Interview

2024年のニューイヤー駅伝まであとわずか。
決戦を前にコニカミノルタ陸上競技部の選手、監督が何を考え、何を思っているのか。
心の内に秘めた熱い想いを語っています。

変化の時を迎えるチーム
経験を財産に

蜂須賀 源Gen Hachisuka

どんな1年を過ごしてきましたか?

個人的には夏場のコロナ感染とその後遺症などもあり、練習を軌道に乗せることがなかなかできない1年となってしまいました。東日本実業団駅伝までに状態を上げることが叶わず、八王子ロングディスタンスも回避する形となり、今はニューイヤー駅伝に向けてどこまでやれるかに集中している状況です。

駅伝で結果が出せていない現在のチーム状況をどう感じていますか?

高いレベルで練習はできているし、選手の状態も悪くない中で出場した東日本実業団駅伝でしたが、あの結果となってしまいました。今足りないものは、個々の選手の自信なのだと思います。コニカミノルタとして常に高い結果を求められる中で、自分たちの過去や他チームと比較しすぎて自分の中に核を持てなくなっている気がします。これからキーマンとなってくる若手選手が何人かいると思うので、彼らが自分の思うやり方で突き抜けていってほしいと思います。

ご自身はニューイヤー駅伝に向けてどう過ごしていこうと考えていますか?

僕自身はがむしゃらにやるだけです。苦しい練習を楽しくやる姿を見せていければと思っています。調子の上がり幅は誰にも負けないと自負していますので、ここから状態を上げられるよう気を引き締めて、日常生活から丁寧に過ごしていこうと思います。

応援してくださる皆様へメッセージを。

苦しい年が続いている中でもいつも変わらない応援を、ありがとうございます。今チームはどんどん変化している時期です。次、そしてさらにその次のニューイヤー駅伝に向けて、私自身の経験も何らかの財産として伝えていけるようがんばります。これからも応援よろしくお願いします。

若手の成長が見えてきた1年
気迫溢れる走りを見せたい

大山 憲明Noriaki Oyama

この1年、どのように競技に取り組んできましたか?

数年ぶりにマラソンを走らない年となり、スタミナからスピードへと焦点を変えた取り組みをしてきました。久々にトラックレースに集中でき、充実感を味わいました。スピードに対する余裕度も出て、以前より速い設定タイムに対応できるようになっています。

今年のチーム状況をどう感じていますか?

今、一人一人の気持ちの持ち方が変わってきたように感じます。ここしばらくはチームとして星に頼る部分が大きかったのですが、今年は米満、川口、宮下、そしてここにきて砂岡が存在感を増していて、エース区間の候補となる選手が他にも出てきました。これは、若い選手が成長しているからこそだと思います。

そんな中でご自身の役割をどう捉えていますか?

自分は上位を争っていたコニカミノルタの雰囲気を知る数少ない選手なので、その伝統を伝えたいという想いがあります。練習でも自分の走りで引っ張っていければと思っています。

ニューイヤー駅伝に向けて残りの1ヶ月をどう過ごしていきますか?

今年はスピード重視のトレーニングをしてきたため、スタミナが足りていないと感じる時があります。その弱点を残りの期間で少しでも強化できたらという気持ちで取り組んでいます。これから先、試走や合宿など、チーム単位での練習が増えていくので、チームがひとつになれるような雰囲気づくりをしていきたいです。本番では、かつてのコニカミノルタらしい、気迫あふれる走りを見せたいと思います。

応援してくださる方々へメッセージを。

今年こそ入賞という目標を達成して笑顔で終わりたいと思っています。応援よろしくお願いします。

東日本の悔しさが気づきに
他チームの主力に勝つ走りを

米満 怜Ren Yonemitsu

この1年、意識して取り組んできたことは?

ベース作りをテーマに、ジョグの距離を伸ばしてきたのですが、実はあまり効果を感じられなかったんです。そこでコーチと相談して、もう一度自分に必要なことは何かを考え、動きが崩れないようにすることを意識した取り組みに変えました。いい動きをキープするための筋トレなども取り入れた結果、先日の八王子ロングディスタンスでは自己2番目のタイムを出すことができました。ただ走ればいいわけじゃない、ということに気づけたのはよかったと思います。

駅伝で結果が出せていない現在のチーム状況をどう感じていますか?

