Webサイトの効果を最大化する定量・定性分析

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Webサイトを立ち上げたけれど思うような成果が得られていないとお悩みではありませんか? Webサイトの成果を上げるには、公開後の運用が重要ですが、取り組んでいるのに目標とする成果に到達しないことはよくあります。Webサイト運用には現状の分析と改善が欠かせませんが、適した分析方法を選ぶこともポイントです。Webサイトの分析・課題の発見・改善策への取り組みの繰り返しでWebサイトは成長するため、最適な道筋を選ぶことが成長への近道となります。この記事では、運用しているのにWebサイトの効果が得られないとお悩みの担当者さまへ向けて、改めてWebサイトの分析方法と改善させるためのコツを詳しく解説します。今一度、分析方法と改善策を見直し、成果を上げるWebサイトを企業の強みにしていきましょう。

目次

Webサイトの分析や改善はなぜ必要か?

自社が目的とする役割をWebサイトが上手にこなせるようになれば、Web上に存在しているだけでブランディングや売上向上などさまざまなメリットを自動的に得ることができますが、運用していく中で期待していた成果を得られなかったり、本来の目的を見失ってしまったりすることもあります。

定期的にWebサイトを分析することで現状の状態を把握し、必要があれば課題を確認して改善を行ったり、自社のWebサイトの役割や目的がぶれていないかを再確認したりすることも重要です。さまざまなメリットを自動的に得ることのできる強いWebサイトを作るために、今一度、分析方法を工夫し、改善につなげていきましょう。

Webサイトを改善させるための分析方法とは

Webサイトの成果が上手く得られていない場合、まずは原因を探り課題を見つけるところから確認します。一般的には、分析・課題の発見・対策を繰り返す流れでWebサイトを改善させていきますが、意外と見落としやすいのはWebサイトの目的を再確認することです。

Webサイトの目的は、集客や売上アップ、ブランディングなどさまざまですが、改めて目的を確認することでWebサイトの成果として追うべき指標が明確になり、改善のためのより良い分析方法とゴールが見えてきます。

Webサイトの分析手法「定量分析」と「定性分析」

自社のWebサイトの状態を知る分析方法は、数値を基準とした定量的な分析とユーザーの心理や市場の課題に注目した定性的な分析の2つに主に分けられます。定量分析は、明確な数値による分析のため、必要な数値さえ揃えれば行いやすい分析方法です。利用する数値には、WebサイトのPV数やページの滞在時間、コンバージョン率などがありますが、一見数値化が難しいように思えるユーザーの印象や満足度も、選択式のアンケートなどを行い数値化すると定量分析に活用できるでしょう。

定量分析は明確なデータ情報を元に分析するため、客観的にWebサイトの状態を知ることができ、主観が入りにくいメリットもあります。ただ、反対にデータ化できない部分の分析は難しく、ユーザーが本当に望んでいることなどの潜在的な需要を知りたいときには不向きです。そこで役立つのが定性分析です。

定性分析の優れたポイントは、商品やサービスの質を見極められることです。定性分析は、ユーザーへのインタビューやアンケート調査、商品やサービスを使用してもらい反応を把握するユーザーテストなどの結果を基に行います。これらの調査結果により、定量分析では見えてこなかったユーザーの需要や抱えている悩みなどが見えてきます。Webサイトの場合、Webサイトを実際に使用してもらいながら定性分析を行うことで、Webサイトがどれくらいユーザーにとって効果的なものであるかを把握することができます。ただし、定性分析には主観が入りやすいため、複数人で行うなど分析方法も工夫してみてください。

定量分析と定性分析はどちらが先?Webサイト改善点の見つけ方

定量分析と定性分析は根本的に分析方法が異なるため、双方からの分析でより得られるメリットも多くなりますが、どちらかを先に行うのであれば、まずは定量分析から始めるのがおすすめです。Webサイトを改善させるには客観的に現在の課題を見つけることも大切なため、今一度定量分析からやり直してみるのも参考になるでしょう。

定量分析で陥りがちな事柄の一つに、やみくもに大量のデータを詳細に分析しようとして一部分に偏り全体の評価が見えづらくなってしまうケースがあります。そのようなときは、まず大まかな項目で一度データを分け、全体的な把握を常に心掛けながら徐々に細かく整理して分析してみると良いでしょう。

