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甲斐扶佐義写真展


作者コメント

京都の路地を徘徊して40年。フィルムに定着させたイメージは約150万コマ、出した写真集は40有余冊。写っている方にタダで写真をあげるという鴨川べりでの青空写真展は20回。
これらの写真家としての日常的な活動が評価をえて、昨年は、「京都美術文化賞」を受賞した。
これをきっかけに、写真集「インドちょっと見ただけ」を出版し、芸術院会員の杉本秀太郎氏との共作「夢の抜け口」を上梓した。
さらに、海外から受賞記念巡回展の招きをいただき、5、6月パリ、さらにカザフスタン、キルギスタン、ポーランド、ソウルなどでも同様の企画展が計画されている。
本展では、上記の海外展のエッセンスと「夢の抜け口」の写真の一部を見ていただくことになる。
一昨年、コニカミノルタプラザで開催した「路地裏の京都」展で発表していない作品のなかから、70年代から今日に至る写真を10年おきぐらいに区切って展示する。また、一昨年好評だった写真のなかから3点を大判サイズで展示する。
今回展示の作品と必ずしもぴったり符合するわけではないが、年代別の撮影態度と写真の特徴を記すると以下のようになる。
70年代は、全く路上の人として、京都の辻々を徘徊。と同時に日米のビート詩人等を撮影。
80年代は、京都中の商店街を商業コンサルタント的視点で観察。生憎、この一群写真は手元に少ない。
90年代は、最初は写真以外の仕事に忙殺されたが、子どもの誕生とともにエネルギーが湧き、いわば逆境を逆手にとり、約一万人の美女を撮影することに邁進した。
2000年前後は、猫を中心に、京都の町や美女を再発見する。
この10年は海外で意欲的に撮影活動を行っている。
本展にご来場の皆様方のご批評をスプリング・ボードにして、続く巡回海外展に臨むつもりだ。

作者略歴

甲斐扶佐義(かい・ふさよし)

1949年 大分県生まれ
1968年 同志社大学政治学科入学後、即除籍
1972年 「反戦喫茶ほびっと」(岩国市)つくりに、中尾ハジメ氏(前 京都精華大学理事長)とともに大工として参画
同年、フォークの神様・岡林信康氏、中尾ハジメ氏らと喫茶「ほんやら洞」(京都)オープン。店主。
1978年 エバーグリーン大学にて個展(アメリカ)
1985年 京都木屋町四条上るにヤポネシアン・カフェバー「八文字屋」オープン。店主。
1981~92年 京都市経済局中小企業指導所委託の民間コンサルタントに従事
1997~98年 京都大学総合人間学部の特別研究員
2001年 ウェズリアン大学にて個展(アメリカ)
2002~03年 ボストン子どもミュージアムにて個展(アメリカ)
2003年 ベルリン日独センターにて個展(ドイツ)
2004年 デュプレックス・ギャラリーにて個展(スイス)
2009年 第22回京都美術文化賞受賞

主な写真集

「夢の抜け口」(青草書房)、「インドちょっと見ただけ」(ほんやら洞)、「路地裏の京都」(道出版)、「生前遺作集」(コトコト)、「Beautiful Women in Kyoto」(冬青社)、「京都の子どもたち」(京都新聞出版センター)、「京都猫町さがし」(中公文庫)、「ほんやら洞と歩く・京都いきあたりばったり」(淡交社)、「京都みちくさの景色」(京都新聞社)、「久保京子リラックス写真帳1・2・さんぽ」(神戸ワールド)、「Kids」(京都書院)、「on reading」(光村推古書院)、「ツー・ショット」(光村推古書院)、「大分の誘惑」(八文字屋)、「京都 猫ノ泉」(白地社)、「笑う鴨川」(リブロポート)、「美女365日」(東方出版)、「地図のない京都」(径書房)

展示作品

モノクロプリント 全紙、半切、180cm×120cm、250cm×170cm 約100点


アクセス

アクセス
〒160-0022
東京都新宿区新宿3-26-11
新宿高野ビル4F
JR新宿東口、地下鉄丸の内線「新宿駅」A7出口から徒歩1分(フルーツの新宿高野4F)

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