がんばろう、がんばろう、という気持ちが空回っている気がします。みんななんとかしたいと思っているけど、気持ちが先走って体がついてきていないような感じです。

今年一番印象に残っていることは?

東日本実業団駅伝です。期待されていたのに何もできなかったという悔しさが、深く考えるきっかけをくれ、意識や行動を変えることにつながりました。

ニューイヤー駅伝への意気込みを教えてください。

後ろのポジションで襷が来たらひたすら前を追う走りを、目標圏内で来たらそれを確固たるものにする走りをしたい。チームの主力として、他チームの主力選手に勝つのが仕事だと思っています。

応援してくださる皆様へメッセージを。

目標に向かって全員でがんばりますので、ぜひ応援してください。

故障を乗り越えた今
目標は区間5位以内

ジェームス・ムオキJames Muoki

現在の調子はどうですか? 東日本実業団駅伝の時は、故障明けで痛みもあるとのことでしたが。

8月ケニアへ一時帰国した際足を痛めていたので、9月に帰国してからもしばらくは治療をしながらトレーニングをしていました。おかげで痛みもなくなり、先日の八王子ロングディスタンスでは27分44秒と目標をクリアするタイムも出すことができました。その後も痛みも出ず、いい感触が戻ってきているのを感じています

この1年、どんな年でしたか?

トレーニングと故障と治療とリカバリーの年でした。2021年、2022年といい形で来ていたので、今年はもっと、と思っていたのですが。ただ、今年も設定していた目標はクリアできたので、よかったと思います。来年は万全の状態でさらにいい走りができると思っています。

ニューイヤー駅伝ではどんな走りを見せたいですか?

いい順位、いいタイムで走りたいです。目標は区間トップ5以内です。

コニカミノルタのサポーターのみなさんにメッセージを。

すばらしいチームに所属でき、コニカミノルタファミリーの一員として走れて幸せです。朝食、夕食をともにし、トレーニングで切磋琢磨しているチームメイトにも感謝です。いい環境といい人間関係のおかげでいい走りができています。レース当日はぜひ沿道に来て応援してください。みなさんの声が力になります。

持てる力を出し切る走りで
上昇のきっかけになりたい

名取 燎太Ryota Natori

この1年、どう過ごしてきましたか?

昨冬の青梅マラソン優勝から今シーズン始めまではいい感じで走れていて、1万メートルの自己ベストを更新するぞという気持ちで取り組んできたんですが、5月にコロナに感染し、そこから練習再開した時に焦って無理してしまい故障してしまいました。また走れるようになったのが9月で、そこからは慎重に積み上げてきています。今年はジョグの距離を伸ばすなど、土台づくりに取り組んできたので、故障からの立ち上げは早く、例年より短期間で体ができていると思います。先日の八王子ロングディスタンスでもそれを感じました。

駅伝で結果が出せていない現在のチーム状況をどう感じていますか?

チームの雰囲気を走りで変えられる「エース選手がいない」状況だと思います。逆に言えば、きっかけがあれば現状は変わる。砂岡など、調子を上げている選手がいるので、その流れにみんなで乗っていければ全体の状態も上がると思います。自分も練習を継続していく中で、チーム上昇のきっかけとなる存在になっていきたいです。

ニューイヤー駅伝への意気込みをお聞かせください。

ここからの1ヶ月次第ですが、100%の状態まで持っていくことができれば、自分は区間上位の走りでチームに勢いをつけたいです。そのためにも、当日はいい状態で臨み持っている力を出し切る走りをしたいと思っています。

応援してくださる皆様へメッセージを。

いつも応援ありがとうございます。ニューイヤー駅伝ではしっかり走ってチーム目標を達成できるようがんばります。引き続き応援よろしくお願いします。

マラソンで培ったスタミナを
最長区間で生かす走りに

星 岳Gaku Hoshi

この1年の取り組みと成果を教えてください。

MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)のためのマラソントレーニングに取り組んできた1年でした。夏場にはこれまでの陸上人生で経験したことのないほどの不調に陥り、苦労も多かったです。結果は目標に届きませんでしたが、実はそんなに悲観はしていなくて、この取り組みの中で掴めたものもありました。不調で設定タイムをこなせないなかでも、その時々の全力を出していれば力はつくということを本番で実感しました。これまで3回のマラソンを違うアプローチでやってきて、確実に引き出しが増えたと感じています。

駅伝で結果が出せていない現在のチーム状況をどう感じていますか?

