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新機能搭載 Rhopoint TAMS™がVolkswagen社の塗装品質の評価測定器として指定

2020年11月30日

平素よりコニカミノルタ製品をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。

この度、コニカミノルタジャパン株式会社 センシング事業部では、Volkswagen社において、塗装品質の新たな評価測定器として、弊社が輸入販売するRhopoint Instruments Ltd.製のアピアランス測定器「Rhopoint TAMS™(ローポイント タムス)」が指定されたことを発表いたします。

本測定器は、Rhopoint社、Audi社、Volkswagen社の3社による約6年に及ぶ共同開発プロジェクトの成果であり、車体や車両部品の塗装品質を定量的に管理するための測定器で、Volkswagen社の生産ラインにおける試験運用を経て、同社の品質管理基準として新たに指定されました。

鋼板や電着塗装後における表面状態の測定に適した「表面粗さ測定モード」

この度、Rhopoint TAMS™に自動車塗装の鋼板や電着塗装後における表面状態の測定に適した「表面粗さ測定モード」が新たな機能として搭載されました。
新機能では、位相シフト方式による3次元形状測定機能を追加し、干渉計など他の表面粗さ計と相関のある指標*1の出力が実現。これにより、高光沢から低光沢まであらゆる表面状態での測定に対応し、光沢計では確認できない微小なうねり(粗さ)の検知を可能にします。

また、従来から搭載されているゆず肌測定用の指標*2(Quality, Harmony等)に加えて、鋼板加工、電着塗装における表面状態の評価が可能な指標が追加されたことにより、自動車分野でのお客様は、最終的なアピアランス品質に影響を与える鋼板加工・仕入れや電着塗装、といった上流工程において実車での品質管理が実現します。

コニカミノルタは、Rhopoint TAMS™を通じて、自動車分野のお客様に対して、より測定現場に密着した真の課題解決に取組み、信頼性の高い製品を提供することで顧客満足度の向上を目指します。

*1:新たに追加された指標
・ISO25178で規定されている面粗さ
・ISO4287:2000で規定されている線粗さ

*2:ゆず肌測定
従来、塗装品質の管理においては、測定器による測定結果が必ずしも検査員による目視評価結果と一致しないという課題がありましたが、独自のパターン投影と解析アルゴリズムをもつRhopoint TAMS™の開発により、生産ラインやサプライチェーンにおいて、高い目視相関をもった指標による定量的なコミュニケーションが可能となりました。
例えば代表的な指標である「Quality(Q)」値は、塗装表面のトータル外観アピアランスを表しており、値が100%であれば、完璧な反射をもつなめらかな仕上げを意味しています。

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