化がやがて大きな力になることを信じ、これからも人々の心を動かせるようなデザインを考えていきたいです。
Thank you so much!

審査員特別賞
「melt」中尾 正風

選出 | 安藤貴之氏 審査員講評
“エコ”を有効な手段としてポジティブに表現した作品が多い中で、唯一、環境における醜悪な部分を表現したのがこの作品でした。こうした作風はヨーロッパに多いので、いい形で作者が世界に出ていけたらと思います。

受賞者コメント
他のアーティストの方の美しい作品がずらりと並ぶ中でこの作品を見た人はいったい何を思うだろう…と少し不安になりました。しかしこの賞を頂けたことで環境問題への考えや思いを、作品を通して少しでも伝えることができたのだと思いました。それが何より嬉しく思います。

「安全な深呼吸」大橋 さとみ

選出 | 浅井治彦氏 審査員講評
レベルの高いパッケージデザインと簡潔なプレゼンテーションによって、“空気も危険にさらされる”状況が起こりえることを、上手に伝えてくれた作品だと思います。

受賞者コメント
様々な作品を通じて、一過性でないエコへのアプローチを感じることができる貴重な展示をさせていただきありがとうございました。

「29000→600頭」志村 リョウ

選出 | 伊藤豊嗣氏 審査員講評
作品のタイトルも含め、コンセプトがはっきりしていて好感が持てました。人目を引くビジュアルも素晴らしく、カバの造形にもう少し変化があれば、さらにいい作品になったと思います。

受賞者コメント
この展示会を通して、多くのことを感じ、刺激を受け、学ばしていただきました。ありがとうございました。

「PET-tree」岩田 征一郎

選出 | 伊勢谷友介氏 審査員講評
デザインの完成度などを問う以前に、“水”や“水道”の問題に対するこうしたアプローチは、現実的なプロダクト提案のひとつの回答じゃないのかなと思い、この作品を選ばせてもらいました。

受賞者コメント
エコというテーマでデザインのアイデアを考える過程で私たちの生活に点在する様々なエコでない行為に気づくことができました。
この気づきをこれからの普段の生活、またデザイン製作に生かすことができればと考えています。

J-WAVE協賛社特別賞
「HOKKYOKUGUMA SEKKEN」影山 友章

J-WAVE社講評
北極グマをモチーフとした石鹸、影山 友章 さんの「HOKKYOKUGUMA SEKKEN 」をJ-WAVEアウォードとしたいと思います。
使っていくと無くなっていってしまう石鹸で白クマを作ったというアイデアは使うたびに温暖化による絶滅危惧という言葉が泡とともにゆっくりと丁寧に私たちの心にリマインドされて行きます。
私たちが手を洗うための石鹸の主な材料はパーム油。それは熱帯雨林を伐採して作られるアブラヤシからとれる油。私たちが手を洗うという単純な行為ですら、それが環境破壊へ繋がっている。
私たちの利便性の反対側で失われていく多様性があることをこの愛らしい石鹸は教えてくれます。

受賞者コメント
この度のエコ&アートアワードを通じて、環境問題と向き合っていく為には
デザインやアートの力が不可欠だと実感いたしました。
当アワードに関わって頂いたすべての方々の感謝の気持ちを伝えたいです。

IDÉE 協賛社特別賞
「ENTRANCE」植田 未月

IDÉE講評
アートの力によって難しく面倒なイメージをもってしまう環境活動が身近で・継続的なものになること”という視点で作品を見たとき、理屈ぬきで見る人を惹きつける存在感があると同時に、その奥に深いストーリーがある植田さんの作品を選ばせていただきました。一緒に、奥行きある展示を作りこむのが楽しみです。

受賞者コメント
とても嬉しいです。
初めての経験を通じ、新鮮な気持ちで、作品と向き合いながら、楽しく展示に取り組みたいと思います。有難うございました。

mitsuki ueda exhibition 「entrance」
植田未月 「entrance」展
開催期間:8月12日(金)~8月29日(月)
開催店舗:Délier IDÉE

総評

安藤貴之氏

全体的に、前向きなエネルギーがすごく充満している展示になっていたと思います。また、今回は立体的な作品とインスタレーション的な作品が目立っていたという印象があります。日本の若いアーティストにおける立体の表現力が、より高まっていることを期待させる、頼もしい結果ではないでしょうか。