東日本実業団駅伝で感じたのは、持っている力を本番で発揮できていないということです。駅伝というのは特殊なレースで、展開次第では1人で走る場面も少なくない。そこでいかに力を出せるかで、チームの競争力も上がると思います。東日本で危機感を感じられたのは逆によかったかもしれません。

ニューイヤー駅伝に向けてのいきごみを教えてください。

最長区間を意識しています。前々回、入部1年目に任せてもらった時は、本当にきつくてもう走りたくないとさえ思ったのですが、前回は体調を崩して出走できない中、やっぱり自分はこの区間を走りたいという想いが湧き上がってきました。今はマラソンでついたスタミナと駅伝のスピードをどう融合させていくかに注力しています。毎回マラソン後のリカバリーに苦労していて、今もその途上なのですが、疲労が抜ければ上向きになっていくと思います。

常にプレッシャーのかかる中で競技を続けているうえで、支えになっているものは?

コニカミノルタはかつて常勝チームで、自分もその中でやりたいと思って入ってきました。我々は優勝しなくてはならないチーム。駅伝においてはその気持ちが原動力になっています。

応援してくださる皆様へメッセージを。

苦しい結果が続いている中でも変わらず応援してくださる方々のために、できるだけテレビに長く映る姿を見せたい。当日はチームとして、そういう走りができるよう全力を尽くします。

考えすぎず、背負い込まず
満足する100%の走りを

宮下 隼人Hayato Miyashita

この1年の取り組みと成果を教えてください。

1年目同様、故障せず継続した練習を積むことを意識してやってきました。小さい故障はいくつかありましたが、学生時代に比べるとその頻度は減っていて、ここまで順調にトレーニングを積み上げられています。

東日本実業団駅伝では、いい感触をつかめたと言っていましたが、その後はどうですか?

先日の八王子ロングディスタンスの結果は正直物足りないというか、もうちょっと上をいきたかったのですが、もともとロードが得意なので、駅伝に向けて今は気持ちを切り替えています。東日本実業団駅伝に続きニューイヤー駅伝でもいい走りを見せて、駅伝は宮下に任せれば大丈夫、という存在になっていきたいです。

今年一番印象に残っていることは?

MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)です。自分は出ることが叶わず、星さんと大学の後輩でもある柏をテレビで見て、次は自分も選考会を戦ってマラソン代表になりたいという思いを強くしました。いろんな意味で刺激をもらいました。

ニューイヤー駅伝への意気込みをお聞かせください。

自分の走りに集中していい結果を出せれば必然的にチームのためになると思っています。考えすぎず、背負い込まず、自分自身が満足できる100%の走りを目指します。

応援してくださる皆様へメッセージを。

結果が出ている時も出ていない時も、現地にかけつけてくださったりSNSで応援メッセージをくださるファンのみなさんは、本当にありがたい存在です。ニューイヤー駅伝では日頃いただいている応援に応えられるような結果を出すべくがんばります。

ここまできたら上がるだけ
東日本の借りを返したい

川口 慧Kei Kawaguchi

この1年意識して取り組んできたことを教えてください。

2年目となる今年は、より自分で考えて練習に取り組むようになりました。土台を強化すべくロングジョグを増やしたり、ウェイトトレーニングでも自主練を増やしました。

東日本実業団駅伝では悔しい結果となりました。これをどう捉えていますか?

チームに迷惑をかけてしまい落ち込みましたが、今はそのリベンジをニューイヤー駅伝で果たすべく取り組んでいます。少しずつですが、調子は上向きになっていて、前進できているのを感じています。チーム全体としてもみんな悔しさを感じていて、もうここまできたら上がるしかない、という気持ちです。とにかく挑戦する姿勢を忘れずにやっていきたいです。

ニューイヤー駅伝への想いをお聞かせください。

東日本実業団駅伝の借りを返す走りをしたい。チームの目標達成に貢献できるよう、ここから状態をさらに上げていきたいと思っています。

応援してくださる皆様へメッセージを。

沿道やレース後に集まってくださる方々を見る度に、こんなに多くの方々に応援してもらっているのだと実感し、大きな力をもらっています。みなさんの応援は今、僕たちの言動力となっています。今後とも応援よろしくお願いします。

