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ヘルスケア

ドクターズインタビュー
上嶋浩順先生
昭和大学医学部麻酔科学講座

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超音波は難しくない!超音波ガイド導入のすすめ

麻酔科の昔と今

昔は麻酔科の達人と言われる医師が血管穿刺や神経ブロックを行っていました。その際には、解剖学的な指標で行う「ランドマーク法」を使って手技を行うのですが、「ランドマーク法」は得手不得手が分かれる方法でもありました。「ランドマーク法」が得意な方は達人と言われ、手技もとても上手ですが、得意でない場合に手技を行うとクオリティが下がってしまいます。
現在ではそのような問題を改善する必要があり、超音波診断装置が導入されるようになった理由のひとつだと思います。
また、以前は、四肢のブロックには刺激装置を使っていました。痺れが起こるなどの感覚を確認することによって、ある程度の神経ブロックは出来ていましたが、体幹ブロックは手の感覚だけで行っていました。
それらのブロックを超音波診断装置のガイド下で確認しながら行うようになり、より良いブロックが出来るようになったと思います。
『Regional Anesthesia and Pain Medicine』誌による約300人の医師を対象とした調査では、ランドマーク法よりも超音波ガイド下の方が安全にブロックを行うことができたと言う報告もあります。
そして、この10年間で最も多く行われるようになったのは、腹横筋膜面ブロックなどの体幹の神経ブロックであると思います。

手技1:腹横筋膜面ブロック

腹横筋膜面ブロックについてご説明いたします。
高さとしてはヘソの位置です。前腋窩線と交わる所に超音波を当ててもらうと、三層構造がわかります。
三層構造とは、上から外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋になります。この内腹斜筋と腹横筋の間にある筋膜、ここが腹横筋膜になります。ここに薬を入れることによって腹横筋膜面ブロックが行えます。
最近では、超音波診断装置の機能が上がったことによって、体幹神経ブロックのなかでも、より深い部分である腰方形筋ブロックが出来るようになりました。

手技2:腰方形筋ブロック(後方)

次に腰方形筋ブロックについてご説明します。
腰方形筋の描出方法は複数ありますが、TAPの延長だと考えていただければ簡単です。
具体的には、高さがヘソで、前腋窩線レベルの交わる所にエコーのプローブを当て、そこからプローブを外側の方に動かします。
プローブを動かしてゆき、腹横筋が無くなる所を見ます。腹横筋が無くなった所から、もう少し外側に行くと腰方形筋が見えます。この腰方形筋の筋膜の表層側の所に薬を入れるのが腰方形筋ブロックになります。

超音波機器への要望

ブロックを行う際に、リニアプローブやコンベックスプローブなど複数のプローブを使用することがあるので、切替がスムーズであることは、とても重要な要素だと思います。
例えば、人工膝関節置換術の時、私たち麻酔医は大腿神経ブロックと坐骨神経ブロックを行います。
膝下アプローチのように、坐骨神経ブロックを浅い部位で行うのならば、大腿神経ブロックをリニアプローブ行った後に、坐骨神経ブロックもそのままリニアプローブを使用して行うことが出来ます。ですが、施設によっては「膝の手術に近い部分でブロックされるのは困る。」という意見が出ることがあり、その場合は前方や、少し深い部分で坐骨神経ブロックを行わないといけません。
そのような時に、リニアプローブからコンベックスプローブに替えますが、切り替えがスムーズであると嬉しいです。

また、超音波のビームを反射するために、針の中に反射するものを入れたりとか、傷を入れるなどの工夫をしているメーカーさんが多いです。特に、針の先端がよく見えることは大事です。

画像によるコミュニケーション

超音波診断装置(エコー)を使うようになってから、教育のレベルは大変上がったと感じます。ランドマーク法で行っていた時よりも、超音波診断装置によって、目に見える形でブロックの教育を行っているところが良いのではないでしょうか。
また、最近の超音波診断装置には録画システムがありますので、手技の最中には教えることができなかったことも、終わった後に動画で確認できます。どこがポイントか、どこが気をつけないといけない所かを、後から生徒に伝えることができるのがのがいいですね。
また、みんなで画像を見ることは、コミュニケーションのツールとしても優れていると思います。看護師はもちろんこと、外科医の先生も、麻酔医である私たちが何をしているのかを知りたいと思っていますから、その情報を画像で共有することができるのは有益です。

超音波は難しくない

超音波診断装置(エコー)はとても簡単な機器です。そして、超音波診断装置のメーカーは、教育やセミナー、ハンズオンなどを開催しています。少しでも疑問があれば、是非受けてみてください。

まず、エコーに触ってみてください。触ってみればとても簡単であることがお分かりいただけます。ですので、まず触ってみてください。

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