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Column KIKIの探訪記
Vol.03 熊本県 天草編[ 3編 全4編 ]
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社会・文化・芸術の展示・イベントを実施するコニカミノルタプラザが、モデル・女優のKIKIさんとお届けする言葉と写真を織り交ぜた心の旅のコラムです。

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Vol.03 熊本県 天草編[ 3編 全4編 ]2009.12.01

変わりながら そして受け継がれる

蒼い空の背景に、ふちをにじませ建つ天主堂。周囲の空気に溶けこむように、もしくはいまだ隠れようとしているのでしょうか。しかし近づくごとに、その輪郭ははっきりとし、主張をもったデザインに圧倒されます。遠目で見たはかなげな印象を裏切るようです。風になびくブーゲンビリアの花と刺々しく威厳をもったソテツの葉。パステルカラーの壁に原始色のステンドガラス。日本家屋の並ぶ町並みに突然現れる異国情緒に、いつもわたしは胸高まる鼓動に踊らされてしまいます。

熊本県天草、崎津と大江、ふたつの町に建つ天主堂は建築家鉄川与助による設計です。ほかにも多く、長崎県の五島列島に手がけた教会建築があります。1879年~1976年を生きた彼は、もとは大工の頭領として活躍していました。当時、建築家という言葉はほとんど使われていなかったように、教会の設計は自国の建築の知識をもとに宣教師らが自ら手がけることがほとんどでした。彼らの教えをうけ、また独自の判断力と発見によって、鉄川与助は独特な様式を生み出していきました。

扉をくぐると、外の光が目映かったぶんだけその薄暗さが心地よく、からだ全体、そして心までをいたわってくれるようです。シャーベットのような白を混ぜたオレンジ色に、水色と橙の花をモチーフにした装飾。クリーム色の壁にロマネスク様式の白い円柱。大江の天主堂はフランスの宣教師ガルニエ神父が私財を投じて昭和8年に建立しました。やわらかい光に包まれたこの教会はまるで、遠い異国からやってきた神父様の深い慈悲に彩られているようです。海の隣に建てられた崎津天主堂は、アーチ型の梁で飾られた天井に足元は畳敷きの室内。今では年老いた信者たちのため、さらに椅子が並べられています。その光景は不思議と違和感はなく、教会のふところの広さを感じるところとなります。

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