課題と向き合う意思、磨きぬかれた技術力

生まれたばかりの赤ちゃんの肌は、なるべく傷つけたくない

未熟児医療のパイオニアから直々に要望

新生児黄疸を、採血することなく評価できる方法を開発できないか―。コニカミノルタが国立岡山病院小児科医長を務めていた故山内逸郎先生から要望を受けたのは、1977年のことだった。

日本人の赤ちゃんの約9割は、生後2~3日経つと、ビリルビン色素の増加によって肌が黄色を帯びる。これは新生児黄疸と呼ばれ、通常1週間ほどで自然と消えるものだが、まれにビリルビンの量が多すぎた結果、処置を行わないと脳に障害が起きる赤ちゃんもいる。

そのため当時の産院では、まず肉眼による皮膚の観察を行い、黄色の度合いが強いと判定された場合、かかとに少しだけ傷をつけて採血し、血液検査で正確な診断を下していた。しかし肉眼での診断は基準があいまいなうえ、安全を期するためにどうしても採血の頻度が高くなってしまう。当然、赤ちゃんの泣き声が響き渡ることも少なくなかった。

  • Scene02 原動力は「赤ちゃんを傷つけることなく健康を守りたい」
  • 黄疸計

  • 葉緑素計

  • X線撮影装置

  • プラネタリウム