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松浦範子写真展


作者コメント

中東の国境地帯に生きるクルド民族。その居住地はトルコ、イラン、イラクなど複数の国にまたがる。そのため彼らは、周辺国や大国の駆け引きにしばしば利用され、差別や迫害にもさらされてきた。クルド人映画監督バフマン・ゴバディ氏は、そんな自らの故郷をザクロと重ね合わせてこう語っている。「かたい実を割っても、その中にびっしりとつまった一粒一粒は、なおもまだより添い、離れようとしません。そして押しつぶされ傷ついては、赤い血を流すのです」。
かの地を訪れればいつも「私たちだって同じ人間として自由でありたい」との叫びが聞こえてくる。だがその一方で、彼らはこうも言う。「心の原点は故郷にある。だからずっとここで生きてゆく。私たちの暮らしには歌や踊りもあれば、ユーモアという武器もある。そんな私たちの本当の姿をもっと知ってほしい」。したり顔で向けられる同情やお仕着せのやさしさなどごめんだと、彼らの目は物語っている。

作者略歴

松浦範子(まつうら・のりこ)

千葉県生まれ。武蔵野音楽大学音楽部卒業。高校教師、会社員を経て、現在フォトグラファー。1997年よりトルコ、イラン、イラク、シリアのクルディスタンを繰り返し訪問し、新聞、雑誌などで写真と文章を発表するほか、講演活動も行っている。2007年1月から3月には、中日新聞と東京新聞の夕刊連載でイランに暮らすクルド人について綴り、64回にわたり発表。著書に「クルディスタンを訪ねて」(新泉社、2003年)、「クルド人のまち」(新泉社、2008年)がある。

展示作品

モノクロプリント 半切、全紙 約50点


アクセス

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東京都新宿区新宿3-26-11
新宿高野ビル4F
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