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体の冷えを温めるための話

体の冷えを温めるための話

外気温が下がる冬は身体も冷えやすくなる季節。うまく寒さと冷えを乗り切る方法を紹介します。

日本女性の7割もの人が
冷えに悩んでいる

女性は男性に比べて冷え性が多いと感じませんか? 冷えに対するある調査(※1)では、日本女性の約7割が冷え性を自覚し、そのうち9割が「手先や足先などの末端が冷える」と回答しています。夏場の冷えも問題になっていますが、やはり冷えで辛いと感じるのは、最も外気温が下がるこの時期です。ではなぜ外気温が下がると身体も冷えを感じるのでしょうか。

人間をはじめとする哺乳類は、いつも体温をだいたい一定に維持しようとする仕組みを持った「恒温動物」です。外に出て「寒い」と感じたとき、その情報は、全身の神経を通って、体に指令を出す脳の中の「視床下部」という部分に伝えられます。視床下部では温度に関する情報処理が行われ、それが神経を通ってまた皮膚に伝えられます。すると、皮膚や手足など体の外側の血管が細くなり、皮膚から逃げる熱を少なくして体温を維持しようとしています。人間は、だいたい36〜37度くらいが平均体温で、一日の体温はその前後1度くらいで変化しています。これは、食べ物からの栄養をエネルギーに変えて、生命を維持したり、体からいらないものを排出する「代謝」の働きが、この体温だともっとも効率的に行われるからです。「冷えは万病のもと」というのはこのためで、身体が冷えた状態が続くと、内蔵の働きが悪くなり、免疫力も下がるため、さまざまな病気になります。

筋肉を鍛えることで
身体はあたたまる

では効率よく身体を温めるにはどうしたらいいでしょうか。寒さが厳しい時期は、厚着をしてもなかなか身体が温まらず、苦労されている方も多いのではないでしょうか。実は、身体の中で、もっとも多く熱を生み出すのが筋肉。体の熱の4割は、筋肉で作られています。女性に冷え性が多く、男性に少ないというのは、この筋肉の差が原因。身体を動かすと身体が温かくなるのは筋肉が熱を作っているからなのです。厚着をしたり、温かい飲み物を飲んだりすることももちろん大切ですが、身体の中から温かい状態を作るには、筋肉を増やすことが先決。そのために、身体の中でも大きな筋肉がある太ももやお尻を鍛えるスクワットをおすすめします。最初は1日10回を3セット。朝10回、昼10回、夜10回と、わけて行っても構いません。徐々に増やしていき、身体の筋肉量を増やしましょう。

寝つきをよくするために大切なのがお風呂。

効率よく温めるには
冷え取りトライアングルを活用

また、私が「冷え取りトライアングル」と呼んでいる効率よく温める部位を紹介します。それは、お腹、腰、肩甲骨の間の3つ。この3箇所には、太い血管が流れているため、カイロを使うならこの場所に貼ると体も温まります。昔から「頭寒足熱」は健康にいいと言われているように、ファッションも頭寒足熱を意識して、下半身を重点的に温めるようにするのがおすすめです。こたつに入ったり、露天風呂に入ったりしたとき、上半身は冷えていても体がポカポカしてきますよね。普段も同じように、下半身はレギンスや靴下などを活用してしっかり防寒し、上は脱ぎ着しやすいものにしておくと冷えを防ぐことができます。前回お話したように、体の冷えを改善するにはお風呂も大切なポイント。忙しかったり、面倒だと思う日でも3分でいいのでお風呂に入る習慣をつけましょう。

寝る際に、靴下を履いて寝るという冷え性さんも多いのでは?

筋肉を鍛えることと冷えを取る方法を上手に活用して、冷え知らずの身体をつくりましょう。

※1 20代〜60代の女性500人に聞く「冷え性に関する調査」 江崎グリコ株式会社調べ 2018年10月
https://kyodonewsprwire.jp/release/201810289654

By Monicia編集部

石原新菜先生

監修
石原新菜先生

医師。イシハラクリニック副院長。腹巻やしょうがによる温め健康法の免疫力アップに着目し、クリニックでの診察をはじめテレビ、雑誌、書籍などのその健康効果を説いている。著書に「『体を温める』と子どもは病気にならない」(PHP研究所)他。