2010年1月1日(金・祝)、駅伝最高峰の大会である第54回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)が開催されました。この大会は群馬県庁をスタート地点に7区間100㎞で争われます。コニカミノルタ陸上競技部は、前回大会4位の雪辱を胸に王座奪還に挑みましたが、最後の追い上げも実らず2位でゴールテープを切りました。
気温6度の天候で迎えた2010年のニューイヤー駅伝。張り詰めた空気の中、2010年最初のビックレースで勝利をつかむべく、地方予選会を勝ち抜いた37チームがスタートを切りました。
1区(12.3㎞)は今大会で10回目の出走となる松宮祐行選手。序盤はスローペースで進み、牽制し合いながらのレース展開となります。ゴール手前ではデットヒートとなり、松宮祐行選手はトップと4秒差の4位で2区へたすきを渡します。
2区(8.3㎞)はインターナショナル区間と呼ばれ、各チーム外国人選手を揃えています。出走したムワニキ選手は粘りの走りを見せましたが、世界トップレベルのスピードに揉まれ徐々に順位を落としてしまいます。トップと1分11秒差の15位で3区につなぎました。
2年連続で3区(13.7㎞)を走ったのは太田選手。前半から積極的なレースを展開し、15位からどんどん前に迫ります。ベテランらしい期待通りの走りで8人をごぼう抜き。一気に6位に順位を押し上げます。
各チームのエースが顔を揃える最長区間4区(22.3㎞)には、成長を続ける若手のホープ黒﨑選手が抜擢されました。前半から快走を続け、4㎞過ぎには5位に躍り出ます。日本を代表する長距離ランナーと肩を並べる走りを見せ、5位で5区にたすきを託します。
登り坂の続く5区(15.9㎞)には山田選手が出走しました。4位争いをするライバルの2チームと抜きつ抜かれつの展開の中、14㎞地点で3位グループに追いつきます。一旦は離されるものの持ち前の粘り強い走りで再び3位グループを捕らえ、6区へ。
6区(11.8㎞)にはエース松宮隆行選手が登場します。最初の3㎞で一気に15秒の差を縮め、2位グループを形成。終盤まではライバル3チームとトップの背中を追いかけます。残り1㎞でスパートをかけ、トップと11秒差で7区へ。松宮隆行選手は区間賞を獲得しました。
最終区、7区(15.7㎞)は、チームから絶対の信頼を受けるキャプテン・坪田選手。スタート直後から飛ばし、トップとの差をじりじりと縮めていきます。しかし中盤以降は、上州路特有の強い向かい風を受け、トップの背中はなかなか大きくなりません。最後まで追いつくことができず、2位でゴールテープを切りました。
前回大会4位の雪辱に燃え、王座奪還を狙ったコニカミノルタ陸上競技部でしたが、一歩及ばず2位という結果に終わりました。元日から応援していただきました皆様、本当にありがとうございました。主要区間を担ったの若手の活躍があり、優勝への確かな手応えを感じた今大会。ライバルチームとの力は拮抗していますが、必ず王者に返り咲きます。選手・スタッフ一同邁進いたしますので、今後も温かいご声援をよろしくお願いいたします。
詳細は下記の通りです。
順位 | 出場チーム | 記録 |
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2位 | コニカミノルタ | 4時間50分36秒 |
区間 | 出場選手 | 記録 |
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1区 12.3km | 松宮祐行 | 35分32秒(4位) |
2区 8.3km | ジョセフ・ムワニキ | 23分17秒(18位) |
3区 13.7km | 太田 崇 | 38分52秒(4位) |
4区 22.3km | 黒崎拓克 | 1時間03分36秒(4位) |
5区 15.9km | 山田紘之 | 47分06秒(3位) |
6区 11.8km | 松宮隆行 | 34分23秒(1位) |
7区 15.7km | 坪田智夫 | 47分50秒(2位) |