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保科宗玄写真展


作者の撮影ノートより

撮影の前に

約10年、野鳥のカワセミやヤマセミの撮影に没頭し自然の中で“ゆったりとした時”を過ごしていました。その間も都市環境は大きく変化していました。
再開発の名のもと、生活の至便性と引換えに古い街並が取り壊され続けている東京で、壊される前に街並を見ておきたいと思い、ふらっと訪れたのが墨田区京島でした。

最も印象に残ったこと

関東大震災、戦災と二つの大きな災いを免れた東京の下町はとても少ないのですが、京島はそのとても少ない地域の一つです。それ故、古くからずっとお住いの方も多くお互いがお互いを助け合う、そんな場面に出くわす事もしばしばあります。「とても良いもんだな~。こうやって暮らしてきたんだよな~。」隣人が誰なのかわからなくても当たり前みたいな世の中にあって、この体験が当たり前のように出来ている事がとても素晴らしく印象深い事でした。

作品エピソード

「いよっ!」と気さくに声をかけてくれる職人さん。路地に入れば縁台で日向ぼっこを楽しむ大人や子供。商店街では威勢の良い掛け声が聞こえ、四世代が集うご家族もある。絵に描いたような光景ですが、実体験です。何度も通ううち、顔を覚えて下さる方が増えました。
お天気、時事、趣味、昔の話・・・、皆さんと話す内容は多岐にわたります。聞き役の方が多いでしょうか、でも、この時間はとても楽しいです。撮影で出かけても、ほとんどシャッターを切らずに、話をして帰って来る事もあります。無駄だとは思っていませんし、私にとっては貴重な体験で大切にしています。こんな風に気楽に話をしに行きたいと思って出かけられる街が、京島なんじゃないかと思います。この写真から会話が聞こえてくるようなら幸いです。

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アクセス

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