浅井治彦氏

第3回を迎えた今回は、過去2回とはまた違った個性が出てきていて、作品のレベルもさらに高まったなという印象です。また、全体に若い作家の方がたくさん参加されていて、環境というテーマに対しては若い人のほうが敏感に反応しているのかなと思い、将来に向けて心強さも感じました。

伊藤豊嗣氏

プレゼンテーションの見せ方で作品の印象がかなり変わることに気づかされ、コンセプトの良否が必ずしも作品に反映されていないなと、審査に参加して思いました。また、作品のクオリティが年々高くなっているからか、部門の区別がつきにくい作品も少なくなかったように思います。

伊勢谷友介氏

“環境”というテーマに自分がどういったスタンスで対峙すればいいのか、みなさん、やはりまだ模索しながら作品化しているんだなと感じました。明快な答えがまだ得られていないからこそ、いろんな答え=作品が登場するでしょうし、今後がさらに面白くなるアートコンペだと思います。

会議で審査員のみなさんがよく口にしていたのは、やはり、全体に作品のレベルが高いということでした。そうした講評とともに、受賞された方々の喜びの声を直接お聞きできなかったのは残念ですが、入選された40組のみなさんは、この「KONICA MINOLTA エコ&アートアワード2011」を機会に今後も活躍し続けていただきたいと思います。また何より、会期中の地震で作品展が中断したにもかかわらず、多くのお客様に足を運んでいただいたことには大変感謝しております。本当にありがとうございました。

展示の様子

ギャラリーB&Cで作品制作

「KONICA MINOLTA エコ&アートアワード2011作品展」の会場となる当館ギャラリーB&Cにて、入選者のみなさんによる作品制作を行いました。午前から数組が会場に到着し、スタッフに案内されて各自割り当てのコマで作業を開始。完成した作品をディスプレイしたり、持ち込んだ材料を使って制作に取り掛かったり、みなさん思い思いのスタイルで作品展示を行っていました。

午後には、ほとんどの入選者が集合。会場の中には金づちやノコギリの音がこだまして、作品づくりはいよいよピークに。徐々に活気づき、みなさんの作品にかける思いが真剣な表情からひしひしと伝わってきます。例年と同様、ひとりで作品に向き合う方もいれば、お互いに意見を出し合いながら仕上げていく方々もいて、それぞれの作品の個性が作業風景からもうかがえました。

設営終盤には、ギャラリー内の照明を少し落として、作品へのライティングを調整。会場スタッフと話し合いながら、「作品をどう見てもらいたいか」という入選者のこだわりは最後まで続きました。まもなくして展示作業が終わり、会場が完成。取材に来られた新聞・テレビ・ラジオなどの記者の方々も作品を見学され、出来上がった個々の展示を撮影したり、入選者や会場スタッフから作品に関するお話を聞いたりしていました。

この日の締めくくりに、作品展示を終えた入選者をはじめ、審査員や協賛各社のみなさま、そして関係者の方々を招いてのレセプションを行いました。短時間かつ小規模な会ではありましたが、入選された制作者のみなさんには、お互いの作品について語り合い、また多くの方との親睦を深めるいい機会になったことと思います。最後に、審査員から「お客様に見てもらうことで作品は成長し、完成します」と作品展開催に向けた激励の言葉が送られ、レセプションならびに展示作業は無事終了となりました。

展示会場が完成

ビジュアルアーツ部門19作品(ギャラリーC)とプロダクト&コミュニケーション部門21作品(ギャラリーB)。入選の全40作品が展示された会場は、審査員の方がおっしゃったように“前向きなパワー”を強く感じるスペースとなりました。制作意図と審査講評が記されたパネルが個々の作品のそばに設置され、鑑賞しやすい構成になっていますので、ぜひ一度これらの作品を“体験”しに来られてはいかがでしょうか。

3回目となる今年も、3月21日(月・祝)のグランプリ発表会で表彰される「オーディエンス賞」を決めるための投票を行っています。“気に入った”作品や“感動した”作品がありましたら、ぜひ募金にご協力いただき、作品横の投票箱(牛乳ビン!)へ一票を投じていただければと思います。環境のことを考えながら、見て・参加して・楽しめる「KONICA MINOLTA エコ&アートアワード2011作品展」へ、多くの方々のご来場をお待ち申しあげております。

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