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譲原琢磨写真展


作者の撮影ノートより

撮影の前に

本作品は元々、母親が近所のスーパーで買ってきたモーリタニア産の酢だこがきっかけで、“日本に存在する世界中の輸入品を可能な限り収集してみよう!”という単純な好奇心から始まった。先ずは身の周りにある物を一つ一つチェックして原産国を割り出し、それから街へ繰り出して積極的に輸入品を探した。例え、普段自分が使わないような物でも“激レア”な原産国であれば値段も気にせず購入した。そして、なるべく広範囲なジャンルで収集したかったので、勇気を振り絞って女性用下着コーナーへと潜入した事もあった(本作品で登場するマダガスカル製の女児用パンツはその賜物である)。
こうして輸入品貧乏に陥ったり、時には白い目で見られたりしながらも、最終的には130以上の国や地域の輸入品を収集する事が出来た。そして多種多様な輸入品を手にした時、これらを使って写真が撮りたい!と思い、本作品が誕生したのである。

最も印象に残ったこと

“野次馬にからかわれる”、“悪天候で思い通りの作品が撮れない”、“警備員に呼び止められて怒られる”、“ロケハンも小道具も全て準備したのにもかかわらず、モデルの人にドタキャンされる”等々…撮影での不満を挙げればきりがないが、本作品を通じて“人の優しさ”を心から感じる事が出来た。
“譲原はニコニコ笑いながら、平気で無茶な事を要求する”。これはあるモデルの人に言われた一言なのだが、大衆の面前でパンツを被らせたり、肌が荒れるまでしじみの殻が付いたガムテープを顔中に貼り付けたり、踏み切りの前で警報機の音に合わせて盆踊りを踊らせたり(自分は遠目から撮影)と、改めて振り返ると随分ヒドい事をしたと反省するばかりである。こんな私に嫌な顔をせず、付き合ってくれたモデルの人達の優しさが本作品を入選に導いたと言っても過言ではない。心から感謝である。

作品エピソード

私の作品は基本的にアイディアが浮かんでから撮影場所を決めるのだが、コンゴ産の孔雀石をお題に撮った時には予め場所は決まっていた。
JR東海道線で川崎から品川方面へ向かう途中に、無数のタイヤで埋め尽くされた公園が見えてずっと気になっていた。そして“パワーストーンとしても知られる孔雀石とのコラボレーションは面白い!”との直感で“タイヤ公園”で撮る事に…。
しかしながら、撮影をしていると知らぬ間に沢山のちびっ子達に囲まれてしまった。
やがて撮影の妨害をしたり、機材をいたずらしたりと中断せざるを得ない状況に陥った。
すると私達の困った様子を察したのか、突然年長の女の子2人が現れて、ちびっ子達を叱ってくれた。そして彼らは蜘蛛の巣を散らすように逃げてしまった。その後も女の子達はレフ板を持ってくれたり、駅まで送ってくれたりと大活躍!!何とも微笑ましいエピソードであった。

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