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海外の生産工場でWETによる排水の生態系への影響評価を初めて実施

2012年9月26日

コニカミノルタグループ(以下、コニカミノルタ)は、生産拠点における生物多様性対応の取り組みとして、この度海外の工場で初めて、排水が生態系へ及ぼす影響を測定するWET評価を実施しました。

コニカミノルタでは、生産拠点の環境活動を総合的に評価する制度として、2010年1月から独自の「グリーンファクトリー認定制度」を運用しています。そのなかで、2015年度までの達成目標「レベル2認定基準」として「生物多様性指針」に合致することを盛り込みました。「生物多様性指針」では、水使用量の削減や排水による生態系への影響確認などの活動が求められています。

このような背景のもと、コニカミノルタオプティクス株式会社(本社:東京都八王子市、社長 唐﨑 敏彦)傘下の生産拠点であるKonica Minolta Glass Tech (M) Sdn. Bhd.(マレーシア マラッカ州、社長 山崎 英人)に対し、新しい排水管理手法として世界的に注目されている「バイオアッセイ(生物応答)を利用したWET(Whole Effluent Toxicity)評価」を2012年7月に実施しました。コニカミノルタが、海外の生産拠点でWET評価を実施したのは今回が初めてです。

マレーシアでのWET評価では、現地の研究機関であるSIRIM Berhad(マレーシア セランゴール州)の協力のもと、水辺に生息する生物である藻類(ムレミカヅキモ)、甲殻類(オオミジンコ)、魚類(コイ)を用いた試験を実施しました。その結果、3種の供試生物への影響(藻類:生長阻害、甲殻類:遊泳阻害、魚類:急性毒性)が認められないことを確認しました。

コニカミノルタでは、「生物多様性対応指針」に則り、業界に先駆けて2011年度に国内4工場に対してWET評価を実施し、供試生物3種への影響が認められないことを確認しています。この取り組みを海外へ展開し、マレーシアでの評価を実施しました。

*WET:個別の化学物質を評価するものでなく、排水そのものが水生生物へ影響を及ぼすかを評価する手法。従来の排水管理手法と異なり、未規制物質や複数の化学物質による生態系への複合的影響を総合的に管理できる。

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