1区で区間賞を取りにいく
ラストの切れ味を見て欲しい

砂岡 拓磨Takuma Sunaoka

この1年意識して取り組んできたことを教えてください。

一貫性を持って競技に取り組むことです。壁にぶつかっても、そこで右往左往せず、自分が大事にしているものを見据えてブレずに取り組んでいくというのが今年のテーマでした。5000mに焦点をしぼってトレーニングを積んできて、ここに来ていい結果が出てきています。タイムだけでなく勝負勘を磨くことにこだわっていて、普段の練習でもラスト100mでどう抜け出すか、どこまでスピードを上げられるかを意識して取り組んできました。

取り組みの中で自分に起こった変化があれば教えてください。

1回1回の練習の大切さを実感するようになりました。長期的な取り組みでも、やるからには毎回100%の達成率を目指したいと思って、こだわりを持ってやるようになりました。

今年のチーム状況をどう感じていますか?

発展途上というか、経験を積んでいる途中という感じがしています。まだまだ自分の可能性を探っている選手がたくさんいて、伸びしろのたくさんあるチームだと思います。

ニューイヤー駅伝に向けてはどのような想いを持っていますか?

会社として取り組む一番大きなレースなので、その一員として貢献したいと思っています。自分はまだニューイヤー駅伝を走ったことがないので、今年こそは、という思いがあります。中学生の頃からテレビや動画で何度も見てイメージを膨らませてきたのは1区で、そこで実力を発揮できればと思っています。そして、出るからには区間賞を取りに行きます。競技をやる以上、1番を目指さないと意味がないですから。ラストスパートの切れ味にぜひ注目してください。

気持ちを強くして
チームの戦力になりたい

島貫 温太Atsuto Shimanuki

どんな1年を過ごしてきましたか?

故障の多い1 年となってしまいました。走れない時期も長かったのですが、1ヶ月前からようやくチームに合流して、みんなと練習できる状態になりました。

駅伝で結果が出せていない現在のチーム状況をどう感じていますか?

結果にはつながっていませんが、個々の取り組みとしてはみんな目標を持ってやるべきことをやっています。若いチームなので経験が足りない部分もあると思いますが、いつまでもそうは言っていられないので、やはり危機感を持って取り組むことが重要だと思います。自分より年下の選手が多いので、レース前の調整方法について聞かれたりすることも多く、自分の持っている経験値を伝えていければと思っています。

今年一番印象に残っていることは?

東日本実業団駅伝の結果です。自分が走れなかったこともそうですし、通常の年ならシード落ちの順位に終わったことはチームとしても本当に悔しく、改めてがんばろうと思った出来事です。

ニューイヤー駅伝に向けて、これからどのように取り組んでいきますか?

これから合宿もありますし、そこでみんなにうまく合流していければと思います。今は不安を抱えている箇所はないので、気持ちを強くしてチームの戦力に加われるよう準備したいです。

応援してくださる皆様へメッセージを。

最後まであきらめない走りを見せたいと思っています。応援よろしくお願いします。

魂のこもった攻めの走りで
目標達成の架け橋になりたい

柏 優吾Yugo Kashiwa

チーム加入1年目の今年、どのような1年でしたか?

MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)という大きな目標レースがあり、なかなか濃い経験をさせていただきました。自分がどこに向かって何をやるべきか、日々考えながら走るなかで、成長を感じつつ課題もたくさん見つけることができました。MGCのトレーニング中は故障期間が長く、充分な練習を積めずにレース本番を迎えたのですが、そんな中でも落ち着いてその時持っている力は発揮できたと思っています。万全でない中でもいかに力を発揮するかは社会人競技者として今後求められてくる資質のひとつだと思うので、そこはよかった点です。

ニューイヤー駅伝に向けて現在の調子はどうですか?

MGCの疲労も抜けて、スピード練習も抵抗なく取り組めている状態です。八王子ロングディスタンスでは1万メートルの自己ベストを更新できて、マラソン後、スムーズに駅伝にシフトできていると思います。これからさらに質を重視したトレーニングが増えていくと思うので、それをしっかりコンスタントにこなしていきたいです。本番が近づくにつれて気持ちが昂って空回りしやすくなるので、そこは冷静に、1日1日淡々と積み重ねていきたいと思っています。

ご自身の強みは何だと思いますか?

