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伊原美代子写真展


作者の撮影ノートより

新たな試み

私にとってこの作品は、家族である人物にカメラを向けると言う事が新たな試みでした。 撮影を始めて数年間は、私的な作品になりすぎていないだろうか、他者には伝わるのだろうかなどと、不安な思いを抱え撮影をしていました。けれどシャッターをきるうちに、ばあちゃんと白猫のふくまるの姿が「そんなに難しく考えるなよ?楽しくやれにゃ?」と語りかけているようで、気が付けば肩の力は抜け、撮影を始めて8年の歳月が自然と流れていました。今ではファインダーを覗きながら吹き出し笑いをする程、楽しい日々です。

最も印象に残ったこと

あれは、ばあちゃんと稲刈りに出かけた日の事です。
風ひとつ吹かない暑い日でした。たまりかねた私の横で、「口笛吹けば風が吹く」と、ばあちゃんはピューピューと口笛を吹き始めました。すると、森の木々がザワザワと揺れ、頬に涼しい風が流れ込むように吹いて来ました。
もしかしたら、ばあちゃんは魔法使いなのかもしれません。

今後の作品制作について

町の発展や移住者の増加にともない、今まで静かに守られ続けて来た農村の暮らしも様変わりを始めています。
自然の役割を知らずに利便性だけを求め、その矛先を自然や農家へ向ける人もいます。
私は今後、ばあちゃんの世代が守り続けて来た日本人の暮らしや知恵、そして農業や林業、漁業といった仕事の重要性や、人と自然の共存の必要性を記録し、現代に伝えられるような作品制作をしていきたいと思います。

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