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コニカミノルタ株式会社  2013年入社式  社長訓示

2013年4月1日
コニカミノルタ株式会社
代表執行役社長 松﨑 正年

皆さん、入社おめでとうございます。全世界のコニカミノルタグループ社員を代表し、皆さんの入社を心から歓迎致します。

本日は、112名の方が入社式を迎えました。厳しい就職戦線を勝ち抜いて、入社式を迎えた皆さんが、社会人としてスタートするにあたり、思い出に残る入社式にしてあげたいとの思いから、人事部の提案で、今年は、当社グループのコニカミノルタプラネタリウム社が運営するプラネタリウム「天空」での開催となりました。

本日ここで開催できたのは、コニカミノルタプラネタリウム社の理解があってのことです。ここは商業施設。しかも今は学校が春休みで、多くの入場者が見込めますから、コニカミノルタプラネタリウム社にとっては、社内のイベントに使う時間はせっかくの営業機会を失うことになるのです。本日、お子さんやお孫さんを連れて天空を訪れてくださったお客様の中には、午前の部の上映が無いことを知り、がっかりされる方もいるかも知れません。

外からおカネが入らなければ企業は成り立たない、という基本を最初にお伝えしたく、お話ししました。

皆さんが就職活動をしている時は、当社グループは持ち株会社コニカミノルタホールディングスのもと、事業ごとに株式会社に分かれた分社体制を敷いていましたが、本日4月1日より、8つの会社が一つになり、コニカミノルタ株式会社という一つの会社になりました。

当社グループの置かれている経営環境、当社が目指す経営スタイルに照らすと、一つの会社にまとまって力を合わせて経営する体制の方が良い、と判断したからですが、その結果、皆さん方はコニカミノルタ株式会社発足後の記念すべき第1期社員ということになりました。

私は、グループの社長として、本日で5年目を迎えます。グループ経営理念「新しい価値の創造」のもと、私が社長として目指す企業は、「力強く成長を続ける会社」、そして、「世の中に支持され必要とされる会社」です。

企業が成長を続けるから、こうして新しい採用もでき、社員に対して活躍のチャンスを与えられます。社員の皆さんもチャンスが与えられるからそれを生かして企業人として成長できます。会社としても、成長を続けるから次の投資ができ、それが新たな成長につながるという好循環を生みます。

一方、業績が良くても、社会正義に照らして問題になるようなことをしたり、害はなくても役にも立たない企業では、企業の存続自体が危うくなります。

「力強い成長を続ける」ことと、「世の中に支持され必要とされる」ことの、どちらか片方で無く、両方を満たせる企業、それが21世紀の社会の要請・価値観とマッチしたSustainableな会社(持続的に成長できる会社)の条件だと思います。

こういう思いで経営を続けて来た結果、本年2月、スイスに本拠を置く、企業の長期的価値創造、Sustainabilityを評価する機関から、Gold Classの1社として選定されました。世界の大企業3000社以上の中から67社がGold Classとして選定され、当社はその1社として選定されました。グループ全体での環境負荷低減活動に加え、事業活動全体で高いコンプライアンスを実現し、優れた技術力をもとに社会的な課題解決を目指す企業姿勢が評価されたとのことです。

当社は、今後も、この評価に値する企業姿勢を続けて行きたいと思います。

社会から支持され信頼され、持続的に成長できる会社、社員の皆さんにとっては、「働きがいのある会社」を目指します。「働きがいがある会社」とは、「コニカミノルタという場を通じて、何かを成し遂げたい、それを通じて自分も成長したい」と思っている人たちにとって、「働きがいのある会社」であります。

本日以降、社内の色々な所で、「Giving Shape to Ideas:革新はあなたのために。」というメッセージを目にすると思います。これは、経営理念「新しい価値の創造」に連動して、「当社は、お客様の思い、世の中の人々の思いを形にする会社・実現する会社です」ということを、社内外に発するメッセージです。

社内Webに、グローバルコニカミノルタ各社の社員が実践した「Giving Shape to Ideas」の事例が紹介されています。どのようにしてお客様や社会の人々のお役に立てたのかが紹介されています。皆さんにも、本日から、「Giving Shape to Ideas」を実践する人として、加わって頂くことを期待します。

皆さんに幾つかアドバイスをお伝えしたいと思います。

アドバイスの一つ目は、「志を持て、高く持て」です。是非、社会のため、当社のため、そしてご自身のために、5年、10年かけてもやり遂げるだけの価値があると思う目標を、皆さんご自身で掲げて、その実現に邁進して頂きたいと思います。

何故、それが大事かと云うと、それが企業人としての皆さんの明日からの行動を決めます。それが、皆さんがどこまで成長するかを決め、皆さんの充実感を決めるからです。

アドバイスの二つ目は、「強みを作れ、強みを活かせ」です。「満遍なくそこそこ出来る」は学生時代に優等生になるには良いアプローチだったかも知れませんが、グローバルに競争する企業人として存在感を発揮するには別の戦略が必要です。

弱点を直すだけでは存在感は発揮できません。満遍なくそこそこ出来るだけでは存在感は発揮できません。

存在感を発揮し高い成果を上げるには、自分ならではの強みを作ること、そしてその強みを磨いてそれを活かすことです。そうすれば自信を持って仕事ができます。決して、他人を気にして焦ったり、劣等感を持つ必要はないのです。

最後に、皆さんの若さへの期待についてお話しします。一つは、ダイバーシティ(人材の多様性)の視点からの期待です。

皆さんは、私たち経営者の世代とも、当社の管理職の世代とも育った時代・育った環境が異なります。育った時代・環境が異なると、同じ物事に対して、見え方が違い、捉え方が違います。

組織の中に異なった見方・捉え方をする人がいること、これをダイバーシティと言いますが、このことが、組織が動脈硬化を起こさずに、変化を感じ取り、イノベイティブであり続ける重要な要件なのです。「もっと即戦力を採用して欲しい」という現場からの要望がある中で、当社が若い人たちを採用する理由、グローバル人材を採用する理由はそこにあります。是非、皆さんらしさを発揮して下さい。

もう一つ期待することは、挑戦していく上での若さというエネルギーです。当社が成長を続けるには、新しいマーケットへの挑戦、新しい事業への挑戦、新しいイノベーションへの挑戦など、様々な挑戦が必要です。是非、若さというエネルギーをぶつけて挑戦して欲しいと思います。いつの時代も、時代を変えるのは挑戦者なのです。

以上で、私の挨拶を終わります。皆さんの成長と活躍を期待します。

以上

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