後半の粘りです。中盤以降の他選手がきつくなって苦しみ出すところで粘って前を追っていけるのが、自分の長所だと思っています。

現在のチーム状況をどう捉えていますか?

トレーニングはしっかり積んできているので、あと必要なのは自分自身を深く知ることだと思います。感情をコントロールしながらやるべきことをやっていけば、より個々の力を発揮でき、その結果、チームの目標も達成できると思います。

ニューイヤー駅伝ではどんな走りを見せたいと思いますか?

僕の中で印象に残っているのが2020年、宇賀地さんがアンカーを務めた時の走り。12位で襷をもらって8位入賞にまで持っていった魂のこもった走りは、見ている側まで熱くしてくれました。僕自身も新人だからといって怯むことなく、攻めの姿勢で走り、目標達成のための架け橋的な存在になれればと思っています。

応援してくださる皆様へメッセージを。

みなさんのご声援や応援メッセージが一番の原動力です。当日は朝早いですが可能であれば沿道で声をかけていただければ嬉しいです。僕自身その声援をパワーに変えてがんばりたいと思っています。

メンバー入りして勢いのある
走りで流れを作りたい

廣澤 優斗Yuto Hirosawa

チーム加入1年目の今年は、どのような年でしたか?

最初は新しい環境に慣れるのに苦労しましたが、ようやくペースがつかめてきました。仕事との両立もあり、学生時代より忙しくなっている中でも、睡眠時間を確保して体調を整えるようにしています。

チームにどんな印象を持ちましたか?

過去に何度も優勝している名門なので厳しいチームだと思っていましたが、実際はコーチ陣や先輩たちと若手との間に壁がなく、いい雰囲気の中で安心して練習に取り組むことができています。

東日本実業団駅伝で社会人駅伝デビューを果たしましたが、どんな体験となりましたか?

1年目で走れたことは大きな収穫でした。ただ、今年は完走すれば出場できるという状況でチーム全体として気迫が足りなかった気がします。13位に終わってから、チームの雰囲気もガラッと変わり、気迫と真剣さが増してきたのを感じます。

ニューイヤー駅伝への想いをお聞かせください。

メンバーにぜひとも入りたい。そのために残り1ヶ月でアピールしていきたいと思います。1区を走りたいと思っていて、選んでもらったら新人らしい勢いのある走りで8位以内に食い込んで、いい流れを作りたいです。

応援してくださる皆様へメッセージを。

自分はまだ大きな成果を出していませんが、その分伸びしろがあると思っています。末長く見守っていただければ嬉しいです。

一人一人が壁を破る走りを
全員駅伝で入賞を目指します

酒井 勝充 監督Katsumi Sakai

この1年の取り組みと手応えを教えてください。

前回の不振の要因のひとつに、故障者、体調不良者が出てベストメンバーが組めなかったことがあったので、とにかく故障者を出さないことに注力してきました。現在のところ全員揃っているので、練習の質を上げてここからさらにレベルアップを図ることができると思います。

ニューイヤー駅伝での目標達成に向けて何か必要だとお考えですか??

先日の八王子ロングディスタンスや日体大記録会を見ると、結果は悪くはないがもう10秒、20秒欲しい、という感じがあります。選手たちに反省点を聞いてみると最後の踏ん張りがきかなかった、粘れなかったという声が多く、練習を見ていてもあともう一歩が追い込めていない感じがします。追い込み方を身につけることで、もっと力を出せるようになると思うので、その部分をこれから強化していこうと考えています。このぐらい出来たからもう大丈夫、という気持ちになると守りに入る。守りに入ると人間ダメになる。その先の壁を突き破るには、攻めの姿勢が必要です。

ニューイヤー駅伝はどんな戦いになりそうですか?

ゲームチェンジャーがまだいないチームなので、1人の選手にチーム全体の命運を背負わせるのではなく、選手個々が確実に自分の仕事をすることが大事。選手の個性を見極めて、それに合った区間に配置し、実力を発揮してもらいたいと考えています。今年は区間距離の構成ががらりと変わり、2区が最長区間になりました。1区はもちろん重要ですが、加えて21.9kmの2区と、15.4kmでラストにアップダウンがある3区、ここまでにどの位置にいるかでレースは決まると思っています。

応援してくださる皆様へメッセージを。

ここ数年やきもきしながら見ている方も多いかと思いますが、今回は8位入賞にこだわって挑戦していきます。どうか応援よろしくお願いします。