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濱浦しゅう写真展


作者の撮影ノートより

撮影の前に

特にプランを持って撮影に出かけることはありませんが、曇り空や小雨の降る日は撮影に行きたくなります。撮影場所はどことなく湿りがあり、植物が繁っている地域を好んでいるような気がします。撮影は意識して出かける事もありますが、写真展を観に行った帰りとか、買い物の帰りとか、仕事の帰り道とか、さまざまです。とにかく、何かのついでに散歩しながら撮影というパターンが比較的多いと思います。「撮影に行こう!」と気合を入れると硬くなってしまいがちで、プレッシャーに弱い気がします。

最も印象に残ったこと

私はどちらかというと、撮影よりも暗室作業が好きです。なので、一番印象に残った事はと聞かれれば、初めての暗室作業でしょうか。薄暗い暗室の中で、ゆっくりと印画紙を現像液に漬けると、暫くして微かに翳のようなものがみえてきます。その翳はいつしか“かたち”となり、私だけに刻々といろいろな表情をみせてくれます。そして妖しくそっと囁きかけてきておきながら、私がうっとりしようとすると逃げるように表情をどんどん変えていくのです。まるで私の気持ちを見透かしているかのようです。その一瞬一瞬を記憶したいと思う事もあるのですが、一瞬で消えてしまうから良いのだろうとも思います。それは、“浮かびあがる”というより、“何かが生まれる”そんな生き物のような感じがしました。

作品エピソード

“写真に気持ちは写るだろうか?”と以前、写真のワークショップで問いかけられた事があります。私自身確信はないのですが、「もしかしたら気持ちが写り込んでくれたのかもしれない…」と思いたい作品があります。勝手な思い込みも入っていると思いますが、そうかと思うとイメージが勝手に走り出してしまう作品もあります。ひとつひとつを解説してしまうとイメージが壊れてしまうものもありそうな気がするので、具体的な事を書くのはあえてやめておこうと思います。
思い出や気持ちをプリントと自分の心の中にだけ、そっと封じ込められるっていいですね。

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