2008年5月8日

コニカミノルタIJ株式会社（本社：東京都日野市、社長：大野 彰得、以下「コニカミノルタ」）は、バーコード、可変ナンバーなどの追い刷り印刷に最適な高画質のモノクロ用小型インクジェットプリントユニット『SP－M0320HR』を5月15日より発売いたします。

今回発売いたします『SP－M0320HR』は、昨年発売いたしましたインクジェットプリントユニットシリーズの第二弾として、720dpiの高解像度を実現したインクジェットプリントユニットで、これまで再現しにくかった細かい文字や小さいバーコードなどの印刷を可能にしました。また、コンパクト設計のプリントヘッド部、中間タンク、インク供給部の3つのユニットで構成されているため、お客様の設置スペースに応じて、レイアウト変更が可能です。

インクは、コニカミノルタが独自で開発した紫外線を当てると硬化するカチオンUVインクを採用しており、上質紙、コート紙、PETフィルムなど各種メディアへの印字が可能です。これまでのUVインクに比べ、より安全で、臭気もほとんどなく、取扱いが一層向上した環境配慮型の新しいUVインクです。印刷速度は、シングルパス印字方式により、毎分20mの実用的な速度を確保し、効率の良い生産性を実現しました。またインクジェットに必要なメンテナンスもパソコンの操作画面に沿って、簡単にできるようになりました。
プリントヘッドユニットには、産業用インクジェットヘッドとして多くの実績をもつ、シェアモード型オンデマンドピエゾ方式を採用したコニカミノルタの『KM512』が搭載されています。電圧を加えると変形するピエゾ素子の圧力でインクを射出する本方式は、熱をかける必要がないため、エネルギー消費を抑えることができるなど環境にも配慮した技術です。

インクジェットは非接触で印刷できるという特性により、さまざまな素材や凹凸のある表面や立体物への印刷が可能です。版が不要のため、多品種・小ロット・短納期・可変印刷にも臨機応変に対応できます。

主な特長

• 720dpiの高解像度で、小文字や細かいバーコードを正確に再現
• 毎分20mの高速プリント（プリント幅：36mm）を実現
• 高安全性、低臭気の環境配慮型カチオンUVインク（黒）を採用
• インクジェット方式のため、多品種、少ロット、可変印刷に対応
• コンパクトで3つのユニットに分かれているため、装置組込み時にレイアウト変更が可能

コニカミノルタのインクジェット事業では、産業用インクジェット分野向けに、独自の材料技術や精密加工技術を活かした高性能プリントヘッド、多機能インクを提供しています。今回の『SP－M0320HR』の発売により、ラベルプリント領域における産業用インクジェット技術の用途拡大を図ってまいります。

製品名	SP－M0320HR
本体価格	オープンプライス
発売日	2008年5月15日

『SP－M0320HR』の主な仕様

プリント方式	インクジェット・シングルパス方式
解像度	用紙幅方向：　720dpi 用紙搬送方向：　360dpi、540dpi、720dpi（標準）、900dpi、1080dpi
プリント幅	36mm
プリント速度	20m／分（720dpi時）
適合メディア	上質紙、コート紙、各種フィルム（PET等）
イ ン ク	カチオンUVインク（黒）
インクカートリッジ	1L
インク供給方式	カートリッジ2個自動切換え
ヘッドメンテナンス	インク給送ポンプによる加圧パージ、ノズル面ワイプ手操作、キャッピング手操作
インターフェイス	USB2.0　Hi－Speed
電源	AC100V－240V　240W
消費電力	待機時：130W以下、プリント時：170W以下
付属ソフトウエア	ラベルデザインソフト、ラベルプリントソフト、プリントユニット管理ソフト　　＊日本語版および英語版
動作OS	Windows Vista（日本語版、英語版）
使用環境	15～28℃、30～75％RH（結露なきこと）
サイズ（W×D×H[mm]）	プリントヘッド部（104.4×79.8×298.8） 中間タンク（195.8×181.2×215） インク供給部（288.5×693×311.6）
同梱品	各ラベルアプリケーションソフト、ワイプユニット、廃液トレイ兼用ヘッドキャップ

＊

製品仕様は予告なく変更する場合があります。