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Column KIKIの探訪記
Vol.02 長崎県 五島編[ 2編 全4編 ]
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社会・文化・芸術の展示・イベントを実施するコニカミノルタプラザが、モデル・女優のKIKIさんとお届けする言葉と写真を織り交ぜた心の旅のコラムです。

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Column KIKIの探訪記

Vol.02 長崎県 五島編[ 2編 全4編 ]2009.09.15

奇跡を信じてわたしたちが向かうさきに

14年間通っていた学校には、校舎と隣り合わせに修道院がありました。先生方のなかにはシスターも多く、校長様という呼び方がめずらしいと後で知ったのですが、その校長様も何代もシスターが務めていました。語学の授業には、日本語をまったく喋らない、喋れないではなく頑なに喋らないフランス人のシスターもいました。女子ばかりとはいえクラスは騒々しいもので、なかなか言うことを聞かないわたしたちに、『オォ、ベベちゃんベベちゃん。』と英仏日、三か国まじえてたしなめられることもしばしば。

シスターを慕っていたわたしは授業が終わると、職員室ではなく修道院へ帰っていく彼女と、一緒に教室を出ました。校舎と修道院の建物は礼拝堂を挟んで繋がっていました。屋外をまわっていくと、うっそうと緑が茂る中庭を抜けていくことになります。どちらを通るかはお天気とシスターの気分次第。彼女とわたしはいつも礼拝堂か庭でわかれることになりました。

庭には、小さな祠※がありました。黒っぽいごつごつとした祠のなかには蒼いヴェールを纏ったマリア様の像。それは、『ルルドのマリア様』と呼ばれ、みなに親しまれていました。その前でこっそりとお祈りをするのです。学校でのうまくいかないこと。家族とけんかしたこと。登下校中にいやな思いをしたこと。祈りというよりとにかく切ない思いばかりぶつけていました。思えばただの自分勝手なわがまま全盛期の十代、恥ずかしい話です。

そもそも『ルルドのマリア様』は、フランス・ルルドで奇跡を起こしたという聖ベルナデッダに因んだもの。洞窟の泉は治癒力があると信じられて、ルルドの泉の水をもとめて今でも多くの巡礼者が集まってきます。そしてまた、35歳で亡くなった彼女は当時の美しい姿のまま眠っているといいます。

※ほこら。神や祖先を祭る所。

  • 1編
  • 3編

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コニカミノルタプラザ企画展 KIKI写真展 Sense of Wonder 開催期間3/6(土)~3/23(火)
写真展は終了いたしました。トークショーのレポートを公開しております。
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