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大日本印刷  コニカミノルタ
小田原サイトの譲渡について

2006年7月10日

大日本印刷株式会社

コニカミノルタホールディングス株式会社

  大日本印刷株式会社(以下:DNP)とコニカミノルタグループ(以下: コニカミノルタ)は、コニカミノルタのカラー銀塩写真用印画紙(以下:カラー印画紙)を製造する小田原サイト(神奈川県小田原市)を、DNPが譲り受けることで合意し、本日契約を締結しました。DNPは、小田原サイトの土地、建物、およびカラー印画紙製造事業を譲り受け、2006年10月1日からDNPの全額出資会社として運営していく予定です。

  DNPは、今回の合意により、これまで行ってきた昇華型熱転写記録材(*1)の製造に、カラー印画紙の品質・製造管理技術を活用し、2008年より小田原サイトで、昇華型熱転写記録材の受像紙生産を開始する予定です。これにより、従来の受像紙製造に比べ、性能、品質安定性、生産性の飛躍的な向上を目指します。DNPは、昇華型熱転写記録材の受像紙製造により、小田原サイトをデジタルフォトプリント事業の中核生産拠点とする計画です。
またDNPは、カラー印画紙の製造は継続し、国内外の顧客に対して供給を行います。

  コニカミノルタは、選択と集中に基づき、一般オフィス・プロダクションプリント市場向け等の情報機器・サービス事業、光学・ディスプレイ部材等のコンポーネント事業、医療・ヘルスケアに係わる機器・ソリューション事業など、成長分野への集中をより一層進めるため、カメラ事業、フォト事業の終了を2006年1月に決定いたしました。それに伴い、カラー印画紙製造を行っている小田原サイトの今後の有効活用について検討し、今回の契約に至りました。

  DNPは、1980年代後半から昇華型熱転写記録材の生産を開始し、世界のトップシェアを獲得するとともに、2004年に米国のピクセル・マジック・イメージング社(*2)を買収、2005年からは、KIOSK端末型セルフプリントシステム「プリントラッシュ(*3)」を日本国内で展開し、デジタルフォトプリントサービス事業を行っています。また、本年7月1日には、コニカミノルタより2事業の譲渡を受け、証明写真事業(*4)を行う株式会社DNPアイディーイメージングと、写真関連製品の国内販売を行う株式会社DNPフォトマーケティングを設立しています。今回、これらの事業に加え、新たに小田原サイトの製造事業を受け継ぐことにより、各種プリントメディアの製造から、プリントシステムの開発、販売まで、デジタルフォトプリントに関わる製品やサービスをトータルで提供できる体制を整え、さらなる事業拡大を図っていく計画です。

小田原サイトの概要 
所在地 神奈川県小田原市堀之内28
敷地面積 12,440坪
主要設備 カラー印画紙製造設備、断裁・包装設備など
(*1)
昇華型熱転写記録材
デジタル撮影した画像などのプリントを行う際に使用される材料。イエロー、マゼンタ、シアンの3色プラス透明のオーバーコート層からなるインクリボンと専用受像紙で構成されている。染料が画像の濃度に合わせて転写されるため滑らかな階調が得られ、銀塩写真と同等の高品位な画像を再現することができる。DNPは、1980年代後半から、この分野で世界のトップシェアを獲得し、プリンタメーカー各社へのOEM製品供給を行っている。
(*2)
ピクセル・マジック・イメージング社(Pixel Magic Imaging™)
1992年設立、昇華型デジタルフォトプリントシステム(KIOSK端末型、デジタルプリント受付端末型、デジタルドライミニラボ)の開発・販売、ソフトウェアの開発・販売を行っており、2006年末には、北米KIOSK設置数5000台以上の見込みで、第2位の実績である。
(*3)
「プリントラッシュ」
DNPプリントラッシュが開発した、デジタルカメラや携帯電話などで撮影した画像をプリントできるデジタルフォトプリントシステム。生活者自身が、その場でプリントが行えるセルフ型のKIOSK端末で、L版サイズの写真を世界最速の約3秒でプリント可能。家電量販店、DPE店などを中心に、全国に設置されており、2006年度末には2000台以上の設置を見込んでいる。
(*4)
証明写真事業
証明写真の撮影、販売を行う事業で、全国の駅構内やショッピングセンターなどに展開している証明写真ボックスの設置、関連する消耗品供給、保守・サービスを行っている。

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