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Column KIKIの探訪記
Vol.03 熊本県 天草編[ 1編 全4編 ]
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社会・文化・芸術の展示・イベントを実施するコニカミノルタプラザが、モデル・女優のKIKIさんとお届けする言葉と写真を織り交ぜた心の旅のコラムです。

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Column KIKIの探訪記

Vol.03 熊本県 天草編[ 1編 全4編 ]2009.11.01

すべてを受け入れることからはじまること

禁教令が解かれた1873年。ふたたび宣教師らがキリスト教の教えを伝えに、海を越え、山を越え、新しい風を吹かせにきました。そこで彼らが出会ったものは、かつて伝えられたキリストの教えや儀式からは遠くかけ離れた姿。それはキリスト教のようでありそうでない、より土着的な信仰に変化していったのです。布教活動によって、本来の姿に戻るものもあれば、いっぽう約300年つづいた弾圧のなかで、信仰を守るために貫き通したスタイルを変えることは容易なことではなく、その独特なスタイルをたもったままのところもありました。後者を弾圧期の“隠れキリシタン”と区別して、“カクレキリシタン”と表記することもあります。

長崎県の五島列島と土地を近くして同じくカクレキリシタンの歴史が色濃くのこる場所、熊本県の天草。島の西部に位置するふたつの集落それぞれに、空高く尖塔の伸びる天主堂が建っています。日の沈む水平線を望む漁村、崎津。そしてあたたかな日の光をたっぷりと浴びるなだらかな斜面に広がる農村、大江。ふたつの村は近年に結ばれた道路によって近くなったけれども、山深く、また入り組んだ海岸線を持ち、過去には人々の行き来が難しいところだったそうです。それは、キリシタン弾圧期におおくのキリシタンが潜伏した理由のひとつでもあります。

潮の香る道を歩いていくと、民家の屋根の奥にその建物が現れます。崎津天主堂の現在の建物は昭和に入ってから、場所を海のそばに移動して建てられました。広い土地が必要とされ、選ばれたその地は、過去、村の庄屋の家があったところ。庄屋の家では幕府の命令で踏み絵がおこなわれていた、という皮肉のような話があります。しかしこれが受け継がれてきたキリストの教えなのだろうと、すべてを受け入れた人々の懐の奥深さに感心させられました。

  • 2編

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コニカミノルタプラザ企画展 KIKI写真展 Sense of Wonder 開催期間3/6(土)~3/23(火)
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