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柴田恭介写真展


作者コメント

さながら日常性の彼岸に憧憬される「ハレ」の夢想を具現するかのように風景と睦み合う人々。「風景が美しい」という風景の都合を、「美しい風景」という人間の期待と願望のイメージに引き寄せ倒立させてしまう人々の心情のダイナミズムを、押し立てられた観光ツアーの小旗が象徴する。

猥雑さに彩られ、或いは自然の只中で、私を魅惑し幻惑する観光地。そこに立つとき、私の中にも「美しくあるべき風景」を求めて押し寄せる彼等と同じ生理が紛れもなくあることを思い知る。

私を、人々を、そのように引き寄せる風景を背景に、日常からのささやかなブレにすぎない「ハレ」を求める我等の観光のありようを、有名無名、都市辺境、さまざまな観光地でとらえてみたい興味に駆られた。そして、多様な立地を得た風景が誘い出す人々の多様な観光風俗を、肉化した同じ心情を軸足に写し始めて6年が過ぎた。ここにその中間報告をしたいと思う。

作者略歴

柴田恭介(しばた・きょうすけ)

1949年 埼玉県生まれ
1972~1973年 オリジナルプリント写真同人誌「しあた」参加
1975年~ 東京綜合写真専門学校で故・重森弘淹校長の写真芸術論に学ぶ
1982年~ ムービー映像表現に魅せられて写真を中断、8ミリフィルムによる個人映画制作を開始
コンセプチュアルムービー「風景論」、劇映画など10作品を発表
1991年 「エンゼル・アワー」が第19回日本映像フェスティバルにて銀賞受賞
  その後写真制作に戻り、2001年頃より各地の観光地を撮影中
神奈川県川崎市在住、出版社勤務

展示作品

モノクロプリント 半切 約40点


アクセス

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〒160-0022
東京都新宿区新宿3-26-11
新宿高野ビル4F
JR新宿東口、地下鉄丸の内線「新宿駅」A7出口から徒歩1分(フルーツの新宿高野4F)

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