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高草 操写真展


作者の撮影ノートより

撮影の前に

馬がいる場所や産地を訪ね歩くときは、交通や宿泊情報のほかに、馬のことはもちろん、土地の歴史や風土を調べます。そして馬の関係者に可能な限りコンタクトをとります。馬には飼い主さんがいます。自由に放牧されているように見える馬でも、必ず管理する機関があるのです。雑誌取材の場合はもちろん、自分の作品として撮る場合も、先方に主旨を伝えた上で撮影するようにしています。関係者の協力があればこそ撮影の可能性が広がりますし、また土地の方々に話を聞くことは、撮影と同じように大切な仕事です。

最も印象に残ったこと

第一は、なんといっても土地に暮す馬たちの魅力ですが、馬をとりまく人たちとの交流が楽しかったです。馬を好きな人に悪い人はいない、ということでしょうか。今回の写真展の撮影場所は、ほとんどが遠隔で初めて訪れる土地でした。長く滞在することもままなりません。けれど関係者の方々にいろいろなアレンジをしてしていただいたおかげで、とても有意義な撮影ができたと思います。初対面でも馬の話題になると話がつきません。馬たちの現状や土地との関わり、今後の保護活動や馬の活用などについて語りながら、郷土料理や地酒を楽しみました。馬によってつながる人の輪が、私にとって何よりの財産となっています。

今後の作品制作について

私は、馬の生産や育成に関わることもない、馬乗りではなく馬主でもありません。でも馬や、馬がいる風景、土地の人たちと関わることによって、馬のそばにいたいと思っています。馬は、はるか昔から人と共に歴史を刻んできました。労働力、交通手段、そして戦力だった時代もあります。人の思惑によって生かされてきたといっても過言ではありません。馬はしゃべりませんが、土地の歴史や風土を物語る存在だと思うのです。
今後は日本だけでなく海外で撮影する機会もあるかもしれませんが、視点は同じです。ライフワークである岩手県遠野の馬、そして日本の馬たちの撮影を続けながら、まだ見ぬ土地の馬や人々に思いを馳せています。

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