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コニカミノルタホールディングス株式会社 2011年入社式 社長訓示

2011年4月1日
コニカミノルタホールディングス株式会社
代表執行役社長 松﨑 正年

皆さん、入社おめでとうございます。全世界のコニカミノルタグループ36,000人を代表し、皆さんの入社を心から歓迎致します。

本年は、101名の方が入社式を迎えました。皆さんが、厳しい就職戦線を抜け出して、入社を間近に控えたところで、東北地方太平洋沖地震が発生し、東北地方を中心に多くの方々が被災し、一方、地震に付随して起こった計画停電や部品調達への対応に、当社を含め産業界が追われる中での入社式となりました。この状況に鑑み、入社式を中止ないし延期する企業もありますが、当社においては、皆さんが企業人として第一歩を踏み出す節目としての入社式を中止すべきではないとの判断から実施することに致しました。

グループ経営理念「新しい価値の創造」のもと、私が社長として目指す企業は、「力強く成長を続ける会社」、そして、「世の中に支持され必要とされる会社」です。会社として成長を続けるから、新しい雇用もでき、社員に対しても活躍のチャンスを与えられます。社員もチャンスが与えられるからそれを生かして成長できます。成長を続けるから次の投資ができ、それが新たな成長につながるという好循環を生みます。一方、業績が良くても、例えば、環境問題への取り組み、品質への取り組み、社会とのコミュニケーションといった、その会社がやっていることが支持され信頼されなければ、企業の存続が危うくなります。「力強い成長を続ける」こと、「世の中に支持され必要とされる」こと、この両方を満たせる企業、それがこれからの時代の一流企業の条件だと思います。

私から皆さんに、幾つかアドバイスと期待をお伝えしたいと思います。

アドバイスの一つ目は、「志を高く持て」です。是非、社会のため、当社のため、そして自分のために、5年、10年かけてもやり遂げるだけの価値があると思う目標を、自分で掲げて、その実現に邁進して頂きたいと思います。それが企業人として皆さんがどこまで成長するか決めますし、皆さんの充実感を決めます。努力するだけでは高い成果は得られないのです。目指さなければ高い成果は得られないのです。

アドバイスの二つ目は、「強みを作れ、強みを活かせ」です。「満遍なくそこそこ出来る」は学生時代に優等生になるには良いアプローチだったかも知れませんが、グローバルに競争するプロの世界では通用しません。弱点を直すだけでは存在感を発揮できるには至りません。存在感を発揮し高い成果を上げるには、自分ならではの強みを作ること、そしてその強みを磨いてそれを活かすことです。そうすれば自信を持って仕事ができます。他人のやっていることを気にして焦ったり、劣等感を持つ必要はないのです。

当社は、本日より新たな中期経営計画のもとで、その初年度のスタートを切ります。新たな中期経営計画で私が掲げた基本方針は三つ。(1)強い成長の実現、規模の拡大、(2)グローバルに展開する企業から真のグローバル企業へのレベルアップ、(3)コニカミノルタという企業ブランド認知度の向上の三つです。この基本方針のもと、グループ各社は自らの計画の実現に向けてスタートを切ります。皆さんにも、グループの一員として加わって頂きます。

そうした中で、私が皆さんに期待することは、皆さんは、私たち経営者の世代とも、管理職の世代とも育った時代・環境が異なるという特徴の発揮です。育った時代・環境が異なれば、同じ事象を見ても、見え方が違い、捉え方が違います。異なった見方・捉え方をする人の存在が、組織が動脈硬化を起こさずに、イノベーティブであり続ける重要な要件なのです。当社が若い人たちを採用する理由、グローバル人材を採用する理由はそこにあります。

もう一つ期待することは、若さというエネルギーです。当社が中期経営計画を実行する過程で、例えばアジア成長地域での新しいマーケットへの挑戦、あるいは新しい事業への挑戦、新しいイノベーションへの挑戦など、様々な挑戦の機会が生じます。是非、若さというエネルギーを挑戦の機会にぶつけて欲しいと思います。いつの時代も、時代を大きく変えるのは挑戦者なのです。

今回の震災に起因する様々な連鎖反応が経済活動にも生じており、当社もその影響を免れることはできません。しかし、私たち経営陣は、困難に怯むことなく、それを克服し、強い成長を達成すべく、リーダーシップを発揮していくことをお約束します。困難な状況を成長の機会に変えられる者のみが勝者になれるのです。

困難を乗り越え、新しい時代のコニカミノルタを一緒に創って参りましょう。

以上

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