X線自動検出技術「AeroSync」~場所を選ばないスピーディーなX線撮影~

開発の背景

病室で、手術室で、救急外来で

X線照射装置X線撮影というと病院のX線撮影室(レントゲン室)で行われるのが一般的ですが、救急搬送された患者や、移動が困難な重篤な状態の入院患者の撮影に、病室、手術室、救急外来などでも頻繁にX線撮影が行われています。

近年、医療情報のIT化が急速に進む中、撮影と同時にデジタル画像が得られ、X線も低被曝であるDR(Digital Radiography)というX線撮影装置が普及してきました。ところが、従来の装置とは違い、X線を照射する装置の照射タイミング情報のやり取りが必要となるため、情報信号が授受できるX線照射装置がある決まった場所でしか撮影することができませんでした。このため、X線撮影室(レントゲン室)以外の場所でのDRを使った撮影は大幅に制限されていました。

DRで照射タイミング情報が必要な理由

シンチレータ フォトダイオード TFTセンサーパネル X線DRは一般的に、X線情報を吸収し可視光に変換するシンチレータ、そこで発した可視光を電荷に変化させるフォトダイオード/TFTアレイ、読み出しIC等で構成されています。フォトダイオードには、電荷を蓄積させるために逆バイアス電圧をかけていますが、この状態が継続すると画像ノイズが増加します。このためDRをX線照射装置に電気的に接続して、X線照射のタイミングを取得し、そのタイミングでDRのフォトダイオードに生じた電荷のリセット(掃き出し)を行い、その後の電荷蓄積のタイミングを制御する必要があるのです(X線連動方式)。

従来の方式

課題

  • ・X線撮影室(レントゲン室)以外の場所でも撮影ができるDRを開発する

成果

  • ・「AeroSync」により、場所を選ばないDR撮影が実現

コニカミノルタの技術

AeroSync(エアロシンク)

被写体 吸収画像 小角散乱画像 微分位相差画像 コニカミノルタは、X線照射をDRのパネル本体に検出させることで、自動的にX線画像を取得する技術「AeroSync」を開発し、DRがX線発生装置からの信号を受けなくても撮影ができるようになりました。
この技術では、パネルがX線の照射を自動的に検出する「X線自動検出モード」が起動されると、パネル自身がX線の照射を検出して自動的に画像形成(X線蓄積)過程に遷移します。このため、X線発生装置との通信を行う必要がありません。

「AeroSync」によって、手術室、救急外来、ICUなど病院内の様々な場所でのDRによるX線撮影が可能になりました。
さらに、在宅医療や災害現場など、移動を伴うポータブルでのDR撮影もできるようになりました。

AeroSync技術

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