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阪口智聡ピンホール写真展


作者の撮影ノートより

撮影の前に

私が撮る写真は散歩写真です。歩きながら気になるものが目に入ったり、光や風に何かを感じたりした時にシャッターを切っています。事前にどこで何をどんなふうに撮ると決めることはほとんどありません。これはヨーロッパへの撮影旅行でも同じです。往復の航空券と最初に泊まるホテルだけを予約し、あとは毎晩ホテルの部屋でガイドブックなどを見ながら行き先を選んでいます。列車に乗ってから急に目的地を変更することもあります。私の写真はこうして出会う偶然によって生まれます。

最も印象に残ったこと

パリのサン・マルタン運河に架かる橋で、三脚を中途半端に開いたまま置いたところ、突然強い風が吹いて倒れてしまいました。三脚に付けていたピンホールカメラの前面の木製部分と背面のフィルムホルダーは真っ二つに。はるばるフランスまでやってきたのに撮影ができないピンチに直面しました。しかし、ホテルのフロントでもらったテープを巻き付けて応急処置をすると、その後も何とか撮影を続けることができました。帰国後におそるおそるネガを見ましたが、光漏れなどの不具合もなくほっとしました。それからは海外へはピンホールカメラを2台持って行くようにしています。気ままに撮るとはいっても大事なカメラについては慎重にならなくては、と実感した「失敗談」でした。

作品エピソード

4月の第4日曜日は世界ピンホール写真デー(Worldwide Pinhole Photography Day)です。世界中のピンホール写真愛好家が、この日に撮った写真をWPPDのウェブギャラリーで公開します。2007年のピンホールデーにドイツのある街の公園を歩いていると、結婚式を終えたばかりのカップルが親戚や友人たちと記念撮影をしていました。私も仲間に入れてもらい、幸せそうな二人を撮らせてもらいました。カップルは背が高く、つま先立ちしても二人の顔ははるか上にあり、三脚をめいっぱい伸ばしたため構図の確認はできませんでした。後日写真を送ったところ、とても気に入りましたとのメールが届き、私もうれしくなりました。

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