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LCD基幹材料の偏光板用「TACフィルム事業」へ新たな投資
兵庫県神戸市に第5の専用工場建設を決定

2006年4月14日

コニカミノルタオプト株式会社(社長:松丸 隆  本社:東京都八王子市)は、LCD(液晶ディスプレイ)の偏光板用TACフィルム※事業の生産増強として、新工場建設のために新たな投資を実行することを決定いたしました

TACフィルム:トリアセチルセルロースフィルム

投資規模は、総額で約140億円、建設地は、兵庫県神戸市を予定しており、当社では第5の専用工場の建設となります。本工場は、2006年7月に着工し、2007年秋の竣工を目指してまいります。
当社は、2000年3月から本事業に本格的参入以来、市場では製品品質の高い評価をいただいてまいりました。今後も、伸長著しいLCD偏光板用TACフィルム事業を成長事業の核のひとつと位置づけ、本事業に積極的な投資活動を行ってまいります。

事業の経緯

当社には、現在、業界初のLCD偏光板用TACフィルム専用工場として、神戸サイトに2000年3月に竣工した生産工場(L-1工場)、2002年11月に竣工した生産工場(L-2工場)および2005年9月に西神サイトに竣工した生産工場(L-3工場)があり、稼働率を向上させ、市場の需要に対して製品供給を行っています。

また、現在は、西神サイトに新たに生産工場(L-4工場:約100億円の投資規模、生産能力は3,000万m²)を建設中であり、2006年度下期の竣工・稼動を目指しております。

L-4工場の稼動によりTACフィルムの生産能力は、4工場を合わせると約12,000万m²/年となります。
さらに、今回新たに建設を予定する生産工場(L-5工場)の稼動後は、TACフィルムの全生産能力が約17,000万m²/年となり、伸び行くLCD需要に対応する生産能力を確保することになります。

L-1、L-2工場の所在地:兵庫県神戸市西区高塚台1-5-3 コニカミノルタ神戸サイト内
L-3、L-4工場の所在地:兵庫県神戸市西区高塚台4-4-1 コニカミノルタ西神サイト内

現在LCDは、液晶テレビをはじめとし、ノートパソコンや携帯電話、携帯情報端末などを中心に幅広く利用されており、用途は今後も増大し続けると予測されます。
LCD市場の拡大により、基幹材料である液晶偏光板の需要も益々拡大するものと見込まれ、合わせてTACフィルムの需要も増大するものと推定されます。

TACフィルムは、優れた光学特性、表面平滑性および加工適性を有することから、LCD偏光板用の保護フィルムとして使用されております。製造については、「溶液流延製膜」という特殊製法技術を用いており、その生産技術は極めて高いノウハウが必要とされています。当社は長年培ってきたフィルムの開発・生産技術をTACフィルムへ応用し、さらに高度な技術を用いた高機能製品を開発することにも成功いたしております。供給先となる液晶偏光板メーカー各社からは品質の安定性をご評価いただき、供給量ならびに生産量とも拡大してまいりました。

TACフィルム 新工場(L-5工場)の概要

建設予定地 兵庫県神戸市西区高塚台1-6  <弊社 神戸サイトの隣接地>
建設投資規模 約140億円
延床面積 約7,000m²
生産品目 液晶偏光板用TACフィルム
生産能力 約5,000万m²/年
着工時期 2006年7月
竣工 2007年秋の予定

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