ニュースリリース

代表執行役社長 山名 昌衛がCeBIT 2016で基調講演
リアルとデジタルの融合で社会と企業の変革をめざす

2016年3月18日

コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区)の代表執行役社長である山名 昌衛は、ドイツ ハノーバーで開催中の世界最大級のIT見本市 CeBITにおいて、3月15日に、基調講演を行いました。

CeBIT基調講演要旨

テーマ:「デジタルで『つながる』世界が社会と企業に価値を創出する」

デジタルビジネスとソリューションの企業への転換を推進するコニカミノルタの社長として、経営で重視するのは以下の3点です。

  • かつてないスピードで進化するICT技術を経営や事業の成長に結びつける
  • デジタル革新を梃子に、ダイバーシティや社会的価値を創造するイノベーションを推進する
  • デジタルの新技術を環境や人間のクオリティ・オブ・ライフ向上に活用する

これからの製造業は、リアルとデジタルを融合し、自社の枠を超えたマルチベンダータイプのソフトウェアとプラットフォームを形成しながら、産業そのものの進化をめざす必要があります。
キーワードは「つながる (Connectivity)」です。

モノとつながる (Connectivity with devices)

コニカミノルタは、IoT、ディープラーニングなどのAI技術、ロボット技術に注目をしています。これらの技術を活用し蓄積、解析したデータや画像は「意味」を持ち、スマート化したモノ、オフィス、B2B情報フロー、ソリューションを創出します。

第一段階として、複合機などのデジタル製品とソフトウェアを市場に投入し、お客さま企業のデジタルワークフローを変革します。第二段階では、「デジタルマーケティング」サービスによって、蓄積したビッグデータを解析し、クロスメディアで効果的なマーケティングソリューションを提案します。ビッグデータには、企業の壁を越えバリューチェーンを通して様々なデバイスやデータソースと融合され、AIによって意味づけされて、新しい予測モデルや、高付加価値事業を創出する潜在力があります。将来的には、コニカミノルタが現在開発中のワークプレイスプラットフォームを活用し、グローバルに設置されたコニカミノルタの複合機(MFP)をネットワークハブとして、IoT時代にふさわしいデジタルワークプレイスの提案をめざしています。

ビッグデータのイノベーションにより、人間は創造的な仕事に集中し、経営者は高精度の情報に基づいて迅速な判断を下すなどの、ビジネスの質の転換が期待されています。

地球環境とつながる (Connectivity with environment)

ビジネスを推進するにあたって、環境問題にも配慮しなければなりません。コニカミノルタは、CO2排出量削減に向けて展開する「グリーンプロダクツ(企画・開発)」「グリーンファクトリー(調達・生産)」「グリーンマーケティング(物流・販売・サービス・回収リサイクル)」の3つのグリーン活動をグローバルに展開するとともに、自社の環境ノウハウをお客様やお取引先に提供し、ともに環境負荷低減に努める活動を推進し、外部から高い評価を受けています。ステークホルダーとともに環境課題の解決に貢献すると同時に、そのプロセスを通じて企業価値や競争力の強化をめざしています。

ヒトとつながる (Connectivity with people)

世の中に情報があふれ複雑化すると、お客さまはIoT時代にふさわしいマルチベンダーに対応したワンストップソリューションを求めるようになります。プロダクトアウト型事業から脱却し、オープンイノベーションでB2Bの真の顧客価値創出が必要です。コニカミノルタは、2014年に、市場・顧客に密着した新たな商材・サービスを開発するBusiness Innovation Center (BIC)を世界5極体制で開設しました。BICでは、異業種からビジネス経験が豊富なICT分野の人材を現地採用し、現地のスタートアップ企業、大学、パートナー企業と一体となったアライアンスが次々と生まれています。

かつてない変革の時代に生き残るためには進化が必要です。デジタルビジネスによって創造的破壊が起こり、業界の垣根がなくなり、新しいビジネスモデルが生まれようとする今、かつての規模の競争から、知恵を戦わせる時代を迎えました。今こそ産業界の知恵を結集し、豊かな社会の実現に貢献しましょう。

CeBITについて

世界最大級のIT見本市。今年は世界約70か国・地域から約3300社が出展。テーマは「ディコノミー(デジタル経済)」をさらに発展させた、ITによる事業モデルの変革を表す「デジタルトランスフォーメーション」。

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