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下平竜矢写真展


作者の撮影ノートより

新たな試み

自分は昔から伝統芸能や祭りが好きだったという訳ではありませんでした。
専門学校を卒業して数年たち、「どこか違うところで暮らしてみよう」という、ただ漠然としたそういう考えが頭の中を占領していました。そこで青森県の八戸という行った事もない土地へ行こうと決心し、カメラ一台を手に、着の身着のまま「せんべい」と「風」と「イカ」の街へ降り立ちました。その土地で出会った様々な、決して個体だけでは生まれる事ができないような、濃密な関係性を眼前の光景として眼にした事によって、お祭りの撮影が何の疑問もなく始まりました。

最も印象に残った事

ある町の神社の例大祭で毎年毎年行われる神楽を見に行った時の事でした。
自分はいつも神楽殿に張り付くように、舞方の人にとても近いところで撮影しています。その時も、いつもの様に撮影していましたが、突然、お囃子の音が鳴り止んだのです。普通、お囃子は絶えず鳴っているものですが、その時だけ音がやみ、無言劇のような形になりました。舞方の呟く声や体を動かす時に出る息づかいが、聞くともなく聞こえてきた時のことは大変よく憶えています。

今後の作品制作について

今後も祭りを主柱に置きつつ、それと同時に祭り以外の写真も発表していきます。
そのどちらが、一次的なもの二次的なものというわけではなく、その二つは互いに寄り添い補完しあい、分裂や、結合を繰り返し、幾重にも複雑に重なりあって、やがて一本の太い線になるんじゃないかと思っています。

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