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宇井眞紀子写真展


作者コメント

1992年からアイヌ民族の取材を続けている。今回の写真は、2002~2009年に東京周辺で撮影したものだ。撮影を始めた頃、私は「アイヌ民族=北海道」だと思っていた。ところが、実際には、関東にも少なくとも5000人のアイヌ民族が暮らしていると言われている。それを知ってから自分が住んでいる東京周辺のアイヌ民族を伴走者のように傍らで記録してきた。厳しい同化政策のため、自らの文化を伝承することが難しい中、アイヌ文化は消滅することなく受け継がれて、さらに取り戻すための努力が続けられている。アイヌというアイデンティティを持ちながら、日本人であることを背負わされたアイヌの人々の状況をタイトルに込めた。自己と向き合い、「アイヌらしさ」に迷いながらも、堂々と生きるアイヌ民族の今を伝えたい。2008年6月6日に国会で採択された「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が、アイヌが自然にアイヌでいられる社会への第一歩となるように願う。

作者略歴

宇井眞紀子(うい・まきこ)

1960年 千葉県生まれ
1983年 武蔵野美術大学卒業
1985年 日本写真芸術専門学校卒業。写真家 樋口健二氏に師事。
1996年 個展「ウレシパ・モシリ~アイヌ・育みあう大地」
1998年 個展「タスマニアの木霊」
2001年 個展「アイヌときどき日本人」
写真集『アイヌときどき日本人』(社会評論社)
2002年 写真集『アイヌときどき日本人』で第7回「週刊現代ドキュメント写真大賞/国内フォト・ルポ部門賞」受賞
2003年 個展「眠る線路」
写真集『眠る線路』(ワイズ出版)
2004年 個展「アシリ・レラ~それはアイヌ語で“新しい風”」
写真集『ASIR RERA』(新風舎)
第4回「さがみはら写真新人奨励賞」受賞
2007年 個展「記憶の大地~ナバホ保留地・祈りの旅」
2009 年 写真集『アイヌときどき日本人(増補改訂版)』(社会評論社)

展示作品

カラー・モノクロプリント 半切・全紙・B1 約50点


アクセス

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〒160-0022
東京都新宿区新宿3-26-11
新宿高野ビル4F
JR新宿東口、地下鉄丸の内線「新宿駅」A7出口から徒歩1分(フルーツの新宿高野4F)

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