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清家政人写真展


作者の撮影ノートより

新たな試み

運命の出会いだと思っています。今回展示する作品は、カメラをカメラ屋ではなく雑貨店で購入する事から始まりました。写真は「キレイで整っていなければならない」という常識を“トイカメラ”が消し去ってくれた気がします。
「撮りたいと思った瞬間、カメラを握っていられる。そしていつでも気軽にシャッターが切れる事」が写真の可能性を広げ、写真に対する考え方を柔軟にしました。機能が豊富で便利なカメラは沢山ありますが、その機能自体が被写体に接する事の障害になり得ると感じた時、シャッターボタン1つの、シンプルなトイカメラがどんなカメラよりも頼もしく思えたのです。

最も印象に残った事

トイカメラは、言ってしまえばレンズの付いたプラスティックのケース。鞄の中で裏蓋が外れている事なんて日常茶飯事。
ある時ストラップが外れカメラを地面に落としてしまうハプニングが…。もちろん裏蓋が外れて感光。ここで諦めるが普通でしょうが、現像してプリントしてみると、レンズでは描写できないような光のシャワーが降り注いでいたのです。人生、そして運命をフィルムに焼き付ける事の一端をこの時発見した気がします。

今後の作品制作について

明確なテーマのもとに撮影してきた訳ではないので、これからも日常の中から掬い上げるスタンスは変わらないと思います。美しく均整の取れた写真はそれ自体で成立していると思いますが、僕が心引かれる写真は、直感や運命、偶然が重なったもので、自分の力ではコントロールし難い何かを感じる写真なのです。
先日も失敗したプリントを処分しようと手で切り刻んでゴミ箱に投げた時、床に散らかってしまったんです。でも一瞬、床に花が咲いたように見えて。それからスケッチブックにいらないプリントをちぎってコラージュするようになりました。枠にとらわれない写真の可能性を模索しながら、自己を投影していきたいと思います。

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