SOLUTION

Monitoring Solution

見えないものを見つめるテクノロジー

  • ガスを可視化するテクノロジー

1見えない危険を検知する

ガス漏れを検知する新しい監視ソリューションは、生産現場と自然環境の両方に、プラスの効果をもたらします。

石油、ガスなどの天然資源を扱う世界中のプラントでは、各国で定められた法律の下、定期的な安全チェックを行っています。それは、大規模なガス漏れ事故が起きてしまった場合、プラントで働く人々の安全を脅かすだけではなく、多額の損失や環境汚染を引き起こすためです。

しかし、人の目で見ることができないガスの漏れは、数年に一度しかない大掛かりな保守点検で発見されていました。そこでコニカミノルタは、独自の知見を生かし、高解像度レンズと最先端のFIR技術を組み合わせた“見えないもの”を“見えるもの”へと変換するシステムを開発しました。
※FIR = Far Infrared:遠赤外線

このシステムを用いた新しいガス監視ソリューションは、プラント内の施設を24時間・自動で監視し、ガス漏れの早期対処を可能にすることで、作業員の安全性向上や生産ラインの効率化をもたらします。

2フルカラー映像をリアルタイムで表示

コニカミノルタのガス監視ソリューションでは、可視カメラと遠赤外線カメラを組み合わせた特殊な装置をプラントの高所に配置し広範囲を監視します。可視カメラの映像に、気体の動きを検知する遠赤外線カメラの映像を重ねることで、瞬時にかつ正確にガスが漏れている場所を特定し、プラントの作業員がすぐに最適な方法で対処することをサポートします。

従来の検知システムから映し出される映像はモノクロが一般的でしたが、このガス監視ソリューションでは、ガス漏れの場所と濃度を色分けしたフルカラー映像で映し出します。
プラント内に設置された複数台のカメラで撮影した映像は、中央コンピューターに集約され、モニターでスタッフが確認することができるのです。

3国内外で高まる需要

コニカミノルタは、この監視ソリューションのグローバル展開を目指しています。2012年度、米国全土における石油・ガス産業からのメタン排出量は、総メタン排出量の28%に及んでいました。メタンは強力な温室効果ガスであり、二酸化炭素に比べて約30倍の速さで気温を上昇させます。また、最新の米国環境保護庁(EPA)の調査結果によると、石油・ガス産業からのメタン排出量は、プラントの増加に伴い、今後さらに増えていく可能性があることがわかっています。

また、日本国内では、高度経済成長期に建設されたプラントが多く、インフラの老朽化が問題視されているため、ガス監視ソリューションの必要性は高まっています。コニカミノルタでは、三井化学株式会社との共同試験運用も始めており、新システムの実用化に向けた取り組みを進めています。

また、監視ソリューションがもたらす石油・ガス産業の現場における効率化は、経済産業省が掲げる“産業保安のスマート化”のコンセプトと合致しており、神戸大学大学院工学研究科の阪上隆英教授も、「現在の動向に合った技術である」と評価しています。

執行役の市村は、「ガス監視ソリューションは、今後ガス・石油産業に大きなメリットをもたらし、また、予測解析を有効活用すれば、誤警報削減や、作業員の安全性の確保ができるようになる」と話します。

4可視化によるワークフローの改善

コニカミノルタが進めるCPS(Cyber Physical Systems)は、様々な分野に影響します。CPSは、高度なコンピューティング能力によってネットワーク経由であらゆるデータの収集、分析を行い、“見えないもの”を“見えるもの”へと変換することで、産業の活性化や社会問題の解決など幅広い分野で活用されます。ガス監視ソリューションの他にも、製造工場の効率化やセキュリティ分野のデジタル化など、長年培ってきた精密光学技術と微細加工技術を組み合わせることでワークフローを改善する研究を続けています。

生産工程を見直すことで社会全体に利益をもたらすことができる技術は、ガス監視ソリューションに限られたものではない、と市村は話します。「最終的にガス漏れを確認し対処方法を判断するのは、テクノロジーではなく、人です。当社は様々なワークフローを効率化させるために、人とデータを結びつけているのです。」

“見えないもの”を見つめる、想いをカタチに。

Giving Shape to Ideas

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