大阪医科大学 松尾淳子 准教授

超音波画像でより的確な看護ケアが可能に

血管への穿刺以外にも、看護ケアにおけるさまざまな場面で超音波検査を役立てられます。例えば褥瘡。褥瘡ケアでは近年DTI(Deep Tissue Injury:深部組織損傷)が注目を集めています。皮膚の表面ではさほどのダメージはなくとも皮下組織に損傷を受けている場合、肉眼では判別が難しいので、私たちは超音波画像を早期の発見と治療に役立てています。
また、高齢者のケアの中で特に用いたいのは腹部エコーと膀胱エコーです。腸や膀胱の状態を画像で確認できれば、適切な処置やリハビリにつなげられます。さらには摂食・嚥下障害も超音波で確認できますので、誤嚥を未然に防ぐことにも応用できるのではないかと期待しています。近年、介護分野でも排泄訓練や摂食・嚥下のトレーニングが重視されていますが、的確な指導を行うためにも画像での可視化はますます重要になっていくと思います。


SONIMAGE P3で頸部を確認


  上:頸部観察 下:膀胱容量自動計測

看護ケアの共通言語になり得る超音波画像という客観データ

現代の医療はさまざまな職種の人たちが一人の患者さんに関わりますので、患者さんの情報は各スタッフが把握していることが必要です。その点で超音波画像は、医師と看護師の間で共有する客観的なデータとなるのはもちろん、理学療法士やMSW、ヘルパーさん、患者さんのご家族に説明する際にも説得力を持ちます。医療関係者の連携をサポートするコミュニケーションツールとなるのです。
患者さんそれぞれの状態に適した看護ケアを行うことを、「個別性を重視したケア」と言いますが、画像も患者さん個別の特徴をよく表すものであり、より具体的な、その患者さんに適した看護ケアを行うために大いに役立っています。

「聴診器と血圧計とポケットエコー」がいずれスタンダードに

高齢化社会の流れの中で、看護師に求められるスキルも年々高くなっていきます。訪問看護の現場から、記録した超音波画像を迅速に医師に送って指示を仰ぐという場面も当たり前になってくるでしょう。画像という可視化によって、看護師が自分の判断や考えの正しさを確認し、的確なケアにつなぐことができるのです。看護の中で超音波を使うのはハードルが高いと思われがちですが、穿刺などの身近なところから徐々に取り入れることでその有用性を必ず実感していただけると思いますので、ぜひ多くの看護師の方に役立ててほしいですね。
コミュニケーションツールとして超音波画像が用いられることにより、チーム医療が活性化し、看護の質が上がることが期待できます。訪問看護の際は、聴診器と血圧計に加え、SONIMAGE P3のような携帯型超音波装置を携え、いつでもどこでも画像を用いて可視化するというスタイルが、これからのスタンダードになると思っています。

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