Webサイトの分析ツールも日々進化しており、AI(人工知能)によってユーザーの持つ興味など心理的な部分の分析結果もわかる機能を備えたツールも登場しています。定量分析やツールによる分析を最初に行うことで、定性的な分析方法のヒントも得られるでしょう。

数字では測れないユーザーの声をWebサイトに取り入れる

先述したように、Webサイト分析では、定量数値の改善が主な目標になってしまうケースもよく見られます。そのため、改善点を探す際に、数値結果の方が気になってしまうこともありますが、より良いWebサイトに改善するためには、数字では測れない部分の分析にも忘れずに意識を向けておきましょう。実際にWebサイトを利用するユーザーにとってよりメリットの多いWebサイトを作るためには、人の心理の分析も欠かせない作業となり、ユーザーが本当に使いやすいと感じてくれたのか?といった、数字では表せない定性的な分析方法が重要な役割を担っています。

定性分析の具体的な手法とは?

定性的な分析方法は複数あり、下記のような手法がよく使用されています。

ユーザーインタビュー ユーザーに直接インタビューを行う
自由回答式アンケート ユーザーが自由に記載できる回答欄を設けたアンケート調査
ユーザーテスト ユーザーに商品やサービスを実際に使用してもらい、行動の観察や使用感などのヒアリングを行う
ヒューリスティック分析 専門家の視点からの評価による分析

ユーザーインタビューは、インタビュアーと調査対象ユーザーが1対1の場合もあれば、数人を集めてグループインタビューを行うこともあります。日程調整が難しい場合はオンラインでの開催も参考にしてみてください。ユーザーインタビューを行う際には、決まった質問を繰り返すのではなく、得られた回答に対して深堀りできる質問を行い、会話の中でさまざまな意見を得られる環境を作り出すのがコツです。ユーザーインタビューの機会がない場合は、自由回答式アンケートもおすすめです。ユーザーインタビューまでの深堀りは難しいものの、単純なアンケートでは得られないユーザーの意見や心理的な情報を得ることができます。

ユーザーテストを行う前には、自社のWebサイトの効果についての仮説を立ててテストの作業内容を決め、作業中はユーザーの行動を観察し、ユーザーの感想をメモしながら情報を集めます。以前に行ったことがあっても、改めて行うことでWebサイト改善のための新たな課題を見つけられる可能性があります。また、Webサイトのみでなく自社や競合他社に関するサービス内容まで視野を広げることで改善点のヒントになる場合があるでしょう。

ヒューリスティック分析は、専門家の視点による評価を得られるところが魅力です。UI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス)の専門家が、経験則に基づいた評価を行います。定量分析の結果が出たけれど改善策がわからないときなどにも役立つ分析方法です。

Webサイトの制作や改善で迷子になっていませんか?

Webサイトの分析や改善のための知識はあっても、実際に取り掛かってみると「なにから手を付けていいかわからない…」と悩みを抱えてしまうこともあるでしょう。また、すでに定量分析のいろいろな分析方法に取り組んでいるもののさらに改善させる方法が見当たらない、定量分析をして改善に向けて対策を行っているけれど数字が伸びない、といった悩みも運用の際によく挙げられる事柄です。Webサイトの分析や課題調査を自力で解決する場合、情報収集やスキルの習得が必要となるため、時間と労力の負担にも悩まされることがあります。

このような悩みを抱えWebサイトの制作や改善で迷子になっているご担当者さまにおすすめなのが、コニカミノルタジャパンがご提供している「ヒューリスティック分析セルフチェックシート」です。ヒューリスティック分析は専門家の視点による評価が得られる分析方法ですが、コニカミノルタジャパンの専門家が作成したシートを使えば、簡単に自社で専門的な観点からのセルフチェックを行えます。Webサイトの分析も含め、評価や課題の抽出を簡単に行うことができるため分析の負担軽減に役立ち、Webサイト改善を行ううえで必要な情報とプロのノウハウが凝縮されています。

まずはこのチェックシートで自社サイトの課題点を確認し、ぜひWebサイトの改善へお役立てください!