ニュースリリース

2016年 年頭ご挨拶
新技術によるイノベーションで新たな価値創出を加速

2016年1月1日
コニカミノルタ株式会社
代表執行役社長 山名昌衛

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

世界経済は、新興国経済の減速の影響を受けながらも、底堅い内需に支えられて景気拡大が持続する米国や緩やかな回復基調を維持する欧州、そして堅調な設備投資でGDPが上向いた日本などが牽引役となって、緩やかに回復していくものと思われます。しかしながら、地政学的問題の影響もあり、先行きの不透明感は増し、事業環境の変化のスピードもますます早くなっていると認識しております。
先行き不透明感が増している状況であるからこそ、当社が経済、市場、技術等の変化への感度をよりいっそう高め、その変化を先取りしてアクションに移していくことが肝要と考えます。

技術面においては、IoT、Deep Learning、Roboticsなどに代表されるような新たなテクノロジーの目覚ましい進展が顕著になっています。当社では、2014年から3カ年の中期経営計画「TRANSFORM 2016」の三つの基本方針「持続的な利益成長の実現」「顧客密着型企業への変革」「強靭な企業体質の確立」に基づいて、様々な側面での革新を進めてきております。そのひとつが、当社のマレーシアの生産拠点から始めている、生産技術領域と製品開発領域を連携させた、ICT活用、自動化を軸とする高効率な生産のカタチである"Digital Manufacturing"のコンセプトに基づく、製造業としてのモノづくりの革新です。今後さらに、新技術をビジネスモデルに取り入れ、より高い付加価値をもたらすソリューションやサービスをご提供し、お客様の課題解決と社会的存在価値の向上を実現することに努めてまいります。
当社が追求している社会課題の解決や、非連続な企業の生産性向上のためには、イノベーションの創出が欠かせません。真のイノベーションを産み出すには時間が必要ですが、中長期の視点を持ち当社グループ一丸となって実現まで粘り強く取り組みます。一方で、市場やお客様に近いところで、その分野で強みを持つパートナーとの連携や協業によるオープンイノベーションをより強力に推進し、新たな価値創出を加速させることも重要であると考えております。その中では、スタートアップ企業がもつダイナミックさとスピード感を能動的に取り入れて、当社を更に進化させてまいります。

グローバルに展開している当社の4万人以上の従業員が理念と行動の価値基準である"6バリュー"を共有し、自律的に顧客価値と差別化を生み出していくという経営スタイルを根付かせていくとともに、中長期での企業価値向上を軸として、今まで以上に実行力と遣り切る力を高めてまいる所存です。

本年も皆様方のご健康とご多幸を心からお祈りいたしますとともに、当社グループに対しましても、なお一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、何卒、よろしくお願い申し上げます。

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