2006年5月23日

  コニカミノルタIJ株式会社（社長：大野彰得、本社：東京都日野市）では、インクジェット印刷装置の技術開発支援ツールである『コニカミノルタEB100・XY100』を、5月31日より新発売いたします。

  今回発売いたします『EB100』はコニカミノルタ製の各種インクジェットヘッドを駆動できるインクジェットヘッド駆動ボードです。さらに、コニカミノルタにおけるインクジェットヘッド開発で培われた様々な評価用ソフトウェアも組み込まれております。

  また、同時に発売いたします『XY100』は、高速・高精度の卓上型ロボット（武蔵エンジニアリング社製SHOTMASTER300）、ヘッドマウントシステム、インク供給システム、ヘッドメンテナンスシステムで構成されたインクジェット描画装置です。最大4ヘッドまで駆動できるため、カラー印刷も可能です。また、様々なインクに対応するためのヘッド内蔵ヒーターの制御が可能、さらに画像データ（BMP）での印字に対応しており、多種多様な用途検討に好適です。

  『EB100』と『XY100』を組み合わせ、お手持ちのパソコンと接続することにより、実際のプリント装置に近い機能を持たせることができ、簡便かつ迅速に画像を描画することが可能です。評価システム設計が不要となるため、インクジェット技術開発における具体的な検討が即座に実現、インクジェットプリント装置の開発期間を大幅に短縮することが可能です。

  産業分野におけるインクジェット印刷は、水系、油系、溶剤系、特殊インク等多岐にわたるインクを、様々な基材上に用途に応じて描画します。これまでは、ヘッドと多岐にわたるインクのマッチング検討、これらインクと基材のマッチング検討、印字画像の品質確認といったインクジェットならではの具体的な検討は多大な工数を要してきました。

  コニカミノルタIJでは、お客様からの開発工数の削減のご要望、専用装置のご要望にお答えするため、今回『EB100』・『XY100』を開発、発売いたします。

   コニカミノルタグループのコニカミノルタIJは、インクジェットプリンタ用ヘッドとテキスタイルプリンタの事業拡大を図るため、2005年1月に設立した事業会社です。高速・高精細インクジェットプリンタ市場は大判プリンタとして開花しましたが、最近では、広告ディスプレイなどグラフィック用途をはじめ、様々な産業用途への需要が急速に拡大しています。また、電子部品やディスプレイ関連の製造工程では、ナノメタル導電性インクを用いて配線をプリントする技術開発も盛んに行われており、インクジェットの応用範囲の拡大が期待されています。

  このように、あらゆる産業・工業分野でもインクジェットの応用がはじまりつつあります。コニカミノルタIJでは、ヘッド・インク・システムの三位一体による迅速な開発体制とカスタマーサポートにより、幅広いお客様ニーズに対応してまいります。

■ 製品名

  コニカミノルタEB100・XY100

■ 標準価格（税別）

EB100	300万円
XY100	400万円

■発売日

  2006年5月31日

IJ評価ボード「EB100」および「EB100」「XY100」接続時プリンタ部の主な仕様