ニュースリリース

代表執行役社長 山名 昌衛がCeBIT 2017で基調講演

2017年3月22日

コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、以下 コニカミノルタ)の代表執行役社長である山名 昌衛は、ドイツ ハノーバーで開催中の世界最大級のIT国際見本市CeBITにおいて、3月21日に基調講演を行いました。

CeBIT基調講演要旨

テーマ:IoT時代のイノベーションでお客様の創造性と社会の質を高める

コニカミノルタは現在、デジタルでつながる社会に必要なデバイスやサービスを核としてお客様視点で課題を解決するソリューションの創出という変革に全社で取り組んでいます。世界5拠点に設立した地域密着型新規事業創出拠点Business Innovation Center(ビジネスイノベーションセンター、BIC)もその取り組みの一つです。

デジタル時代の課題解決ソリューションとしてコニカミノルタが提案するIoTの方向性には二つの側面があります。ひとつは高度なサイバーフィジカルシステム(CPS)の構築、もうひとつは収集したデータをクラウドとエッジ(分散処理)を組み合わせた解析によるお客様の迅速な意思決定支援です。

コニカミノルタのCPSでは、高度な入力デバイスでリアルな世界の情報を収集し、サイバー空間で意味あるデータへと解析します。独自の光学、画像処理やセンシング技術を最先端のIoT技術と組み合わせることで、画像・動画を始めとするデータに新しい意味をつけていきます。

さらに、データ解析にはクラウドだけでなく、データの現場に近いところで解析するエッジ型のIoTを組み合わせるのがコニカミノルタの特長です。弊社にはグローバルに200万のお客様との接点があり、エッジ型のIoTサービス提供を通じて高速解析を実現し、お客様の現場で即時性の高い課題解決が可能となります。

コニカミノルタが取り組むIoT事例

1.Workplace Hub

今回CeBITで発表する「Workplace Hub」は、デジタル時代のお客様の職場でヒト、モノ、空間をつなぎ高付加価値のサービスを提供するプラットフォームです。つながって集まるデータを即時に解析し意味づけすることで、お客様の迅速な意思決定を支援します。今後ますます活用範囲が広がる新型IT端末やウェアラブルデバイス、ネットワークカメラ等をつないだオープンエコシステムをベースとする付加価値サービス提供に欠かせないプラットフォームとなるでしょう。

2.状態監視

セキュリティ領域で、3Dレーザーレーダーやネットワークカメラを組み合わせた監視システムの実証実験に取り組んでいます。天候等の自然条件が変わっても誤検知が少なく、遠隔地を監視するシステムや、ガス工場でのガス検知システム、またショールームでのお客様の動きを解析して販売戦略に役立てるシステムを始め、高度な画像解析を活用する応用範囲は拡大の一途をたどります。

3.精密医療

コニカミノルタの独自技術を融合して開発した「ナノ蛍光粒子」はがん治療の革新に貢献しています。ディープラーニングを駆使し、がん細胞に発現するたんぱく質を正確に測定することで、開発中の薬が効く患者と効かない患者の層別に役立てます。このような個別化医療への取り組みには、新薬開発の期間短縮や医療費抑制への期待が寄せられています。

オープンなエコシステムを通じた協業

グローバルな社会課題、なかでも環境問題の解決には世界規模でオープンなエコシステムが欠かせません。コニカミノルタは時間をかけて培った環境ノウハウをお客様やお取引先へ提供し、資源有効活用や温暖化ガス排出量削減にともに取り組みます。

IoT時代のイノベーションは、お客様が創造性を発揮し、社会の質が向上するためのものでなければなりません。意味を持ったデータを活用した デジタルでつながる世界では、規模でなく知恵を競うことで英知が共有され、産業の成長と社会課題の解決の同時進行が実現します。そのために、思いやりのあるデジタルイノベーターとして多くの方々と手を携えてまいります。

CeBITについて

世界最大級のIT国際見本市。今回は日本がパートナーカントリーとなり、「d!conomy - no limits」のテーマの下、世界各国から約3,000社が出展し、約20万人の来場が見込まれています。

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