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ドイツの環境保護マーク
「ブルーエンジェルマーク」の申請に対応した測定試験所の認定を取得

2006年11月30日

  コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:木谷彰男、以下、BT社)の化学物質放散測定施設(愛知県豊川市)とコニカミノルタテクノロジーセンター株式会社(本社:東京都日野市、社長:松崎正年、以下、TC社)のVOC分析施設(東京都八王子市)は合わせて、ドイツ連邦材料試験・研究所により、ドイツの環境保護マーク「ブルーエンジェルマーク」の申請に必須とされている化学物質放散の測定ができる試験所として認定されました。

VOC:揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)トルエン、ベンゼンなどに代表される常温常圧で室内を含む大気中に揮発する大気汚染有機化学物質の総称。

  コニカミノルタが取り扱う複合機(多機能複写機)の「ブルーエンジェルマーク」申請用データの測定は、従来ドイツの認定試験機関に依頼していたため数ヶ月かかっておりましたが、コニカミノルタグループ内の施設で測定されたデータが公式データとして認められることにより約2週間で完了し、今後はブルーエンジェルマークの取得に要する期間が大幅に短縮できるようになります。

  今回認定を受けましたBT社の化学物質放散測定施設は、容積が約6.4m3の大型ステンレス製チャンバーで、放散量を正確に測るために、VOC等が極めて少ない高清浄空気環境を維持する機能、換気風量を高精度にコントロールする機能、温湿度を制御する機能を有しています。高清浄空気環境達成のためステンレス以外の建材等はあらかじめVOC放散量を測定して影響の最も小さいものを使用しております。

  VOC分析技術は、長年にわたる感光材料の開発に伴う分析などで培われてきた高度な分析技術を応用し、TC社で開発いたしました。この分析技術とBT社の測定技術を融合し、共同で化学物質放散測定試験所を構築しました。また、BT社の開発部門内に化学物質放散専門技術者を既に養成しており、放散物質への配慮を機器設計の早い段階から取り入れ、製品アセスメントの中で、確実にチェックする体制を整えてまいります。

  「ブルーエンジェルマーク」は、ドイツにおいて世界に先駆けて環境問題の解決を図ると同時に、環境保全型商品の開発や販売を促進する目的で、1978年に導入されたマーク制度です。コニカミノルタでは、1992年1月に複写機分野において世界で初めて「ブルーエンジェルマーク」の認証を受けて以来、改定毎に基準をクリアし、環境に配慮した商品開発に積極的に取り組んでまいりました。現在、戦略商品と位置づけている複合機「bizhub(ビズハブ」シリーズについても、「ブルーエンジェルマーク」の取得に力を入れ、基準にVOCが追加された2004年以降35機種で取得し、取得数では業界No.1の実績を上げております。

  TC社では、コニカミノルタグループの研究開発の中枢としてグループの各事業会社に共通する技術の深耕と高度化に取り組んでいます。分析においても、その技術力を様々な形で生かし重要な役割を担っております。今回のVOC分析技術をはじめとし、今後も環境分析の分野を強化していく予定です。また、2007年度に試験所の能力に関する国際標準規格であるISO17025を取得し、信頼性のあるデータの確保により環境活動推進に貢献していく予定です。

  コニカミノルタは「The essentials of imaging」を企業メッセージとして掲げ、イメージングの世界でお客様に必要不可欠なものをご提供し、必要不可欠な企業として認められる存在になることを謳っています。環境面でもグループ各社の連携を一層強め、総力をあげてお客様に最適なソリューションをご提供できるよう努力してまいります。

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